![Carl Zeiss Otus 55mm F1.4 ZF.2 [ニコンF用] Carl Zeiss Otus 55mm F1.4 ZF.2 [ニコンF用]](https://img.one-scene.com/uploads/lens/photo/UV/Kh/tI/square_with_white_background_medium_UVKhtI.jpg?1790822290)
Carl Zeiss Otus 55mm F1.4 ZF.2 [ニコンF用]
Nikon Fマウント
2014/05/29発売
Carl Zeiss Otus 55mm F1.4 ZF.2は、10群12枚のDistagonタイプを採用したニコンFマウント用MF標準レンズです。55mm F1.4ながら960gの大型設計とし、非球面レンズ、特殊ガラス、フローティング機構を投入。248度のフォーカスリングとCPU内蔵Ai-S互換を組み合わせ、サイズやAFより光学性能と精密なMF操作を優先したOtusシリーズ最初の一本です。
\大手2社より10~20%高く買い取る製品多数!/
本体の買取額:160,800円(定額)
著者: ONE SCENE 編集部
一眼レフ用標準レンズの設計を大型化したOtus最初の一本
Carl Zeiss Otus 55mm F1.4 ZF.2は、55mm F1.4の大口径を持つニコンFマウント用MFレンズです。Otusシリーズ最初の製品として登場し、日本では2014年5月29日に発売されました。
特徴的なのは、標準域のF1.4単焦点でありながら10群12枚のDistagonタイプを採用したことです。非球面レンズや特殊ガラス、フローティング機構を投入し、ZF.2でも最大径92.4mm、重量960gという大型のレンズになりました。
一般的な50mmクラスのF1.4を小型化する方向とは逆に、サイズや重量への制約を緩めて光学性能を優先する。この設計思想を標準域で具体化したことが、Otus 1.4/55のHistorical Valueです。
特徴①|55mmに10群12枚のDistagonタイプを採用
焦点距離は55mm、開放F値はF1.4、最小絞りはF16。光学系は10群12枚で、Distagonタイプを採用しています。非球面レンズと異常部分分散性を持つ特殊ガラスを組み込み、フローティング機構も搭載しています。
Distagonは一眼レフのミラー空間を確保する必要がある広角レンズで知られる設計ですが、Otus 1.4/55では標準域の55mmにもこの考え方を展開しました。ZEISSは色収差、コマ収差、歪曲収差などを高度に補正することをOtusシリーズの設計目標として掲げています。
最短撮影距離は50cm、最大撮影倍率は1:6.8。画角は対角43.7度で、9枚の絞り羽根を採用しています。
この設計を収める鏡筒は最大径92.4mm、全長117.1mm、重量960g、フィルター径77mmです。標準単焦点としての小型軽量性ではなく、大規模な光学系を成立させることを優先したサイズになっています。
特徴②|248度のMF操作を標準域のF1.4に組み合わせる
フォーカスはMF専用で、レンズ内手ブレ補正も搭載していません。無限遠から最短撮影距離までのフォーカスリング回転角は248度です。
55mm F1.4の浅い被写界深度に対し、大きな回転角を使ってピント位置を細かく調整できます。AFで素早く被写体を捉えるのではなく、撮影者自身がフォーカス位置を決めることを前提とした設計です。
フォーカシングにはフローティング機構を採用しており、撮影距離に応じてレンズ群の間隔を変化させます。最短50cmから無限遠までの幅広い撮影距離で光学性能を維持するための仕組みです。
960gという重量とMF専用という仕様は明確なTrade-offです。標準レンズらしい軽快さを求めるのではなく、大型の光学系と精密なMF操作を55mm F1.4で使うことが、このレンズのCore Valueになります。
購入前に知っておきたいこと|ZF.2はCPU内蔵Ai-S互換
ZF.2はCPUを内蔵したニコンAi-S互換マウントです。AFには対応しませんが、対応するニコンボディとの間でレンズ情報をやり取りでき、カメラ側からの絞り制御などに対応します。
一方、CPU内蔵だからすべてのFマウントボディで同じ機能を利用できるわけではありません。コシナはD3400との組み合わせについて、Mモードのみ撮影可能で、露出インジケーターは使用できないと案内しています。
また、Otus 55mm F1.4には後のMilvus ZF.2で採用されたデクリック機構はありません。どちらもZEISSのCPU内蔵Ai-S互換MFレンズですが、動画撮影まで考える場合には世代ごとの操作仕様を分けて確認する必要があります。
中古購入では、MF専用であること、960gという重量、使用するニコンボディとの電子連携を確認したうえで選びたいレンズです。光学性能を優先した結果として、一般的な標準単焦点とはかなり異なる使い方を要求します。
NIKKOR 58mm F1.4G・SIGMA 50mm F1.4 Artとの違い|標準域F1.4の3つの方向性
ニコンFマウントで実際の購入候補として近いのがAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gです。焦点距離は58mmとOtusの55mmに近く、同じF1.4でありながらAF-Sを搭載し、重量は約385g。Otusより約575g軽量です。
NIKKORは9枚6群、最短撮影距離58cm、72mmフィルターという構成です。Otusは10群12枚、最短50cm、77mmフィルター、960gなので、同じ標準域F1.4でも光学系の規模と撮影方法が大きく異なります。
もう一つの比較対象がSIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Artです。こちらは8群13枚、最短40cm、77mmフィルター、代表公称重量815gで、HSMによるAFに対応します。Otusと同様に標準F1.4としては大型ですが、AFを備える点が大きな違いです。
| 製品 | |||
|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 55 | 58mm | 50mm |
| F値 | F1.4〜16.0 | F1.4〜16.0 | F1.4〜16.0 |
