Nikon FM3A

Nikon FM3A

「Nikon最後のMF(マニュアルフォーカス)フィルムカメラ」といわれるFM3A。ユーザーのニーズをとことん追求し、FEシリーズとFMシリーズの良いところを掛け合わせて開発された、まさに理想的なMFフィルムカメラです。そのスペックと魅力、FM3Aにおすすめのレンズなどをご紹介します。

フィルム一眼レフカメラ / Nikon / MF機(電子式シャッター)
新品:
91,300円〜(2)
中古:
54,780円〜(72)

FM3AはNikon最後のMFフィルム一眼カメラ 


FM3Aは、2001年にNikonから登場したフィルム一眼カメラです。2001年といえば、デジタル化の波が急激に押し寄せていた時期。メーカーとユーザーの期待を背負い発売されたFM3Aでしたが、2006年、わずか5年という短い期間で、惜しまれつつも生産中止となりました。

以後Nikonは、コシナのOEM製品であるFM10の販売はあるものの、独自の生産背景を持つMFフィルム一眼カメラの開発・製造は行っていません。これが、FM3Aが「Nikon最後のMFフィルム一眼カメラ」といわれる所以です。
 
しかし、FM3Aは現在、中古市場でも根強い人気を誇っています。
その大きな理由は、FM3AがFMシリーズとFEシリーズの「ハイブリッドカメラ」だからです。

Nikon FM3Aの外観
出典:flickr(@brnpttmn)

Nikon FM3A
出典:flickr(@Nikolay Markov)

Nikon FM3A
出典:flickr(@Nikolay Markov)

Nikon FM3A
出典:flickr(@Nikolay Markov)

Nikon FM3A
出典:flickr(@Nikolay Markov)


FMとFEの融合を実現させたハイブリッドシャッター

 
NikonのFMシリーズは、FM(機械制御シャッター)を搭載したNikonのフィルムカメラのラインナップです。機械式シャッターとは、絞り、露出、シャッター速度を全て手動で設定し、設定された通りにシャッターを切る機構のことで、電池がなくても作動シアmす。
 
一方、FEシリーズはFE(電子制御シャッター)を搭載したフィルムカメラのこと。絞り優先AE機能(絞り値を設定すれば、自動でシャッタースピードを電子制御で調整してくれる機能)などのAE機能を使用できるため、FMに比べて簡単にカメラを使うことができます。
 
FM3Aの登場まで、シャッタースピードに左右されずにFEとFMの両方を使うことのできるカメラは存在しませんでした。しかし、FM3Aは1秒という低速シャッターから1/4000の高速シャッターまで、あらゆるシャッター速度でもFEとFMを使い分けることができます。初めてほぼ完全ともいえるハイブリッド機能を実現した、画期的なフィルムカメラなのです。
 
FEとFMの弱点を補い合い、ユーザーの使いやすさを求めて改良されたFM3Aは、これからフィルムカメラを始めようとしている方にもおすすめの1台です。


ユーザーの声を反映し尽した理想的なフィルムカメラ

 
FM3Aは、絞り・シャッタースピード・ISO感度を自分で調節することのできるMFのフィルムカメラです。また、絞りのみを設定してオートで撮影が可能な「絞り優先モード」も実装されています。
 
もっとも大きな特徴であるハイブリッドシャッターは、マニュアル露出ではFE(機械式シャッター)、絞り優先AEモードではFM(電子シャッター)に切り替わります。これにより、ロケーションや撮影バリエーションの選択肢が広がり、より正確で信頼性の高い撮影が可能になったのです。
 
シャッター以外の部分でも、前モデルのNewFM2からユーザーの声を反映し、改良された部分が多くあります。ファインダーが見やすく改良され、スムーズなピント合わせが可能になりました。また、ボディ外装のロゴも変更され、スタイリッシュで現代風のNikonロゴが刻まれています。


FM3Aにおすすめのレンズ

 
FM3Aには、Aiレンズを使用することができます。特におすすめなのは、次の2本です。
 
■Ai Nikkor 45mm f2.8P
 
Ai Nikkor 45mm f2.8Pは、FM3Aと同時に発売されました。カラーやサイズのマッチしたバランスの良い装着感は、まさにFM3Aのためのレンズといえるでしょう。

長さわずか17mmのパンケーキレンズは、まず何よりも見た目のかわいらしさがユーザーの心をくすぐります。7枚の絞り羽根が美しい円形のボケを作り出し、立体感のある表現が可能です。コンパクトで使いやすく、街中や日常のスナップにぴったりのレンズです。

■Ai Nikkor 50mm f/1.4S 

1989年に登場したAi Nikkor 50mm f1.4Sは、今やNikkorの定番レンズです。最小絞り値1.4という明るさを持ち、開放では独特の7角形ボケがオールドレンズのような味わいを写し出します。

絞ると、Nikkorならではのシャープな解像感も。クラシックでコンパクトな外観も、FM3Aにぴったりです。

Ai Nikkor 50mm f/1.4Sについて


作例紹介 


Nikon FM3A
出典:flickr(@Marina)

Nikon FM3A / AI Nikkor 50mm f/1.4S
出典:flickr(@ketou-daisuki)

Nikon FM3A
出典:flickr(@Peter Conway)

Nikon FM3A
出典:flickr(@Joseph Bylund)


中古市場の流通状況や相場

 
NIKON FM3Aの中古市場の価格相場は、状態により5万円~7万円ほどです。カラーはブラックとシルバーの2色。

他のフィルムカメラ機種に比べ、販売年数がわずか5年間と短いため総生産数も僅少で、さらに年月の経過とともに状態の良いものが少なくなってきています。今後は、中古市場での取引価格はさらに上昇するのではないでしょうか。


初心者から熟練者まで、ユーザーの理想が詰まったFM3A

 
FM3Aは、当時のNikonの高い光学技術が駆使された製品だといえます。デジタルカメラが普及している今の時代だからこそ、マニュアル操作で一枚一枚を丁寧に撮ることの大切さを教えてくれるカメラです。

コンパクトで使いやすく、これからフィルムカメラを手に取ろうとしている方におすすめです。また、フィルムカメラに使い慣れた方でも、他のフィルムカメラにはないFM3Aならではの確かな性能を実感できるでしょう。
レンズマウント
型式

電子式および機械式35mmフィルム一眼レフカメラ

レンズマウントNikon Fマウント
ファインダー
視野率93%
倍率約0.83倍
ミラー
露出制御
測光方式TTL開放測光方式、中央部重点測光
測光範囲

EV1〜20(ISO100、F1.4)

露出モード/撮影モード

絞り優先オート、マニュアル

ISO感度

12〜6400

多重露光
シャッター
シャッター速度1/4000〜8秒
巻き上げ・連写速度
レリーズ機能
セルフタイマー
AF
AF方式
測距点
電源
使用電池SR44x2個またはLR44x2個、またはCR1/3Nx1個
サイズ・重量
サイズ142.5×90×58mm
重量570g
発売日
発売日2001年07月01日