製品解説
スペック
ニコン史上最高画質と謳われるマクロレンズ
1.高い解像力と柔らかいボケ
高い解像力を誇るZレンズの中でもさらに高い基準のNikon独自の設計指針と厳しい品質管理を満たすS-Lineに属するレンズだけあり、本レンズも非常に高い解像力が魅力となっています。新たな設計指針によって、撮影距離に関わらず画面全体で高い解像力を得ることに成功しました。
また、ナノクリスタルコートとアルネオコートの2種類のコーティングによって得られた逆光耐性により、厳しい環境下でも高コントラストでクリアな描写が維持されています。さらに、徹底的に色収差を抑えることで、被写体をクローズアップしても輪郭などに色がにじむことがなく、ふわっと柔らかい美しいボケも楽しめます。
2.考え抜かれた利便性
本レンズは、描写力の高さだけでなく、考え抜かれた利便性の高さも特徴の一つです。
マニュアルでピントの微調整をすることの多いマクロ撮影が快適にできるよう、フォーカスリングが幅広で、細かく調整できるよう適度な重さを持たせています。
また、マクロにも中望遠にも耐えられるように強力な4.5段の手ブレ補正、重量約630gと軽量化されたりと、快適な撮影をサポートしてくれるように設計されています。
こんなシーンにおすすめ
花などのマクロ撮影はもちろんですが、中望遠という焦点距離を生かして動物園や水族館でのマクロ撮影もおすすめです。
標準マクロと違い、被写体にあまり近づかなくてもクローズアップした撮影が可能なので、動物園や水族館などのガラス越しでも被写体を大きく写すことができます。
さらに、105mmの単焦点中望遠レンズとしても使えるので、ポートレートにもおすすめです。ボケが柔らかく美しいレンズなので、あえて被写体の前にもボケが入るように撮影するとふんわりと柔らかく、幻想的な仕上がりも楽しめます。
作例紹介
併せて比較検討したいレンズ
今回は比較対象として、本レンズの前モデルにあたるFマウントレンズのAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDを選択しました。
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDは、本格的なマクロ撮影用レンズとして長年多くのユーザーに支持されてきたレンズです。ここでは、重量や機能などのスペックを比較していきます。
製品 | Nikon NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S | Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED |
---|---|---|
価格 | 新品:116,820円〜 中古:134,000円〜 | 新品:30,500円〜 中古:47,900円〜 |
焦点距離 | 105mm | 105mm |
F値 | F2.8〜32.0 | F2.8〜32.0 |
最短撮影距離 | 29.0cm | 31.4cm |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
手ブレ補正 | ○ | ○ |
防塵 | ○ | - |
防滴 | ○ | - |
重量 | 630g | 750g |
発売年月 | 2021年06月 | 2006年03月 |
本レンズの長さが140mm、AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDは116mmと、こちらのレンズの方がコンパクトではありますが、重量は約750gと本レンズより120gほど重たくなっています。
また、逆光耐性や色収差を抑える光学性能、手ブレ補正など、解像力や描写力は本レンズの方が強力です。ですが、価格は新品・中古共に本レンズの方が10,000円程度高いだけで大きな差はありません。
なので、Zマウントカメラをお持ちの場合は、本レンズの方が優勢ではありますが、Fマウントをお持ちの場合はマウントアダプターが必要になってしまうため、重量などの恩恵が受けにくくなるため、AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDも併せて検討していただければと思います。
また、逆光耐性や色収差を抑える光学性能、手ブレ補正など、解像力や描写力は本レンズの方が強力です。ですが、価格は新品・中古共に本レンズの方が10,000円程度高いだけで大きな差はありません。
なので、Zマウントカメラをお持ちの場合は、本レンズの方が優勢ではありますが、Fマウントをお持ちの場合はマウントアダプターが必要になってしまうため、重量などの恩恵が受けにくくなるため、AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDも併せて検討していただければと思います。
ユーザーレビュー
Zシリーズとしては11万円台という手ごろな値段なのに、圧倒的な解像度の高さで非常にコスパの良いレンズと評価されていました。
開放からコントラストが高く、ピントもシャープで切れ味抜群なので、全体的に力強い描写が楽しめるとありました。マクロレンズだけど中望遠なので、ポートレート撮影にも使うというユーザーも多いです。
ボケに関しては、ふわっと柔らかくとろけると表現するユーザーが多いですが、コントラストが強いので背景によってはボケが煩く(うるさく)感じるという方もいました。また、開放時の玉ボケはやや口径食が目立つので、撮影時には注意が必要なようです。
重量に関するレビューも多く、大きさの割に軽く、Z7に取り付けるとバランスが良いので、どこへでも持ち運びたくなるレンズと言われていました。操作系に関しては、コントロールリングはやや重いけれど、フォーカスリングの重さはちょうど良いという方が多かったです。
AFに関しては、中望遠としての撮影時は、AFが速く動き回る子どもや動物にも追いつくようですが、マクロ時にはやや迷うようです。ピント面が非常に薄く、少しの揺れでも影響してしまい迷ってしまうようなので、マクロの時はマニュアルにした方が良いようです。
動作音も気になるという方がやや多かったのですが、動画撮影時は制限がかかるため音は気にならなくなるようです。
まとめ
「最高峰の中望遠等倍マイクロレンズ」のNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S。
Nikon独自の高い技術力によって生み出された、高解像力と美しいボケが魅力のレンズです。大きさの割には軽く、高スペックなのに手ごろな値段で多くのユーザーを惹きつけています。
マクロ撮影だけでなく、ポートレートでも活躍してくれる優秀なレンズです。ぜひ、NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sを通して、マクロの世界を体験してみてはいかがでしょうか。
基本仕様 | |
---|---|
対応マウント | Nikon Zマウント |
フォーカス | AF/MF |
フルサイズ対応 | ○ |
APS-C専用 | - |
レンズ構成 | 11群16枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
焦点距離 | 105mm |
最短撮影距離 | 29.0cm |
最大撮影倍率 | 1.0倍 |
開放F値 | F2.8〜32.0 |
画角 | 23.1度 |
手ブレ補正機構 | ○ |
防塵 | ○ |
防滴 | ○ |
サイズ・重量 | |
最大径×長さ | 85x140mm |
重量 | 630g |
フィルター径 | 62mm |
発売日 | |
発売日 | 2021年06月25日 |
製品情報
- カテゴリ
- 単焦点レンズ
- メーカー
- Nikon
- タイプ
- マクロ
- マウント
- Nikon Zマウント