
Canon EOS R10
Canon RFマウント
2022/07/28発売
Canonに新たに登場したEOS R二桁機。EOS R10。今までEOS R3、5、6、そして7と一桁機が登場して、かなり充実したラインナップとなっているEOS Rシリーズ。新たに登場した二桁機はどのような位置づけとなっているのでしょう。EOS R10の性能を見ていきましょう。
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出品する新たなカテゴリーのR二桁機
EOS Rシリーズは、今まで、Canonフルミラシリーズとして、一桁ナンバーが付けられてきましたが、新たにEOS R10という二桁機が登場しました。
Canonの一眼カメラは、一眼レフにおいてはEOS-1D Xを頂点として、5D、6Dというフルサイズ機、APS-Cでは7D、二桁D、Kissシリーズという棲み分けがなされてきました。
APS-C一眼レフにおいて、二桁Dはエントリーモデルと上位モデルをつなぐ架け橋のような存在で、上位機種に似た操作系や性能を持ちつつ、初心者でも手の届きやすい価格帯のカメラとなっていました。
今回新たに発表されたミラーレス一眼の二桁機、EOS R10は同時に発表されたR7と同じくAPS-Cミラーレスとなっており、R7よりもさらに軽量コンパクトで、価格的にも一眼レフEOS 二桁Dと近い価格帯となっています。
しかし、従来の一眼レフ二桁機とは違い、性能的には上位譲りだけではなく、上位機種を上回る性能もあります。Canon自身も言っていますが、「今までにないカテゴリー」の新しい一眼カメラとなっています。
流石に革新的な技術が盛り込まれたりはしていませんが、従来のエントリー機の様に上位機種をスペックダウンさせただけのカメラではなく、コンパクトなサイズ感の中にバランスよく機能が詰め込まれたカメラとなっています。
小型化にこだわり、厳選された機能
Canonは元々、EOS Kissを見てわかる通り、エントリークラスの一眼カメラにおいて、軽量コンパクトということにこだわりをもっています。一眼レフのEOS Kissシリーズは光学ファインダーを持ちながら、手のひらサイズでカメラの重さに慣れてない人でも長時間しっかりとカメラを保持して撮影が可能です。
EOS R10は電子ファインダー搭載ミラーレスで、上位機種と似たフォルムでありながら、手のひらに収まるサイズ感で、重さもバッテリーを除くと382gと同タイプの一眼カメラの中でも最軽量クラスの大きさとなっています。
にもかかわらず、メカシャッターで15コマ/秒、電子シャッターで23コマ/秒の高速連写は最上位モデルのEOS R3にも匹敵する数字で、R5などの上位機種を凌ぐ連写性能となっています。映像エンジンは上位機種と同じDIGIC XでAF制御も上位と同じEOS iTR AF Xということで、写真のクォリティやAFの食いつきは上位機と同様の性能があります。
さらに操作系においても、AF-ONボタンが親指付近に配置されて、その横にマルチコントローラーが配置されて上位機種と似た操作系となっています。ジョイスティックタイプのマルチコントローラーは今まで下位モデルには採用されていませんでしたが、操作系が近くなったことで、入門機としてだけでなく、サブ機としての使い方もしやすいモデルとなっています。
また動画撮影機能も充実していて、30分の撮影制限もなく、4K60pの動画撮影でも本体のオーバーヒートまで約60分の撮影が可能です。もちろん、画質をHDなどに落とせば2時間以上の撮影も可能で、USB給電にも対応していることから、Vlog撮影でも活躍しそうです。
静止画、動画ともに撮影機能としては上位モデルとほぼ同等、機能によっては上位モデルを凌ぐ性能となっています。
このカメラに弱点はないのか
エントリークラスの価格とコンパクトさでありながら、上位機種を凌ぐ性能と、一見すると弱点のないカメラに見えます。
しかし、もちろんコンパクトさと価格の犠牲になった機能はあります。もっとも大きな機能としてはボディ内手ぶれ補正が非搭載ということがあげれられます。
フルミラ初期に発売されたEOS RとRPを除くと、ナンバリングされたEOS RシリーズにはR7までボディ内手ぶれ補正が搭載されていましたが、R10ではボディサイズと価格を優先させたためか非搭載となりました。
ボディ内手ぶれ補正についてはフルミラブーム初期からいろいろな意見がありますが、5段以上の高度な手ぶれ補正が必要な暗所撮影であれば、より高感度に強いフルサイズカメラが求められるので、APS-Cが活躍するようなシャッタースピードが稼げる、ノイズを気にしない明るさの現場であればボディ内手ぶれ補正がなくともレンズ内補正で十分といえます。
