製品解説
スペック情報
手軽に写真を楽しめる「女子カメラ」
さまざまなメーカーからミラーレス一眼が発売される中、プロアマ問わず根強い人気を博しているのがFUJIFILMです。フィルムメーカーとして長年培ってきた色彩表現能力が高く評価されており、シーン問わず臨場感溢れる美しさが味わえます。
また、クラシカルなデザインと手に馴染むおしゃれなフォルムも人気の秘訣で、1台持っていても違うデザインが楽しみたくなるユーザーも多いです。
そんなFUJIFILMから、2018年1月に発売されたのが「X-A5」。ファインダーを覗かなくても液晶ディスプレイを見るだけで簡単に撮影でき、今までミラーレス機を手にしたことがない人でも手軽に写真が楽しめるエントリーモデルとなっています。
女性向けカメラとしての一面もあり、ピンクやブラウンのキュートなカラーバリエーションが用意されていたり美肌モードが用意されていたりするのも大きな魅力。「ミラーレス一眼カメラが欲しいけれど、何を使えばいいのか分からない」「旅行やお出かけに持ち運べる手軽なカメラが欲しい」という人に、ピッタリな一台です。
主な特徴
X-A5は、2016年11月に発売されたX-A3の後継機モデル。X-A3からステップアップした注目のポイントは次の4点です。
1.センサーサイズは同じでも画素数や処理能力がアップ
X-A5にはX-A3と同様のAPS-C(23.5×15.7mm CMOS)が搭載されています。しかし、有効画素数が2424万画素にアップしたり画像処理エンジンの処理速度が1.5倍に向上したりしているので、画質が向上しているところが特徴。スマートフォンとは格段に違うきれいな描写に、カメラを使うことが楽しくなるはずです。
2.女子カメラという代名詞にピッタリな嬉しい機能
X-T5はX-A3からさらにグレードアップし、女子が使いたくなる便利な機能が詰まっています。
「Bluetooth」機能の追加で撮影した写真をすぐにスマートフォンに送り、SNSにシェアができるようになりました。また、自撮りができる180°スライドチルト式背面液晶に加えて美肌モードが搭載され、より肌が美しく見える撮影が可能に。
他にも、シーンに合わせた撮影が楽しめるシーンポジションやアドバイスドフィルターなど、試してみたい機能が満載です。
3.エントリー機ながらも4K動画に対応
X-A5は、4K動画に対応しているところも大きな特徴です。旅行やイベントなどで動画を撮影したくなったときに、きれいな映像で保管できるようになります。コンパクトなエントリーモデルながらも、最新の機能が詰まっており幅広いシーンで活躍します。
4.AFの機能性がアップ
初心者がボケとピントを意識して写真を撮るときに欠かせないのが、オートフォーカス(AF)機能です。X-A5ではAF機能がグレードアップし、測量エリアが「7×7」から「7×13」になりました。それに加え速度が約2倍まで向上し、動いている被写体にもピントが合わせやすくなったところがポイント。
また、コントラストAF」に「像面位相差AF」機能も追加され、暗い場所やピントが合いにくいシチュエーションでも撮影のしやすさが向上しています。
他製品との比較・違い(X-T100、X-T30)
X-A5を検討するときに比べることが多いのは「X-T100」と「X-T30」ではないでしょうか。どのような違いがあるのか、わかりやすくまとめてみたので参考にしてみてください 。
【X-T100】
【X-T100】
- X-T100にはファインダーがあり覗き込んで写真撮影ができる。ファインダー付きを好む場合はX-T100がおすすめ。
- どちらもセルフィー撮影はできるが「美肌モード」はX-A5にしかないため、肌質重視ならX-A5。
- エントリーモデルという面では同じだが、X-T100はファミリー向けカメラ、X-A5は女子カメラをコンセプトにしている。カラーバリエーションやデザインも異なるので、目的に合わせて選ぶのも一つの手段。
【X-T30】
- 第四世代と呼ばれる最新のイメージセンサーを搭載しているため、最新の性能にこだわりたい人や高画質での撮影がしたい人はX-T30がおすすめ。
- エントリーモデルではなくなるので使用方法が少し複雑になり「もっとカメラを楽しみたい人」向けとなるので、手軽に使いたい人はX-A5がおすすめ。
- X-T30はクラシカルなデザインではあるもののカラーバリエーションはないので、キュートなカメラを求めるならX-A5。
このように、FUJIFILMの場合はそれぞれの機種で特徴が異なるので、使いやすい機種や目的に合う機種を選んでみてください。
おすすめの対応レンズ
X-A5のレンズキットには、標準ズームレンズの「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」が付いています。日常的に使いやすい画角なので旅行やフード写真、友達や家族のポートレート写真、そして風景写真など幅広く使えるところが特徴です。エントリーモデルに合うよう軽量コンパクトとなっているため「初めて使うレンズ」としてはピッタリ。
