TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2（Model A065） [ソニーE用]

さらなる進化を遂げた、世界最小・最軽量の大三元望遠レンズ

TAMRONの70-180mm F/2.8 Di III VC VXDは、焦点距離からお分かりのとおり、70-200mmの望遠域をカバーできるズームレンズ。望遠端を180mmにあえて留めることによって全域でF2.8という明るさを誇りながらさらなる軽量・コンパクトを追求でき、一般的な大三元望遠ズームレンズよりもはるかに機動力のあるレンズとして誕生しました。

ボリュームは、長さ149mm、重量810g、フィルター径67mm。SONYの同クラスレンズで軽量化にも努めているFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIの長さが200mm、重量1045g、フィルター径77mmであることを考えると、破格のサイズ感であることがうかがい知れるでしょう。

製品	TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2（Model A065） [ソニーE用]	SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSS II SEL70200GM2
価格	新品: 136,936円 中古: 123,800円	新品: 324,000円 中古: 303,620円
焦点距離	70-180mm	70-200mm
F値	F2.8〜22.0	F2.8〜22.0
最短撮影距離	30.0cm	40.0cm
絞り羽根枚数	9枚	11枚
重量	855g	1,045g
発売日	2023/10/12	2021/11/26

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そんな70-180mm F/2.8 Di III VC VXDが「G2」となって進化。大きな変更点としては、光学系が一新されたこと。結果的に前身よりも特殊なレンズの使用枚数が少なくなっているにも関わらず、描写性能の向上に成功。コントラストの効いたヌケの良い、スッキリとした写りを実現しています。

前身のレンズには搭載されていなかったレンズ内手ぶれ補正が搭載されている点も見逃せません。ボディ内手ぶれ補正搭載が当たり前になっている状況下においても、より手ブレを軽減させてくれるレンズ内手ぶれ補正はあるにこしたことはありません。しかも、70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2は、AFの効く最短撮影距離が0.85m→0.3mと大幅進化しているので、手持ちでの最短距離撮影を行う際にも大いに役立つことでしょう。

こうした大きな進化を遂げているにもかからずボリュームはほぼそのまま。70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2は前身よりも全長が若干長く、重さも45g増で収められており、今もなおフルサイズ規格用大三元レンズの中で最も小さく軽いレンズとして君臨し続けています。

洗練されたAF駆動と表現力

引き続き、ピント合わせにはリニアモーターフォーカス機構「VXD」を採用。素早く、正確なピント合わせを実現しています。動体撮影にも効果的で、50-400mm F4.5-6.3 、150-500mm F5-6.7といった超望遠ズームレンズに合わせてアップデートした演算によって追従性も向上し、大三元望遠レンズとしての役割をこれまで以上にこなしてくれるでしょう。

新たなレンズ群による描写性能は、解像度だけでなく、ボケ味の美しさも追求。円形絞りなので、光源を活かした画作りも映えます。近接撮影の向上も、新たな表現の発見に繋がりそうです。ポートレートだけでなく、風景やスナップなど幅広いシチュエーションで試してみたいところ。簡易ではあるものの、防滴構造になっているので、少々天気の悪いロケーションでも使いやすいです。

ユーザーレビュー

■ ポジティブレビュー

• このクラスのレンズとしては非常に軽く、持ち運びに便利
• 使ってみると望遠端180mmは気になりにくい
• コントラスト高めな絵作りだが、TAMRONレンズらしい繊細な表現も持ち合わせている
• 収差玉ボケの口径食はほとんど見られない

F2.8通しの望遠ズームレンズとは思えない取り回しの軽さを絶賛する声が多数。あらゆる収差を補正した光学性能の高さに注目している人も多いです。

■ ネガティブレビュー

• 純正に比べるとAFの速度が少し遅い
• USB-Cの差込むところがむき出し

USB-Cの差込口は防水構造になっているようですが、カバーなどは特になく少々不安になる構造にはなっています。

まとめ

さらなる進化を遂げた70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2（Model A065）。70-200mmというレンズは所有する憧れはありつつも、レースシーンやポートレートといった、必要不可欠なシーン以外で持ち出す機会は少ないです。それは、大きくて重いことも影響しているはず。そのあたりをクリアしている本レンズであれば持ち出す機会が増え、新たな望遠ズームレンズの楽しみ方を見いだせそうです。