SONY FE 40mm F2.5 G SEL40F25G

スナップに最適な新レンズ

「FE 40mm F2.5 G SEL40F25G」は、小型軽量設計を実現した単焦点レンズ3本の1つとして2021年4月に発売されました。Gレンズで初となる40mmの単焦点レンズで、使いやすさと機能性を兼ね備えているところが特徴です。注目したい特徴は、次の3つです。

１．Gレンズで初となる焦点距離40mmの標準単焦点レンズ

SEL40F25Gは、Gレンズで初となる焦点距離40mm相当の標準単焦点レンズです。35mmや50mmの単焦点レンズは多いですが、その間となる画角を敢えて選択することでより視野に近く使いやすくなっています。スナップ撮影や風景撮影、日常的な写真など直感で撮影できるところが特徴です。

開放F値は2.5と明るく7枚羽根の円形絞りを採用しているため、ポートレート撮影やテーブルフォト撮影では被写体を引き立たせながら柔らかく自然なボケ感が作り出せます。

また、3枚の非球面レンズを使った9群9枚のレンズ構成となっており、湾曲収差や色収差を抑えながら鮮明な描写を叶えるところも大きな魅力です。

２．静止画・動画問わず活躍する高速静音AFを搭載

多彩なシチュエーションで使える単焦点レンズだからこそ、気になるのがAFの速度。コンパクトなレンズ内にリニアモーターを2基搭載しており、高精度で高速なSF駆動が実現します。

ボディのAF性能を活かしながら、動きの速い被写体をしっかりと捉えられるところが特徴です。

また、静音性にも優れており動画撮影では駆動音を気にしないで使用できます。静止画、動画問わずストレスなく使用できる性能が備わっているところは、大きなポイントだと言えるでしょう。

３．軽量コンパクトで気軽に携帯できる

小型軽量設計をコンセプトにしているので、重量173g、直径68mm×全長45mmと携帯しやすいサイズ感となっています。ボディに装着したときの納まりもよく、所有欲を満たしてくれます。外装にアルミニウムを使用しているため高級感があり、思わず持ち歩きたくなるところも特徴です。

また、レンズ側面には好みの機能割り当てができるフォーカスホールドボタンやAFとMFの切り替えが瞬時にできるフォーカスモードスイッチなどが搭載されており、撮影をサポートしてくれます。防塵防滴性能も備わっているので、撮影シーンを選ぶことなく安心して使用できます。

こんなシーンにおすすめ

焦点距離40mm相当の標準単焦点レンズなので、スナップ撮影や風景撮影、旅行での撮影など多彩なシチュエーションで使用できます。視野に近い画角なので感覚的に撮影しやすいのはもちろんのこと、小型軽量で持ち歩きやすいので長時間撮影もしやすくなっています。最短撮影距離は0.28m（MF時は0.25m）と被写体にグッと近寄れるため、テーブルフォトや草花の撮影にもおすすめです。

また、開放F値は2.5と明るく柔らかいボケ感を演出できるので、ポートレート撮影などにもピッタリ。このように、シーンを選ばず手軽に使えるので、初心者から上級者まで楽しめる単焦点レンズだと言えるでしょう。

作例紹介

背景の柔らかなボケ感が被写体を引き立てています。

視野に近く撮影しやすい画角なので、動物フォトにもピッタリ。毛並みの質感や色合いを鮮明に描写できます。

開放付近で撮影をすると、美しい玉ボケを作ることが可能。淡い雰囲気が魅力的な写真に仕上がっています。

併せて比較検討したいレンズ

「FE 40mm F2.5 G SEL40F25G」を検討するときに気になるのが「FE 35mm F1.8 SEL35F18」「Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA SEL35F28Z」ではないでしょうか。両者との違いは下記のとおりです。

FE 35mm F1.8 SEL35F18

• SEL35F18は焦点距離が35mm相当なので、SEL40F25Gよりも広角となる
• SEL35F18は開放F値が1.8となるので、より美しいボケ感や明るさを求めたい人におすすめ
• SEL35F18は最短撮影距離が0.22mなのでSEL40F25Gよりも被写体に近寄って撮影距離できる
• SEL35F18もリニアモーターを搭載しているので、静音で高速なAF駆動ができる
• どちらもフォーカスホールドボタンやフォーカスモードスイッチが搭載されている
• SEL35F18は重量280g、直径65.6mm×全長73mmなので小型軽量にこだわるならSEL40F25G

Sonnar T FE 35mm F2.8 ZA SEL35F28Z

• SEL35F28Zは焦点距離が35mm相当なので、SEL40F25Gよりも広角となる
• SEL35F28ZはZEISSレンズらしい高コントラストやボケ感を求める人におすすめ
• SEL35F28Zはレンズ表面にT* コーティングが施されており、フレアやゴーストを抑えながら鮮やかな色彩表現ができる
• SEL35F28Zはリニアモーターやインターナルフォーカシングを採用しているので、どちらも高速で静音なAFが叶う
• SEL35F28Zは重量120g、直径61.5mm×全長36.5mmなのでSEL40F25Gよりも軽量コンパクト

どのレンズも同じような画角ですが特徴が異なるため、重視したいポイントに合わせて選んでみてください。

作例紹介

このレンズの魅力は、まず軽くて小さいという点です。楽しく写真を撮るために、軽くて小さいは絶対条件！カメラバックじゃない普段のバックにもスッと入る大きさ重さなので、持ち運びのストレスが全くありません。

そして、いつでも持ち歩いて、風景も食べ物もなんでも撮りたい私にとって、まさに40mmという画角は広すぎず狭すぎずベスト。特にカフェなどでは、食べ物をメインに撮りつつ、周りの空気感もちょうどよいバランスで写すことができます。

また、ボケが好きなので基本的に開放で撮るのですが、カフェや食べ物を撮影するときにF値を小さくし過ぎて、もうちょっと奥までピントが合っていた方がよかった、と後悔することがたまにあります。それがこのレンズの開放F値2.5だと、ちょうどいい塩梅でピントが合ってくれて、背景も美しくボケて、絶対失敗しません。なので初心者にもおすすめです。

いつでも気軽に持ち歩いて、日常のスナップを美しく撮りたい人にはぴったりなレンズです！

ユーザーレビュー

SEL40F25Gのレビューを見てみると、「40mmという画角が思ったよりも使いやすい。Gレンズらしいボケ感や描写力も気に入っている」「とにかく軽くて持ち歩きやすく、乗用レンズとして使用している」という声が目立ちます。

一方で「しっかりとボケてはくれるが、単焦点レンズにしては少しF値が暗いのが残念」という声も。いずれにしても、携帯のしやすさや高い描写力が支持を集めているようです。

まとめ

SEL40F25Gは、小型軽量設計と使いやすい画角が魅力的な単焦点レンズです。最新レンズならではの機能性とGレンズらしい描写力を兼ね備えているところも嬉しいポイント。

使いやすい単焦点レンズを探している人や常用レンズとして使える単焦点レンズが欲しい人は、ぜひチェックしてみてください。