
Canon RF600mm F11 IS STM
Canon RFマウント
2020/07/30発売
運動会、野生動物、航空機、野外イベント…。超望遠レンズを使いたくなる撮影シーンは多々あります。しかし、純正の超望遠レンズは高価な上にサイズも大きい…。そんな固定観念を覆すレンズがCanonから登場しました。RF600mm F11 IS STM。なにやら開放F値もあまり見慣れないスペックのレンズですが、どういったレンズなのでしょう。
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この商品の出品目安価格:美品 71,100円 ~ 並品 59,900円
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出品するライトな望遠ユーザーに待望のレンズ
スポーツ撮影や野生動物撮影などを仕事とする人にとっては、RF600mm F4 L IS USMであろうと、RF800mm F5.6 L IS USMであろうと、購入する以外の選択肢はありません。
これらのレンズは150万円を超える超高級レンズです。仕事で撮影するなら、これらを購入するしかないわけですが、趣味で撮影するなら自動車が買える金額をレンズ1本に投資するのは並大抵のことではありません。
フルミラ時代に突入してから、新発売される一眼カメラの価格は高騰していく傾向にあります。ミラーとペンタプリズムがなくなった一方、ボディ内手ぶれ補正や、高画質EVF、高機能AFなどのミラーレスならではの技術がその一因です。
高価なフルミラを購入した上に、さらに高価なレンズを購入するというのは大きな負担です。特にCanonは、カメラメーカー最大手ということで、高い信頼性、性能がある一方で、フルミラRFマウントはカメラボディ、レンズ共に他社よりも高いというイメージがあります。
RFシリーズの発売以降、そいういったイメージが定着しかけてていた中で登場したのがRF600mm F11 IS STMです。
600mmという超望遠レンズでありながら、F11と開放F値を抑え、AFにステンピングモーターを、鏡筒に樹脂を多用することで、10万円を切る実売価格を実現しています。サイズも、600mmのAFレンズとしては発売時点で最もコンパクト最軽量なレンズとなっています。
サイズについては、沈胴式を採用していて、レンズ使用時には鏡筒を伸ばして撮影するスタイルにすることで、持ち運び時には70-200mm程度のサイズ感となります。
今まで、性能面での魅力は多かったものの、なかなかサイズと価格での恩恵を感じにくかったRFシリーズでしたが、このレンズの登場でCanonフルミラを選ぶことに更に大きなメリットを感じられるようになりました。
フルサイズの望遠の悩みはこれで解決
フルサイズ一眼を手にしたときに最初に感じること。高画質、大きくボケる、でも、望遠がちょっと…。
画角が広いフルサイズでは、広角画角やボケ量で大きなメリットがあるものの、望遠レンズを装着したときは200mmくらいでは大きな引き寄せ効果を得られず、400mmや600mmといった超望遠レンズでないと、望遠撮影では物足りなさを感じることとなります。
しかし、前述の様に、400mmを超える焦点距離のレンズは手頃な価格のものは少ないという現状がありました。望遠端400mmのズームレンズとしてはTAMRONとSIGMAから100-400のいわゆるライトバズーカというレンズが発売されていますが、フルサイズでは野鳥などを撮影する際400mmでも短く感じることがあります。
RF600mm F11 IS STMは純正レンズでありながら、10万円を切る価格で超望遠撮影ができます。F11 という開放の暗さはありますが、600mmであれば望遠撮影で引き寄せ効果に不満を感じることはほぼありません。
また600mmの焦点距離があるレンズは2kg前後や、それ以上の重たいレンズがほとんどですが、このレンズは1kgを切る重量で初めて超望遠レンズを使う人でも持ち運びやすくなっています。
手ぶれ補正についても、レンズ内手ぶれ補正ISによって5段分の補正が確保されているので、手持ちでも十分撮影できます。
その点から見ると、EOS R3、5、6などのボディ内手ぶれ補正のモデルだけではなく、EOS R、RPといったボディ内手ぶれ補正のない機種でも活用できます。EOS R、RPはかなり価格が下がっているので、これらを活用すれば手軽にフルサイズでの超望遠撮影が楽しめそうです。
