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PENTACON  SIX / SIX TL

PENTACON SIX / SIX TL

Pentacon Sixマウント
1966/01/01発売

1966年、東ドイツで誕生したPENTACON SIX。6×6判の真四角写真が撮れることや、カールツァイスレンズが他のカメラより安く使えることから、人気が高まってきているカメラです。今回は、PENTACON SIXの特徴や中古価格、作例をご紹介いたします。

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フォルムも描写も美しい、真四角の中判一眼レフ

PENTACONSIXTLの外観
PENTACONSIXTLの外観出典: flickr(@M I T C H Ǝ L L)
PENTACONSIXTLを手に持った時のサイズ感
PENTACONSIXTLを手に持った時のサイズ感出典: flickr(@tomislav medak)
PENTACONSIXTLの外観
PENTACONSIXTLの外観出典: flickr(@Benjamin Balázs)
PENTACONSIXTL
PENTACONSIXTL出典: flickr(@lia_k)
PENTACONSIXTL
PENTACONSIXTL出典: flickr(@Nisa yeh)
PENTACONSIX
PENTACONSIX出典: flickr(@Kristina Kupstienė)
PENTACONSIX
PENTACONSIX出典: flickr(@Ar Lit)

1.真四角で撮影できる

PENTACON SIXは中判フィルムという35mmフィルムよりも大きい120フィルム(あるいは220フィルム)を使うカメラです。中判フィルムカメラというと、バケペンと言われるPENTAX67などが有名で、ほとんどのカメラが6×7判の少し長方形の写真が撮れるものが多いのですが、PENTACON SIXは6×6判の真四角で撮影できる珍しいカメラです。

ハッセルブラッドなども6×6判で撮影できますが、PENTACON SIXの方が中古価格が低く、また35mmフィルムカメラと同じような操作で使えるので初心者におすすめのカメラです。

2.カールツァイスレンズが使える可愛いボディ

PENTACON SIXのもう一つの特徴はカールツァイスレンズが使用できるという点です。カールツァイスレンズというと、美しい発色や繊細な描写力など多くのカメラユーザーを虜にし、憧れのレンズと言われている名玉レンズを多く持つブランドです。

カールツァイスレンズを使うためには、ハッセルブラッドなど高価なカメラを買う必要がありますが、中古価格がそれほど高くないPENTACON SIXでも使用できるとあって、近年人気が高まっています。

3.中古市場

オンラインでの流通量は少なく、フリマアプリやオークションで取り引きされていることが多いです。オークションでは大体25,000円前後で落札されることが多く、フリマアプリでは整備済みの美品が60,000円前後で出品されていることが多いです。

コマ送りやシャッター速度に問題が起きていることが多いカメラなので、初心者は中古カメラ店でちゃんと整備されたカメラを探すことをおすすめします。

PENTACON SIXとSIX TLの違い

PENTACON SIXが発売された1966年の二年後、1968年に発売されたのがPENTACON SIX TLです。ノーマルとTLとの違いはTTL測光に対応しているかどうかです。TLはボディ前面にTLと刻印されているので、見分けるのが簡単です。

TTLメータープリズムファインダーを装着することで、TTL測光が使用できるようになりますが、その他のファインダーを装着した場合はノーマルと同じ性能になります。

レンズマウントとおすすめレンズ

PENTACON SIXはペンタコンシックスマウントのレンズが使用できます。ロシア製カメラのキエフ用のレンズやカールツァイスレンズが使用できますが、厳密にいうとカールツァイスはイエナ(Jena)がペンタコンシックスに対応しています。

これは、ドイツが東西に分かれていた時代にハッセルブラッドなどで使えるカールツァイスレンズは西ドイツで作られ、PENTACON SIXとカーツァイスイエナレンズは東ドイツで作られた為、このような違いが生まれました。性能としてはどちらも素晴らしいレンズです。

その中でもおすすめなのが、標準レンズのCarl Zeiss Jena Biometar 80mm F2.8です。高い描写力が特徴で、空気を写すレンズと言われています。

PENTACON SIX / SIX TLを楽しむなら

正常に動作すれば、最高に美しい作品が撮れるカメラです。まず購入したら正常に動作するか確認しましょう。特に注意したいのがコマ被りで、正しくフィルムが送れずにコマとコマが被って撮影されてしまうという現象です。これについての解消法はネット上に色々とありますが、もし一本フィルムを撮り終えて現像に出してコマ被りを確認した時は、直ぐにカメラ修理店に持っていきましょう。

正しく修理して、長く楽しんでいただきたいです。

作例紹介

PENTACONSIX
PENTACONSIX出典: flickr(@Kristina Kupstienė)

わずかな日の光が差し込む幻想的な作品。全ての要素が絶妙に作り上げた世界観に引き込まれます。

PENTACONSIX
PENTACONSIX出典: flickr(@Kristina Kupstienė)

ブルーのグラデーションが美しい一枚。抑えめな彩度に心惹かれます。

PENTACONSIXTL
PENTACONSIXTL出典: flickr(@Yasuhiro_S)

賢そうな猫が凛としている一枚。濃厚な発色と猫の表情が合っています。

PENTACONSIXTL
PENTACONSIXTL出典: flickr(@Nisa yeh)

日常を切り取った一枚。柔らかな光と穏やかな色調に癒されます。

PENTACONSIXTL
PENTACONSIXTL出典: flickr(@Jelle)

陰影の美しい作品。宗教画のような厳かな雰囲気を感じます。

ネットユーザーのレビュー

ネットオークションなどで出品されているものは、整備されていないことが多く、コマ被りやシャッタースピードの故障などが多く見られるようです。カメラの知識が豊富なユーザーでもちゃんとしたお店で整備されたものを見つけて購入している方が多かったです。

また、シャッター音の「シュボッ」という独特の音がたまらないという方も多かったです。

他には、中判ゆえの解像度の高さやカールツァイスレンズの描写力の高さが素晴らしいという意見がよく見られました。

まとめ

東ドイツで生まれた中判フィルムカメラPENTACON SIXとSIX TL。珍しい6×6判の真四角写真が撮れ、カールツァイスレンズも使用できることから人気のカメラです。

オンライン市場での流通量は少ないですが、状態の良いものは60,000円前後で販売されています。ただ、1966年に発売されたカメラなので、故障している事が多く、中古カメラ店でちゃんと整備された個体を選んだ方が良いようです。特徴的なシャッター音やカールツァイスレンズの高い描写力に一度使うと虜になってしまうようです。

ぜひ、PENTACON SIXを通して、東ドイツの高い技術力を体験してみてはいかがでしょうか。

製品情報

カテゴリフィルム一眼レフ
メーカーその他
タイプMF機(機械式シャッター)
マウントPentacon Sixマウント