| 最短撮影距離 | 50.0cm | 58.0cm | 40.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 9枚 |
| 重量 | 970g | 385g | 815g |
| 発売日 | 2014/05/29 | 2013/10/31 | 2014/05/16 |
つまり、NIKKOR 58mm F1.4Gは385gとAFによる取り回し、SIGMA 50mm F1.4 Artは大型の光学系とAF、Otus 55mm F1.4は大型の光学系とMF操作という異なる方向を選んでいます。
Otusを現在選ぶ理由は、標準F1.4を便利に使うことではありません。AFも小型軽量性も手放して、10群12枚のDistagonタイプと248度のMFリングを使うこと。その極端な設計思想自体が、他のFマウント用大口径標準レンズとの差になります。
どんな撮影に向く?|標準レンズでも撮影テンポより一枚を作り込む人へ
Otus 55mm F1.4 ZF.2が向いているのは、人物、静物、風景などで撮影テンポよりピント位置や構図をじっくり決めたい撮影者です。55mmは標準域として幅広い被写体を扱えますが、このレンズは一般的な標準単焦点のように軽快に持ち歩くことを優先していません。
AFが必要ならNIKKOR 58mm F1.4GやSIGMA 50mm F1.4 Artの方が撮影方法に合います。特に人物の動きへAFで対応したい場合、OtusのMF専用という仕様は明確な制約になります。
一方、AFを必要とせず、サイズや重量より光学設計とMF操作を優先するなら、Otus独自の選択理由が生まれます。248度のフォーカスリングを使い、55mm F1.4のピント位置を撮影者自身で追い込めるからです。
標準レンズを小さく軽くするという一般的な方向から離れ、960gの鏡筒に10群12枚のDistagonタイプを投入する。Otus 1.4/55は、その妥協の少ない設計思想まで含めて選ぶ標準レンズです。
著者

ONE SCENE 編集部
カメラ・レンズの魅力や特徴を掘り下げ、スペックだけでは見えない個性や市場での評価まで丁寧に読み解くONE SCENE編集部。あなたに合った一台選びをお手伝いします。
ECサイトの販売情報
\大手2社より10~20%高く買い取る製品多数!/
本体の買取額:160,800円(定額)
製品情報
| カテゴリ | 単焦点レンズ |
|---|---|
| メーカー | Carl Zeiss |
| タイプ | 標準 |
| マウント | Nikon Fマウント |
関連製品
| 製品 | ![]() Carl Zeiss Otus 55mm F1.4 ZF.2 [ニコンF用] (本製品) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 55 | 50mm | 58mm | 30mm(35mm判換算:45mm相当) | 45mm | 58 |
| F値 | F1.4〜16.0 | F1.4〜16.0 | F1.4〜16.0 | F1.4〜16.0 | F1.8〜16.0 | F1.4〜16.0 |
| 最短撮影距離 | 50.0cm | 40.0cm | 58.0cm | 30.0cm | 29.0cm | 45.0cm |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 9枚 | 9枚 | 9枚 | 9枚 |
| 重量 | 970g | 815g | 385g | 435g | 520g | 320g |
| 発売日 | 2014/05/29 | 2014/05/16 | 2013/10/31 | 2013/05/24 | 2015/09/29 | 2012/08/05 |
![Carl Zeiss Otus 55mm F1.4 ZF.2 [ニコンF用] Carl Zeiss Otus 55mm F1.4 ZF.2 [ニコンF用]](https://img.one-scene.com/uploads/lens/photo/UV/Kh/tI/square_with_white_background_small_UVKhtI.jpg?1790822290)

![SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art [ニコン用] SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art [ニコン用]](https://img.one-scene.com/uploads/lens/photo/hN/TY/A7/square_with_white_background_small_hNTYA7.jpeg?1790823614)
![SIGMA 30mm F1.4 DC HSM|Art [ニコン用] SIGMA 30mm F1.4 DC HSM|Art [ニコン用]](https://img.one-scene.com/uploads/lens/photo/NW/wu/bu/square_with_white_background_small_NWwubu.jpeg?1790822643)
![TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F013) [ニコンF用] TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F013) [ニコンF用]](https://img.one-scene.com/uploads/lens/photo/un/RK/wm/square_with_white_background_small_unRKwm.jpg?1790823584)
![Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N [ニコンF用] Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N [ニコンF用]](https://img.one-scene.com/uploads/lens/photo/oH/7C/OZ/square_with_white_background_small_oH7COZ.jpg?1790419374)















