製品解説
スペック
今、あえて手に取る価値がある完全機械式フィルム一眼レフ
完全機械式フィルムカメラで、初心者向きと言われるNikon FM10。デジタル写真が主流の今こそ使って楽しんでいただきたいNikon FM10のおすすめポイントをいくつかご紹介します。
1.完全機械式フィルムカメラで、カメラの基礎知識が学べる
スマホで簡単に写真が撮れる時代ではありますが、仕上がりに物足りなさを感じた経験がある方こそ、完全機械式のFM10がぴったりなのです。
完全機械式とは全てが機械仕掛けで動くという意味で、電池や充電の必要が無いものを指します。完全機械式のFM10の場合は電気が要らないので、半永久的に使えます。小さな部品が組み合わって動いているので、シャッターを切った瞬間の「カシャン」という音と機械の振動がカメラを持つ両手に響きます。
1枚撮るごとに、ピントや絞り、シャッタースピードを調整するのですが、最初は難しいことを考えずに、測光表示を目安に写真を撮っていけば、カメラの基本的な知識や操作が自ずと身について行くので、カメラの基礎も学べます。
2.他の一眼フィルムカメラよりもお手頃
FM10の魅力の一つとして、低価格であるという事が挙げられます。発売当初はボディと標準ズームレンズ、ストラップのセットが55,000円で発売されました(現在は値上がりし75,000円)。
中古のみの取り扱いではありますが、Amazonで同じセット20,000円以下で手に入ります。これからフィルムカメラを始める方も、もう一台カメラが欲しいという方にもおすすめです。
3.姉妹機のNikon FE10も見逃せない
FM10の姉妹機として発売されたFE10はAE機という自動で露出を制御してくれる製品です。FM10の姉妹機と言われるだけあり、こちらもFM10と同じくらいの価格で手に入ります。また、マニュアル撮影も可能なので、慣れてきたらFM10のようなマニュアル撮影に挑戦してみるのも楽しいと思います。
FM10を楽しむなら
FM10はシャッターを半押しにするとのぞき窓に製品に内蔵されている露出計の測光値が「+○-」で表示されるので、それを目安に絞りやシャッタースピードを調整して自分の好きなところでシャッターを切るだけで、綺麗な写真が撮れます。
なので、あえて暗い写真にしたり、逆に明るい写真を撮って幻想的な雰囲気を演出することで、自分だけの雰囲気を出すことができます。また、設定が上手くいかず、露出不足になって暗い写真になったり、逆に露出が出すぎて明るい写真になっても、意図的に出したのではない面白い雰囲気の写真に出会えたりするのもこの製品の特長の一つです。
Nikon FM10
出典:flickr(@Alyssa L. Miller)
あえて露出不足気味で撮影したからこそ、粒子の粗いざらっとした雰囲気の出ている一枚です。
Nikon FM10
出典:flickr(@Raj)
こちらはあえて露出オーバーで撮影されています。そうする事によって、全体的に柔らかな雰囲気を出すことができます。
Nikon FM10
出典:flickr(@dpika)
夜の撮影でも、シャッタースピードと絞りは、測光情報を参考に設定すればここまで綺麗に撮ることができます。
なので、あえて暗い写真にしたり、逆に明るい写真を撮って幻想的な雰囲気を演出することで、自分だけの雰囲気を出すことができます。また、設定が上手くいかず、露出不足になって暗い写真になったり、逆に露出が出すぎて明るい写真になっても、意図的に出したのではない面白い雰囲気の写真に出会えたりするのもこの製品の特長の一つです。
あえて露出不足気味で撮影したからこそ、粒子の粗いざらっとした雰囲気の出ている一枚です。
こちらはあえて露出オーバーで撮影されています。そうする事によって、全体的に柔らかな雰囲気を出すことができます。
夜の撮影でも、シャッタースピードと絞りは、測光情報を参考に設定すればここまで綺麗に撮ることができます。
おすすめのレンズ
1.単焦点レンズ
単焦点レンズでは、マクロ撮影に最適な「AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S」がおすすめです。このレンズはマクロと名がついていますが、スナップ撮影など風景も撮影することができます。
FM10は比較的軽い一眼レフなので、お散歩をしながら道端の花をマクロで撮影したり、美しい夕焼け空を撮影したりとマルチに使用できます。
2.ズームレンズ
ズームレンズでは、標準キットに含まれている「Aiズームニッコール35~70mmf/3.5~4.8S」がおすすめです。標準ズームレンズなので、背景のぼかし具合を色々と調整できるので、使い勝手が良いのが特徴です。単品での販売はしていないので、標準キットを購入する必要があります。
