HOMEズームレンズCanon EF70-200mm F2.8L IS II USM
Canon EF70-200mm F2.8L IS II USM

Canon EF70-200mm F2.8L IS II USM

後継機が発売されても旧モデルが人気というのは時々みられることですが、EF70-200mm F2.8L IS II USMはまさにそういった製品の一つとなっています。EF70-200mm F2.8L IS II USMは後継機のIII型よりも魅力的なレンズなのでしょうか。マストバイはII型かIII型かチェックしてみましょう。

ズームレンズ / Canon / 望遠
新品:
167,500円〜(21)
中古:
121,528円〜(117)

III型登場後も、根強い人気のEF70-200mm F2.8L IS II USM


2018年に8年ぶりのリニューアルとなったCanonのEF70-200mm F2.8Lですが、現状、ユーザー数的にはニューモデルのEF24-105mm F2.8L IS III USM、いわゆるIII型よりもII型の方が多くなっています。

もちろん、発売期間の長さが違うので当然といえば当然なのですが、レビューとしても「II型からIII型に買い換えて満足」といった声は多くはないので、既にII型を持っているユーザーは「敢えて買い換えない」という選択肢をとっている人が多数派と考えられます。

Canon EOS 5D Mark III / EF70-200mm F2.8L IS II USM


Canon EOS 80D / EF70-200mm F2.8L IS II USM(2倍エクステンダー使用)


Canon EOS 6D / EF70-200mm F2.8L IS II USM


Canon EOS 5D Mark IV / EF70-200mm F2.8L IS II USM(2倍エクステンダー使用)


ユーザーの評価としてはIII型はII型のマイナーチェンジと言われています。確かにレンズ構成はII型とIII型でまったく同じなので、基本的なレンズ設計には変化はなく、違いはACCコーティングとフッ素コーティングの有無となっています。

ACCコーティングはレンズの反射を抑えて逆光時のフレアやゴーストを抑える効果があります。EF70-200mm F2.8LはI型のときにフレアが出やすく、逆光では使い物にならないという弱点がありました。II型ではそれが大きく改善されて、逆光でもかなり使えるレンズとなっています。

ACCコーティングを施したIII型はさらに改善されていて、逆光でも自信をもって撮影できるレンズとなっています。しかし、I型からII型ほどの大幅改善ではないので、II型で不自由を感じていないユーザーにとってはそこまで大きなメリットとは感じられないようです。

フッ素コーティングも、結局レンズ保護フィルターを前玉につけてしまえば、大きく影響しない部分になります。もちろん、レンズに保護フィルターの様な余計な光学系をプラスして解像感を落としたくないこだわりあるプロカメラマンにとっては前玉保護はうれしいところです。万人受けではなく、一部ユーザーに歓迎される変更に限定されているので、既にII型を持っているユーザーにとってはIII型に買い換えるメリットが小さく感じられるようです。

なおかつ、II型と最新のIII型では販売価格に差があります。20万円の買い物をするときに、3〜4万円の差は大した差ではないように感じてしまう心理もありますが、冷静に考えると結構な差額です。コスパを考えると一般ユーザーにはII型という選択肢も見えてきます。


気になる手ブレ補正はII型とIII型は実は同等


II型人気の理由となった手ブレ補正については、III型と比較するときに注意が必要です。

I型には手ブレ補正がなく、シャッタースピードを上げるか、三脚固定して撮影する必要がありました。一般的に1/焦点距離のシャッタースピードにすれば手ブレの影響は防げるとされますが、70-200の様な望遠レンズでは手ブレの影響は出やすいのでもう少し速くする必要があります。

しかし、4段分の手ブレ補正があるII型であれば、200mmの望遠端での撮影でも1/60や1/30といったシャッタースピードも使えるので、I型では撮影できなかった暗めの場所でも手持ち撮影ができるようになりました。

ところがIII型では手ブレ補正が3.5段分とダウングレードしているように見えます。これは測定基準がCanon独自のものからCIPA準拠に変わったことに依るものなので、ダウングレードではありません。

おそらくほぼ同程度のものが搭載されていると考えて問題ないでしょう。手ブレ補正はI型とII、III型では、あるとないのは大違いとなりますが、II型とIII型の比較では全く差はないと考えられます。


例えば結婚式を想定すると、F4?F2.8?はどちらを選ぶべきか


70-200mmのズームレンズが最も活躍する撮影シーンの一つといえば結婚式です。新郎新婦の動きに合わせて常にシャッターを切らなくてはならない結婚式ではズームレンズが必須です。

