Nikon FM

Nikon FM

Nikonのチャレンジによって生まれたNikon FM。Nikonの代表的シリーズ・ニコマートから新たに変わるニコンシリーズの原点となった機種です。設計から一新されたNikon FMは、Nikonとしての品質の高さはそのままにコンパクトかつコストダウンに成功しました。今回は、そんなNikon FMの魅力や作例をご紹介いたします。

フィルム一眼レフ / Nikon / MF機(機械式シャッター)
新品:
14,080円〜(3)
中古:
9,300円〜(21)

Ai方式の導入と大幅な小型化を実現したロングセラーモデル

 
Nikonの一眼レフの歴史はNikonFから始まりましたが、一般向けのカメラと普及したのは1965年に登場したニコマートシリーズからです。NikonFMは、フラッグシップのF1桁シリーズとニコマートの中間層を狙う位置付けで1977年に登場しました。

Nikon FM
出典:flickr(@Khánh Hmoong)

Nikon FM
出典:flickr(@Khánh Hmoong)

Nikon FM
出典:flickr(@Khánh Hmoong)

Nikon FM
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1.ニコマートシリーズからの進化

最高級機であるNikon Fと同じレンズが使える安価なカメラを提供しようというコンセプトで誕生したニコマートシリーズは、時代と共に進化を続け、多くのユーザーに愛されたシリーズとなりました。しかし、更なるステップアップを考えたNikonは全ての設計を見直し、自動組み立てによるコストダウンとボディのコンパクト化、Aiレンズ対応(レンズの絞りの値をボディに伝える)などの新技術を盛り込み、1977年、Nikon FMがAi化と同時にスタートしたニコンシリーズ第一弾として誕生しました。

ニコマートシリーズとの大きな違いはサイズです。大幅なコンパクト化に成功し、武骨なデザインも一新して、手になじみやすい形に変更されています。
 
2.基本的な使い方

Aiレンズの場合は、そのまま取り付けます。もし、Ai化以前のレンズを取り付ける場合は、取り付け位置近くの小さなボタンを押すことで、ロックが外れます。その後、露出計を駆動するための電池(SR44×2個)を、ボディの底面に入れます。

そして、フィルムを装填して、シャッター近くのダイヤルでフィルム感度を設定して、ピントを合わせたら、ファインダー内に表示されている露出計を元に絞りやシャッタースピードを調整してからシャッターを押します。最後まで撮り終えたら、ボディ底面の小さなボタンを押してからフィルムを巻き上げて終わりです。

多重露光撮影を行いたい場合は、シャッターダイヤルの近くにある小さなボタンを押しながら、フィルムを巻き上げ通常と同じように撮影します。
 
3.中古市場

オンラインショップでは、大体10,000円から20,000円の間で取り引きされています。30,000円前後で、レンズなどのアクセサリーもセットで販売されているものもあるので、フィルムカメラが初めてという方はそちらも合わせて探してみると良いかと思います。ボディがシルバーとブラックがありますが、価格にあまり差はありません。ボディの状態によって価格が変わるので、よく確認してから決めることをおすすめします。


おすすめの対応レンズ


Nikon Fマウントに対応したレンズが使えます。名前にAiと付いていないAi化以前のレンズも使用可能ですが、取り付け時に適切な手順を踏まないとボディが故障してしまうので、注意が必要です。

Fマウントレンズはたくさんありますがその中でもおすすめなのが、AI Nikkor 50mm f/1.4Sです。Nikon F3とセット販売されたレンズなので性能は折り紙付きで、流通量が多く入手しやすいレンズです。開放付近では大胆なボケが楽しめ、絞るとシャープで引き締まった写真が楽しめます。

>Nikon AI Nikkor 50mm f/1.4S
 

Nikon FMを楽しむシチュエーション


マニュアルカメラなので、風景や植物など動きの少ない被写体を撮るのに適しています。シャッタースピードや絞り、ピント調整など全て自分の好みに調整できるので、じっくりと被写体に向き合って撮影を繰り返していくと、自分だけの表現を見つけることができると思います。理科の実験のようにデータを取りながら撮影を重ねていくのも面白いです。

また、多重露光が簡単に楽しめるので、ありえない組み合わせや幻想的な雰囲気になる組み合わせを探してみるのも楽しいかと思います。


作例紹介


Nikon FM
出典:flickr(@Khánh Hmoong)

Nikon FM
出典:flickr(@ansilta grizas)

Nikon FM
出典:flickr(@Brian Crawford)

Nikon FM
出典:flickr(@Douglas Arruda)

Nikon FM
出典:flickr(@Khánh Hmoong)


ネット上のユーザーレビュー


無駄のない設計で、一眼レフカメラの基本とも言えるカメラであると称されていました。マニュアルなので露出に関して試行錯誤する必要があるため、知識が身につくという方もいました。販売してから40年以上経つので、安い値段で購入した方は修理代に何万円も取られたという意見が多かったです。
 

まとめ


ニコマートに代わる新たなシリーズの節目として誕生したNikon FM。設計から見直されたNikon FMは、手ごろな値段でコンパクトなのに高品質なカメラとして販売され、今日のニコンシリーズの礎となりました。

マニュアルカメラであるNikon FMは全ての調整が自分で設定できるので、繰り返し使っていくことで、自分だけの世界を表現できるようになるも魅力の一つです。中古価格も手ごろなので、フィルムカメラを始めたい方にもおすすめの機種です。

露出計以外には電池を必要としない機械式カメラなので、メンテナンス次第では半永久的に使えます。ぜひ、人生の相棒にNikon FMを試してみてはいかがでしょうか。
レンズマウント
型式

機械式35mmフィルム一眼レフカメラ

レンズマウントNikon Fマウント
ファインダー
視野率93%
倍率約0.86倍
ミラー
露出制御
測光方式中央部重点測光
測光範囲

EV1〜18(ISO100、F1.4)

露出モード/撮影モード

マニュアル

ISO感度

12〜3200

多重露光
シャッター
シャッター速度1/1000〜1秒
巻き上げ・連写速度
レリーズ機能
セルフタイマー
AF
AF方式
測距点
電源
使用電池SR44x2
サイズ・重量
サイズ142×90×60mm
重量590g
発売日
発売日1977年05月01日