価格とボディサイズを優先した場合にカットされる機能として理にかなっているといえます。
ボディ内手ぶれ補正の他に削減されている機能としてはEVFの画質やAF測距点、連写時のバッファ量や、バッテリーのもちなど全体的にスペックダウンされている部分はありますが、決定的に不足を感じさせるような性能はありません。
シャッターを押すだけの撮影から、細部に拘るハイクラスな撮影まで、十分に対応可能なスペックとなっています。
運動会をどう撮影するか悩まされるカメラ
エントリークラスの一眼カメラが活躍する場面といえば「子供の運動会」などがよくあげられるのではないでしょうか。EOS R10はAPS-Cカメラということで、望遠撮影に強く、キットレンズのRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMとの組み合わせである程度の引き寄せ効果が得られます。
また、EOS R10は最上位モデルに匹敵する高速連写やプリ撮影モードなどの機能によって、決定的瞬間を逃さず撮影することができます。従来のEOS Kissシリーズでは追いきれなかったような被写体の動きを、高性能AFと高速連写がしっかりと撮影サポートしてくれます。
一方で、EOS R10には最高4K60pまで可能な動画機能もあります。子供の勇姿を高画質な静止画で残すのか、動画で残すのかということは悩ましいところです。
4K動画から静止画を切り出すと800万画素程度の画素数になります。EOS R10は4K30pなら連続で2時間以上の撮影が可能な性能があります。
RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMのAFモーターはEOS R10のAF性能を引き出す高速駆動と、動画撮影を邪魔しない静音駆動を両立させており、静止画、動画どちらでも使えるレンズです。
ダンスなどであれば4K動画で一般的なビデオカメラでは撮影できないようなハイクオリティ動画で記録し、徒競走などでは、AFの高い追従性能と15コマ/秒の高速メカシャッターでスタートからゴールまでの決定的瞬間を漏らさず撮影すると言ったことが可能です。
EOS R10とRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMをレンズキットとして購入すれば、静止画でも、動画メインでも、運動会撮影はひとまずなんとかなりそうです。
ユーザーレビュー
■ ポジティブレビュー
- 連写機能が充実なので100-400なんかと使っても面白そう
- KissMと迷ったが、AFが秀逸なのでこっちに決めた
- 80Dから乗り換えてRFマウントデビューするのにこれを選択
- 4K60p撮影に使うなら十分なスペック
- 90Dと比較するとお買い得感を感じる価格
今までのEOS Rシリーズにはない価格帯のカメラで、RFマウントがより身近に感じられるカメラとなっています。
■ ネガティブレビュー
- バッテリー容量はちょっと不満
- 軍艦部が平坦なSONY α6000のようなカメラの販売を期待したい
- ボディ内手ぶれ補正がないのはやはり不安を覚える
- 連写速度は十分だが、バッファ容量が少ないので多用は注意
- 防塵防滴がないので屋外で使う場合は気を使う
バッテリーは上位機種とは違うモデルで、サブ機として使う場合はここがネックになる場合もあります。
まとめ
EOS R10は従来のエントリーモデル同様に軽量コンパクトで価格も抑えられていながら、スペック的には上位機種に迫る性能もあり、単純に入門機とはカテゴライズできないカメラに仕上がっています。
EOS Rシステムへの入門を司るカメラではありますが、エントリー機としてだけではなく、サブ機としても使えるほどのカメラです。
静止画だけでなく、動画機としても優秀なので最初の一台としだけでなく、長く使える一台となりそうです。
価格情報

ミラーレス一眼 > ミドル
Canon EOS R10
新品: 134,800円 / 中古: 111,500円
新品: 128,341円 / 中古: 111,800円
新品: 121,370円 / 中古: 111,800円
製品情報
カテゴリ | ミラーレス一眼 |
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メーカー | Canon |
タイプ | ミドルモデル |
マウント | Canon RFマウント |
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