HOMEズームレンズSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM|Contemporary [キヤノン用]
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM|Contemporary [キヤノン用]

SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM|Contemporary [キヤノン用]

素人目に見ると、一眼カメラは大きなレンズで遠くの被写体も大きく写せるようなイメージがありますが、実際は200mm程度ではさほど引き寄せ効果は大きくはなく、本格的な望遠撮影をするには400mmといった長い焦点距離のレンズが必要となります。100-400mmという望遠ズームレンズはまさに望遠撮影の扉を開くレンズというわけですが、純正レンズはかなり高価で、大きさもかなりのもので気軽に買って使えるものではありません。しかし、SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM|Contemporaryは「ライトバズーカ」として、気軽に一眼レフで望遠撮影が楽しめるレンズとなっています。そんなライトバズーカの魅力をみていきましょう。

ズームレンズ / SIGMA / 望遠
新品:
77,500円〜(81)
中古:
59,780円〜(39)

元祖ライトバズーカの底知れない威力


Nikon D300S / SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG HSM|Contemporary ※作例はNikonFマウント用
出典:flickr(@Harry Kramer)

Canon EOS Kiss X8i / SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG HSM|Contemporary
出典:flickr(@Carlos Riquelme)

Leica SL2 / SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS|Contemporary ※作例はミラーレス専用設計のDG DNモデル
出典:flickr(@Harry Kramer)

SIGMAの望遠レンズと言えば市販交換レンズでは世界最大級といえるAPO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DGが有名ですが、2017年に発売した100-400mm F5-6.3 DG OS HSM|Contemporaryは発売時で最軽量100-400mm望遠ズームとなりました。

APO 200-500mmはまさに「バズーカ」というニックネームがピッタリで、弾薬を詰めれば大きな弾丸が発射されそうな超巨大鏡筒となっています。

一方で100-400mm F5-6.3 DG OS HSMは「ライトバズーカ」としてSIGMAが発売したわけですが、もはやバズーカとは呼べないほどのコンパクトさと純正100-400mmの半額以下というライトな価格で一気に注目を集めました。

一眼レフ純正の100-400mm近域のズームレンズといえばCanonはEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM、NikonはAF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VRがあります。いずれも20万円を超える価格で、望遠レンズが欲しいと思ってもすぐに手が出る価格ではありません。

Canonの望遠レンズは白い鏡筒が特徴的で、「白レンズ」と呼ばれ、望遠撮影を主とする人にとっては憧れのレンズでもありますが、やはり簡単に買えるものではありません。

一方のSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSMは7万円強で購入することが可能で、サイズも一回り小さく、三脚や一脚を使わずとも手持ちで撮影することができます。Canon EF100-400mmは重量約1570gと、手持ちで撮影出来ないこともない重量ですが、望遠撮影では手ブレの影響が大きいので、ブレを完全に抑えるには熟練のテクニックや三脚、一脚のサポートが必要です。

SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSMはCanon純正よりも約400gも軽くなっているので、はじめての本格望遠レンズでも手持ちで撮影可能です。

軽量コンパクトで低価格な望遠レンズというのは非常に魅力的ですが、写りも気になるところですよね。このライトバズーカの魅力は、その写りにもあります。純正よりもやや暗い開放F値となっていますが、その分、コンパクトでも解像力は良好で、特に中心部の解像力は純正レンズを凌ぐ性能となっています。周辺光量落ちや逆光耐性で純正レンズにやや劣るものの、Artレンズを彷彿とさせる高解像力を楽しめるレンズです。

SIGMAはレンズのブランディングとして高価格、高解像力レンズをArtレンズ群、小型軽量でユーティリティ性の高いContemporaryレンズ群としています。SIGMA 100-400mmはContemporaryレンズですが、その性能はArt譲りでSIGMAらしさが現れています。

Canon EOS Kiss X9i / SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG HSM|Contemporary

周辺減光はやや大きいという評価ですが、十分補正可能な範囲で収まっています

Canon EOS 6D Mark II / SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG HSM|Contemporary

望遠レンズの特徴である圧縮効果を使った遊びも手持ちで撮影できます

Canon EOS KissM / SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG HSM|Contemporary

航空機の大きさであれば、十分にズーミングできる焦点距離です

Canon EOS Kiss X9i / SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG HSM|Contemporary

特の被写体だけでなく、接写で使うこともできます

SONY α7 III / SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS|Contemporary ※作例はミラーレス専用設計のDG DNモデル

中心部のシャープな描写はさすがSIGMAレンズと感じさせます


純正すらもライバルにするが、対抗はTAMRON


リーズナブルなだけでなく、解像力で純正レンズに匹敵する性能となれば純正レンズがライバルともされそうですが、トータルで考えるとそうとは言えません。

Canon EF100-400mmは400g重い分、ボディは抜群の堅牢性を誇ります。SIGMA 100-400mmも防塵防滴に配慮されていて、ボディの質感は決して安っぽくなどはありませんが、Canon 白レンズの完成度には及びません。また、AFやレンズ内手ブレ補正にもカメラと合わせて開発するCanonには一日の長があり、SIGMA 100-400mmよりも速いAFと高精度な手ブレ補正となっています。

SIGMA 100-400mmの純然たるライバルとなるのは、同じサードパーティレンズメーカーのTAMRONが発売した100-400 mm f/4.5-6.3 Di VC USDです。SIGMA 100-400mmの発売から半年後、まるでSIGMA 100-400mmをコピーしたかのようなそっくりのレンズがTAMRONから発表されました。

