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MINOLTA CL
LEICA Mマウント
1973/11/01発売
1973年11月、ドイツの老舗メーカーLeicaと日本のMinoltaが業務提携して誕生したカメラLeitz Minolta CL(ライツミノルタCL)。露出計内蔵、レンズ交換式レンジファインダーカメラでありながら、コンパクトなボディが特徴のカメラです。今回は、Leitz Minolta CLの誕生の背景や特徴をご紹介いたします。
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ライカとミノルタの技術が融合して生まれたレンジファインダーカメラ
1.誕生の背景
日本のカメラ業界が成長していた1970年代、ドイツの老舗カメラメーカーであるLeicaは、日本のMinoltaに注目し業務提携を持ちかけました。当時、ドイツ国内での賃金が高騰していたため、Leicaは2分の1のコストで高品質のカメラが生産できる日本で安定した生産を計画していました。
言語や規格の違いを乗り越え、Leicaが設計しMinoltaが日本国内で製造したLeitz Minolta CLが1973年11月に誕生しました。互換性のあるマウントではなく、純正のMマウントを持つLeitz Minolta CLのCLはCompact Leicaの略と言われています。
2.露出計内蔵なのにコンパクト
Leitz Minolta CLの最大の特徴は、従来のM型ライカの性能を持ちながら、小型軽量化に成功している点です。ボディのみの重さは375g、大きさは12.1㎝×7.6㎝と手のひらに収まりやすいサイズとなっています。
特に一つ前のモデルであるライカM5との共通点が多く、M5で初めて採用されたTTL中央重点測光方式の露出計と同タイプのものがLeitz Minolta CLにも使われていますが、大型化してしまったM5とは違ってボディは薄く軽量化されています。また、ストラップが縦吊り用なのもM5と共通しています。
3.中古市場
比較的流通量は多くオンラインショップでは、ボディのみで35,000円から50,000円、レンズセットの場合は65,000円から170,000円前後の価格帯で販売されています。
レンズセットの方が高価になっていますが、これはボディの状態が良いものがセット販売されている事が多いためで、レンズ自体の値段は実質的には30,000円前後であることが多いです。
また、海外向けに造られたモデルは名前が「Leica CL」となっていますが、同じ名前のデジタルカメラも販売されているので、もし海外モデルを購入する際はフィルムカメラのLeica CLであることをよく確認してから購入するようにしましょう。
日本国内向けと海外向けについて
Leitz Minolta CLには日本国内向けと海外向けの2種類存在します。
国内向けは「Leitz Minolta CL」の名称で販売され、ボディにもLeitz Minolta CLと刻印され、Minoltaが販売しました。そして、海外向けは「Leica CL」の名称で販売され、ボディにもLeica CLとだけ刻印され、Leicaが販売しました。
名称が違うだけで性能に違いは無いのですが、海外向けはダブルネームでなくLeicaだけの名を冠していたため、販売当時から国内向けよりも高値で販売され、今現在の中古市場でも人気が高く、Leitz Minolta CLよりも高値で取り引きされています。
Leitz Minolta CLを楽しむなら
レンジファインダーカメラは、距離計という2つの窓から入ってきた像を重ねることでピントを合わせるカメラなのですが、この2つの窓の距離を基線長と言います。
基線長の長さによってそのカメラが得意とするレンズの種類が変わる性質があります。Leitz Minolta CLは基線長が31.5mmと短めなので、広角レンズと相性が良くなるように造られています。
そのため、Leitz Minolta CLで撮影する際は、やや広角レンズである40mmのレンズと一緒に使用することをおすすめします。専用レンズとしてLeicaからはSUMMICRON-C 40mm F2、MinoltaからはM-ROKKOR 40mm F2が発売されました。基本的な設計は同じですが微妙に味わいが違うので、ぜひ色々なレンズを試して楽しんでみてください。
作例紹介
滑らかな色調が心地よい一枚。朝早くの静かな時間を感じます。
女性の明るいファッションと背景の落ち着いた色をきれいにまとめ上げた作品。
視線の先に何があるのか気になる一枚。絶妙なボケ感で遠近感が上手く出ています。
陰影が面白い作品。道路に描かれた矢印が良いアクセントになっています。
ユーザーレビュー
露出計内蔵なのにコンパクトで非常に使い勝手が良いと評判でした。特に、他のLeica製カメラに比べて価格が手ごろなので、気軽にLeicaカメラが楽しめるという声も多かったです。
また、ボディ前面に配置されたシャッタースピードダイヤルは、ホールドしたまま右手で操作しやすいと評価が高かったです。
まとめ
1973年に、LeicaとMinoltaの業務提携により誕生したLeitz Minolta CL。設計をLeicaが担当し、製造をMinoltaが行うことで露出計内蔵でありながら小型軽量化に成功した、レンズ交換式レンジファインダーカメラです。
中古市場ではボディのみ35,000円から販売しています。国内ではLeitz Minolta CLの名称で販売されましたが、海外ではLeica CLの名称で販売されました。短めの基線長で、広角レンズとの相性が良いカメラとなっています。
ぜひ、Leitz Minolta CLを提げて、LeicaとMinoltaの技術力を体験してみてはいかがでしょうか。
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製品情報
カテゴリ | フィルム |
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メーカー | MINOLTA |
タイプ | レンジファインダーカメラ |
マウント | LEICA Mマウント |
関連製品
製品 | MINOLTA CL (本製品) | |||||
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価格 | 中古: 6,760円 | |||||
マウント | LEICA Mマウント | LEICA Mマウント | その他 | LEICA Mマウント | Nikon Sマウント | Nikon Sマウント |
シャッター速度 | 1/1000〜1/2秒 | 1/1000〜1秒 | 1/650〜1/30秒 | 1/1000〜1秒 | 1/1000〜1秒 | 1/1000〜1秒 |
発売日 | 1973/11/01 | 1975/01/01 | 1968/01/01 | 1981/01/01 | 1958/03/01 | 1957/01/01 |
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