気になるF11の使い心地は
RF600mm F11 IS STMを購入するときに最も気になるのがF11という開放の暗さでしょう。600mmの様な超望遠撮影をする場合、被写体全体を撮影する場合はF8くらいまで絞るということはよくあります。
超望遠撮影ではあまり明るいF値にするとちょっとしたズレでピントを外してしまうことが多いので、ある程度の被写界深度を確保するため大きめのF値を使うことはよくあるので、F11が特別大きなF値というわけではありません。むしろシビアなピントコントロールをしないのであればF11で十分な被写界深度を確保したほうが撮影は安定します。
ただし、F11固定なので、シャッタースピードとISOは稼げません。手ぶれ補正で5段分稼ぐことができますが、屋内などの光量が少ない現場ではシャッタースピードが十分稼げず手ブレが目立ったり、ISOが上がってノイズが目立つということはあります。
そういった点から、屋外の日中か夜は強い照明のあるスタジアムなど限定のレンズとはなります。そうは言っても600mmが活躍する撮影シーンは屋外の日中がほとんどなので、F11はそこまで大きなデメリットにはならなさそうです。
また、暗いレンズということで光学性能も気になるところですが、RF600mm F11 IS STMの評価は単焦点らしい高解像力が十分にあるとの評価で、こちらも問題なさそうです。
同じタイミングで発表されたRF800mm F11 IS STMについては解像力が単焦点としては物足りないという評価もありましたが、RF600mm F11については価格に見合う単焦点の実力があるレンズです。×1.4のエクステンダー装着も可能で、その場合は840mmF16として撮影することもできます。
光学面で1つ注意点をあげると、本レンズはDOレンズという特殊レンズで収差を抑えていますが、DOレンズはオールドレンズに近いような特殊な描写と感じるユーザーも多く、その描写は購入前にチェックしてみるとよさそうです。
ユーザーレビュー
■ ポジティブレビュー
- 150-600よりは単焦点らしく良い描写の写真が撮れる
- 600mmだけど普通にバッグに入れられる大きさ
- R6で撮影するがぎり、解像力などにはなんの不満もない
- たまにしか使わない超望遠撮影ではこれくらいで十分
- 日中なら手持ちでも手ブレで失敗することはほとんどなかった
軽量でコンパクトということがこのレンズの1番の魅力でしょう。そして手持ちで撮影できる十分な手ぶれ補正性能ということが伺えます。
■ ネガティブレビュー
- 撮影開始までに、ロック解除→沈胴を伸ばす→ロックと3ステップ必要
- AF測距範囲が半分になってしまう
- F11固定なのでこれ以上絞れないという意外な欠点
- 逆光ではDOレンズの弱点がもろに出てしまう
- 曇り空の撮影でも多少のノイズなどは我慢する必要がある
AF範囲は縦横半分程度に制限されますが、それでも一眼レフに比べれば十分な広さなので、これは慣れの問題ともなりそうです。
まとめ
RFレンズはとにかく高価というイメージが強くなってきていましたが、ようやくRFレンズ群にも初心者ライクな手頃なレンズが登場しました。RF600mm F11 IS STMは600mmの超望遠撮影を10万円以下の予算でスタート出来る貴重なレンズとなっています。
ミラーレスになって、今までにない高解像力のレンズが登場することも魅力ではありますが、本レンズの用に、手を出しやすいレンズが増えるということも新たな魅力です。
特にフルサイズ一眼は望遠撮影をするためにはかなり長い焦点距離のレンズが必要となるので、こういったレンズは高いニーズがありそうです。
価格情報

単焦点レンズ > 望遠
Canon RF600mm F11 IS STM
新品: 95,800円 / 中古: 75,700円
新品: 95,800円 / 中古: 75,700円
製品情報
カテゴリ | 単焦点レンズ |
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メーカー | Canon |
タイプ | 望遠 |
マウント | Canon RFマウント |
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