正確には、価格、スペック共にわずかに上回るレンズです。価格は発売時点でTAMRONが1万円安く、レンズの明るさもTAMRONがわずかに上、軽さも数十グラム軽いレンズとなっています。

さらにSIGMA 100-400mmにはない、三脚座も別売りですが取付可能となっています。ライトバズーカは手持ちで撮影出来るコンパクトさが特徴のレンズですが、やはり1kgを超える重さで望遠撮影となると三脚を使いたくなることもあります。三脚座についてはSIGMA 100-400mmも社外製ですが三脚座を取り付けることが可能なので、そういったオプションを考えると三脚座は大した差ではないでしょう。

性能面に目を向けると、中心部の解像力はやはりSIGMAに部がありますが、全体としてみるとTAMRONも健闘しており、写真をひと目見て違いがわかるほどの差はありません。写りについてはボケ描写も合わせて、描画の個性としてどちらが好みかを選ぶと良いでしょう。

AFや手ブレ補正の機能面については、TAMRONの手ブレ補正は「ゴキっ」っと止まると言われます。確かにTAMRONの手ブレ補正はAFロックした瞬間に手ブレ補正が効いてピタッとファインダー像が止まりますが、実際の性能については、100-400mmに関してはSIGMAの方がよく効くというデータがあります。

AFに関しては、買ったままの状態であればTAMRONのAF性能が上と評価されていますが、SIGMA 100-400mmは別売りですがUSB DOCKと接続して、ピント調整やカスタムをすることでかなり向上させることができます。

TAMRONもSIGMAもサードパーティレンズということで、買ったままの状態ではピンズレを起こしているということがよくあります。特に100-400mmの様な望遠ズームでは焦点距離毎にピンズレの幅が違うこともあるので、USB DOCKで自分でピント調整出来るというのは便利です。

USB DOCKと同等の機能としてTAMRONにはTAP-in Consoleがありますが、カスタムの調整についてはSIGMA 100-400mmは本体にカスタムボタンもあるので、より調整がしやすくなっています。

決定的な違いとなるのはズームリングとフォーカスリングの回転方向でしょう。SIGMAはCanonは両方同じで、Nikonとは両方逆回転となります。一方でTAMRON 100-400mmはCanonとはズームリングが、Nikonとはフォーカスリングが逆回転というややこしい仕様となっているので、ここは注意が必要です。

Canonユーザーであれば、SIGMA100-400mmの方が違和感なく操作できそうです。以上の様な差が100-400mmレンズにおけるSIGMAとTAMRONの差となりますが、その差はいずれも決定的なものではないので、まずは実写真の描画の好みの違いにフォーカスを当てて選ぶと良いでしょう。

純粋な中心部のシャープな描画を求めるのであればSIGMAがおすすめとなります。


活躍の場の本命は運動会


100-400mmの望遠ズームは、様々な望遠撮影シーンで活躍するレンズですが、SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSMが活躍しそうな撮影シーンで一番に思い浮かぶのが運動会です。

100-400mmは航空機撮影でも野生動物撮影でも、スポーツ撮影でも活躍できる焦点距離ですが、広大なフィールドではより大きく被写体を捉えるために600mmやテレコンを使いたくなることも多い焦点距離でもあります。

運動会ぐらいのフィールドで、子供という大きさの被写体であれば100-400mmがピタリとハマる焦点距離です。SIGMA 100-400mmは運動会で一日中手持ちで撮影できるコンパクトさがあり、中心部の被写体に対する解像力は純正をも凌ぐ性能があります。さらに、直進ズームを採用していてズームがしやすいという特徴もあります。

直進ズームはズームリングを使わずに、鏡筒を直接伸縮させてズーミングできる機能で、これがあることで素早いズーミングが可能となります。運動会の様に被写体との距離が変わりやすい撮影ではこの機能が生きてきます。


ユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー

  • この価格で100-400が買えるので全体的な性能には不満はない
  • このレンズを買ってから飛行機撮影の幅が広がった
  • キレッキレの写真が撮れるので純正の必要性を感じさせない
  • 自分にとっては不満のないAF速度
  • 直進ズームはスムーズで便利

半分以下の価格で純正と同等の写真が撮れるということで、大人気のレンズとなっています。

■ ネガティブレビュー

  • 手ブレ補正が弱く、ピンずれを感じる
  • AFはズレがあり、サポートの対応もいまいちなのでUSBドックは必須
  • カスタマイズの選択スイッチがいつの間にか動くことがある
  • 野鳥を狙うなら、解像力も明るさもやや足りない
  • 写真をピクセル等倍で見ると、純正のほうが解像感良く感じる

ピンズレへの言及は多く、やはり買ったままではなく、サポートでの調整かUSB DOCKでの調整は必須と考えたが良いでしょう。


まとめ


衝撃的な軽さと価格で大人気望遠ズームレンズとなったSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM|Contemporary。近年は高価格帯であるArtレンズ群の拡充が評判の高いSIGMAですが、このライトバズーカはArt譲りの解像力もあり、コストだけでなくパフォーマンスの評価も上々です。

ただし、サードパーティ性のレンズということでAFには不安もあります。別売りのUSB DOCKを購入して自分で調整、カスタムすると使い心地が数段向上します。
基本仕様
対応マウントCanon EFマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成15群21枚
絞り羽根枚数9枚
焦点距離

最短撮影距離160.0cm
最大撮影倍率
開放F値F5.0〜22.0
画角24.4~6.2度
手ブレ補正機構
防塵
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ86.4x182.3mm
重量1,160g
フィルター径67mm
発売日
発売日2017年04月21日