写真をより楽しみたい場合やカメラの操作に慣れてきた場合には、フジノンレンズの中でも人気の高い単焦点レンズ「XF23mmF2 R WR」や「XF35mmF2 WR」などを使ってみるのもおすすめです。単焦点レンズならではのボケ感や立体感を味わうことで、より写真が楽しくなるでしょう。今回は、キットレンズにもなっているXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZの作例をいくつかご紹介します。
■XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
エントリーモデルとは思えない、美しい光の描写を感じられる1枚。この1枚を見ただけでもスマートフォンでの撮影とは違うことが分かります。
モノクロ写真の絶妙なグラデーション表現も、FUJIFILMの得意分野です。陰影がハッキリすることで、立体感のある1枚に仕上がっています。
ピントをしっかり合わせると、柔らかいボケ感を楽しめるところも魅力的。フードフォトや雑貨の撮影なども楽しくなります。
ネット上のレビュー
X-A5は「見た目がおしゃれでいつも持ち歩きたくなる」「美肌モードや自撮りモードなど、写真を楽しめる機能が充実している」との声が多く、手軽に写真を撮影できる満足感を得ているユーザーが多いです。
一方で「やっぱりファインダーを覗きたくなる」「使うレンズによっては扱いにくくなる」という口コミも。慣れるまでは少し大変かもしれませんがら、一度手になじむとどこへでも持ち歩きたくなる名機です。
まとめ
「これから写真を始めたい!」「手軽に使えるかわいいミラーレスが欲しい!」という悩みに寄り添ってくれる、X-A5。今までのFUJIFILMにありそうでなかった女子カメラとして、じわじわと人気を集めています。
液晶ディスプレイを見ながら思い通りの1枚が撮影でき、いつでもどこでも写真撮影が楽しめるところが大きな魅力。ぜひ、X-A5を使って写真を身近に感じてみてくださいね。
レンズマウント | |
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レンズマウント | FUJIFILM Xマウント |
撮像素子 | |
センサーサイズ | APS-C(23.5mm×15.7mm) |
有効画素数 | 2,424万画素 |
ダスト低減機能 | ○ |
映像エンジン | |
画像記録 | |
記録媒体 | SDカード
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スロット数 | シングルスロット |
記録画素数 | [L]:<3:2>6000×4000 / <16:9>6000×3376 / <1:1>4000×4000
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画像ファイル | JPEG/RAW |
動画 | |
4K対応 | ○ |
記録サイズ | 4K(3840x2160):15p
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記録形式 | MOV |
ライブビュー | |
フォーカス | インテリジェントハイブリッドAF:TTLコントラストAF/TTL位相差AF、AF補助光付き |
シャッター | |
シャッター速度 | 1/32000秒~15分 |
連続撮影速度 | 最高約6.0コマ/秒 |
露出制御 | |
測光方式/測光分割数 | TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ |
ISO感度 | 100〜51,200 |
AF | |
測距点 | |
ファインダー | |
視野率 | |
倍率 | |
ストロボ | |
内蔵ストロボ | - |
液晶モニター | |
サイズ | 3インチ 104万ドット |
可動式 | チルト式液晶 |
I/F | |
インターフェース | USB2.0(High-Speed)/マイクロUSB、HDMIマイクロ |
無線LAN | |
Wi-Fi機能 | ○ |
ネットワーク | |
NFC | - |
Bluetooth | ○ |
防塵・防滴 | |
防塵・防滴 | - |
手ブレ | |
手ブレ補正機構 | - |
GPS | |
GPS | - |
電源 | |
撮影可能枚数(ファインダー) | |
撮影可能枚数(ライブビュー) | 450枚 |
動画撮影可能時間 | 95分 |
USB充電 | ○ |
使用電池 | 充電式バッテリーNP-W126S |
サイズ・重量 | |
サイズ | (幅)116.9mm×(高さ)66.7mm×(奥行き)40.4mm |
重量 | 311g |
発売日 | |
発売日 | 2018年02月22日 |
製品情報
- カテゴリ
- ミラーレス一眼
- メーカー
- FUJIFILM
- タイプ
- エントリーモデル
- マウント
- FUJIFILM Xマウント