ネット上のユーザーレビュー
ボディの骨格がアルミ合金製なので、一眼レフにしては軽く、基本的な機能はそろっているので、カメラ初心者向きの製品であるという声が多く寄せられていました。
表現力に関しては、自分の腕次第で大きく変わるとの意見が多めでしたが、多重露光や長時間露光もできるので、表現の幅が広く色々挑戦することができるとの声もありました。
まとめ
完全機械式というデジタルが主流となった今は珍しいNikon FM10。実は敷居は低く、自分の表現の可能性を無限に広げてくれるカメラです。難しいことは考えずに、まずは手に取ってフィルムを巻く面白さ、シャッターを切る音、写真が出来上がるまでの時間を楽しんでいただければと思います。
ぜひ、フィルムカメラを始めたいという方は、ご検討してみてください。
レンズマウント | |
---|---|
型式 | 機械式35mmフィルム一眼レフカメラ |
レンズマウント | Nikon Fマウント |
ファインダー | |
視野率 | 92% |
倍率 | 約0.84倍 |
ミラー | クイックリターン式 |
露出制御 | |
測光方式 | TTL中央部重点測光 |
測光範囲 | EV2〜19(ISO100、F1.4) |
露出モード/撮影モード | マニュアル |
ISO感度 | 25〜3200 |
多重露光 | ○ |
シャッター | |
シャッター速度 | 1/2000〜1秒 |
巻き上げ・連写速度 | |
レリーズ機能 | |
セルフタイマー | ○ |
AF | |
AF方式 | |
測距点 | |
電源 | |
使用電池 | SR44x2個またはLR44x2個、またはCR1/3Nx1個 |
サイズ・重量 | |
サイズ | 約139×86×53mm |
重量 | 420g |
発売日 | |
発売日 | 1995年05月01日 |
製品情報
- カテゴリ
- フィルム一眼レフ
- メーカー
- Nikon
- タイプ
- MF機(機械式シャッター)
- マウント
- Nikon Fマウント
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Nikon FM10 | Nikon FM | Nikon F2 | Nikon F | Nikon FM2 | |
価格 | 中古:9,240円〜 | 中古:8,800円〜 | 新品:507,000円〜 中古:6,500円〜 | 中古:29,800円〜 | 新品:44,800円〜 中古:32,000円〜 |
レンズマウント | Nikon Fマウント | Nikon Fマウント | Nikon Fマウント | Nikon Fマウント | Nikon Fマウント |
露出モード | マニュアル | マニュアル | マニュアル | マニュアル | マニュアル |
シャッター速度 | 1/2000〜1秒 | 1/1000〜1秒 | 1/2000〜1秒 | 1/1000〜1秒 | 1/4000〜1秒 |
重量 | 420g | 590g | 720g | 685g | 540g |
発売年 | 1995年 | 1977年 | 1971年 | 1959年 | 1984年 |
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Nikon FM10 | MINOLTA SR505 | PENTAX MX | PENTAX SPF | ZENZA BRONICA S2 | Canon New F-1 | OLYMPUS OM-1 | |
価格 | 中古:9,240円〜 | 中古:9,890円〜 | 中古:8,500円〜 | 中古:6,800円〜 | 中古:11,800円〜 | 中古:12,430円〜 | 中古:5,500円〜 |
レンズマウント | Nikon Fマウント | Minolta SR/MC/MDマウント | PENTAX Kマウント | M42マウント | その他 | Canon FD/New FDマウント | OMマウント |
露出モード | マニュアル | マニュアル | マニュアル ※アイレベルファインダーFN、AEファインダーFN、AEモータードライブFNの組み合わせで「絞り優先AE」「シャッター優先AE」を拡張可能 | マニュアル | |||
シャッター速度 | 1/2000〜1秒 | 1/1000〜1秒 | 1/1000〜1秒 | 1/1000〜1秒 | 1/1000〜1秒 | 1/2000〜8秒 | 1/1000〜1秒 |
重量 | 420g | 495g | 894g | 1,780g | 795g | 510g | |
発売年 | 1995年 | 1975年 | 1976年 | 1973年 | 1981年 | 1972年 |