テーブル配置などで撮影ポジションが制限されることも考えると望遠ズームはなくてはならないレンズとなります。ヒキやヨリ、前ボケを利用しての雰囲気写真など、様々なカットが要求される結婚式には望遠ズームが欠かせません。一般的には24-70と70-200を装着した2台のカメラで撮影することが一般的です。

標準域に関しては、24-70の代用として単焦点も考えられますが、撮影ポジションの制限があるので望遠はズームでなくてはなりません。そのため70-200mmは結婚式では大活躍します。70-200mmにはいわゆる大三元のF2.8と小三元のF4がありますが、どちらが適しているのでしょう。

実は結婚式撮影では非常に難しい選択です。もちろん、描写力としてはF2.8以外の選択肢はないわけですが、超ヘビー級であるということがネックになります。数時間、2台のカメラを持って動き回る結婚式撮影では70-200mmF2.8の重さは堪えます。EF70-200mm F2.8L IS II USMは約1500gである一方、EF70-200mm F4L IS II USMは約780gと半分の重さです。

毎週末、結婚式撮影をしている専属のカメラマンであれば描画力最優先でF2.8となりますが、親戚、友人の晴れ舞台に意気込みだけでF2.8を使うと、最後までカメラを支える腕が保たないといったこともあります。

EF70-200mm F2.8L IS II USMは手ブレ補正搭載とはいえ、結婚式では照明も変わるので、手ブレ補正を効かせていても最低限カメラをしっかり固定する必要があります。もちろん、移動も多いので三脚や一脚でカメラ保持をサポートしての撮影はできません。つまり、長時間の撮影ではF2.8は使い手を選ぶということを頭に入れておく必要があります。一方で、描写力という観点では、常に明るいF値でシャープな描画と少ないノイズで純白のドレスを美しく写すならF2.8がベストとなります。

気軽に撮影するならEF70-200mm F4L IS II USMといった小三元で十分、むしろ使いやすいといえますが、しっかりと練習、トレーニングをして撮影に望むのであれば大三元EF70-200mm F2.8L IS II USMはベストチョイスと言えるでしょう。


作例紹介


Canon EOS 5D Mark III / EF70-200mm F2.8L IS II USM

厳しい逆光では当然、フレアやゴーストは抑えられませんが、写真の邪魔になる感じではありません。

Canon EOS 5D Mark II / EF70-200mm F2.8L IS II USM
水しぶき一粒まで描くシャープな描写

Canon EOS 80D / EF70-200mm F2.8L IS II USM
風景は広角だけでなく、70-200の様な望遠レンズも活躍します

Canon EOS 6D / EF70-200mm F2.8L IS II USM
110mm F2.8でのはかなりピント面が薄くなり、ブツ撮りなどにも使えます

Canon EOS 5D Mark II / EF70-200mm F2.8L IS II USM
このレンズが活躍する撮影シーン、流し撮りも自在に撮影できます


ネット上のユーザーレビュー


■ポジティブ

  • 被写体をひきたてる美しいボケ味
  • ズームリングが手前なので、フードを逆さに付けたままでも撮影できる
  • AFも速く、ISもよく効くので手持ちでも安心
  • 安価なレンズ比べて色収差がかなり少なく、シャープな写真が撮れる
  • Canonらしい色の良い写真

手ブレ補正を搭載したことで機能は充実で様々な撮影に使える様になり満足のレビューが多くなっています

■ネガティブ

  • 解像感が高すぎて硬い印象の写真になる
  • 使うフィルターによってはケラレる
  • 数字よりもさらに重く感じる
  • だいぶ改善されたが、フレアやゴーストはまだまだ気になるレベル
  • ボケ味はI型の方がよかった

ケラレに関してはIII型でも発生する現象なので、フィルターを装着する場合はなるべく影響がするくないものを選ぶと良いでしょう


まとめ


I型からはISの搭載など大きな変化があり、III型には大型アップグレードがなかったことで長く人気が続くレンズとなっているEF70-200mm F2.8L II USM。耐久性や逆光時の描写など、細部まで拘るのであれば最新のIII型以外の選択肢はありませんが、II型にもLレンズとしての高い描写力があります。

はじめての白レンズであれば、II型でも十分な性能を体感でき、なおかつ購入費用を抑えることもできますので、ぜひ検討してみてください。
基本仕様
対応マウントCanon EFマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成19群23枚
絞り羽根枚数8枚
焦点距離

最短撮影距離120.0cm
最大撮影倍率0.21倍
開放F値F2.8〜32.0
画角34~12度
手ブレ補正機構
防塵
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ88.8x199mm
重量1,490g
フィルター径77mm
発売日
発売日2010年03月19日