製品解説
スペック情報
超望遠の世界へ入っていくための最初の一本
本機はNikonのズームレンズにおいては最も望遠となる解放F値5.6通しの超望遠ズームレンズです。2018年に発売された180-400mmのF4通しのレンズと比べると重量は約半分(三脚座を入れて約2,300g)。
クラスが違うためクオリティで比較することはできませんが、価格差は八分の一程度と非常に高いコストパフォーマンスを実現しており、初心者や超望遠レンズ未経験の方が超望遠ズームレンズをNikon純正で購入検討するのであれば、中古や過去のモデルと比較しても現実的には本機が最有力の選択肢となるかと思います。
TELECONVERTER TC-14 III などテレコンを装着した状態でもF8対応カメラであればオートAFも可。ただし多くのレビューでも書かれている通り、テレコンを装着した場合は描写力や色収差が未装着時と比べると落ちる印象なので、テレコンの装着を前提として検討されている方は注意が必要です。本機はニコン独自のEDレンズ搭載のため、テレコンなどを挟まない時の色収差は非常に優秀です。
手ブレについてはVRモード[NORMAL]と[SPORTS]の2種類が用意されており、[NORMAL]では最大で手ブレ補正効果4.5段(CIPA規格準拠)を得ることができ、[SPORTS]では露光前センタリングを行わないことで動きのある被写体を撮影する際に生じがちなフレーミングのズレなどを解消し安定した撮影を実現してくれます。
搭載された高性能な機能や技術が難しい撮影を容易にしてくれ、なおかつハイコストパフォーマンスであるということで本機は初心者の方にも安心してオススメすることができます。
しかしながら、コストパフォーマンスが高いからといって描写力や解像が他社の対抗モデルと比べて一段落ちるということはありません。下記作例はテレ端で撮影したものですが、隅を見ても色収差は非常に優秀でシャープな描写が行き届いていることがお分かり頂けるかと思います。
Nikon D810 / AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
出典:flickr(@Becky Matsubara)
搭載された高性能な機能や技術が難しい撮影を容易にしてくれ、なおかつハイコストパフォーマンスであるということで本機は初心者の方にも安心してオススメすることができます。
しかしながら、コストパフォーマンスが高いからといって描写力や解像が他社の対抗モデルと比べて一段落ちるということはありません。下記作例はテレ端で撮影したものですが、隅を見ても色収差は非常に優秀でシャープな描写が行き届いていることがお分かり頂けるかと思います。
本レンズを楽しむシチュエーション
本レンズの一つの強みとしては、超望遠レンズながら最短撮影距離が2.2mとかなり寄った撮影ができる点です。従ってあらゆるシチュエーションに対応できる幅を持ち合わせているためおおよそのシチュエーションに一本で対応できるのも本レンズの魅力と言えるでしょう。
もちろん、風景撮影など腰を落ち着けて撮影するシチュエーションでは最も力を発揮することができますが、スポーツ撮影や航空機、野鳥、動物など動きのある被写体に対しても、手ブレ補正機能であるVRモードの[SPORTS]を使用することでフレーミングのズレを気にせず撮影することができるのも魅力です。
動きのある撮影でも力を発揮するの本レンズの魅力ではありますが、ズームリングの径が300mm強あるためスナップ撮影などの瞬間的な画角調整を求められるシチュエーションにおいては、手が小さい方には少々扱いづらいかもしれませんので、実際に一度店頭などで触れてみることをオススメします。
Nikon D810 / AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
出典:flickr(@Becky Matsubara)
併せて検討したいレンズ
昨今ではそのコストパフォマーマンスもさることながら、非常に高い品質やメーカーそれぞれの味のある描写にも注目され選択肢の筆頭にあがることも多くなってきたサードパーティ製品ですが、今回はNikonのAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR の対抗モデルにあたる超望遠ズームレンズをいくつかご紹介いたします。
まず一つ目がSIGMA のSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM|Sports 。
こちらは前述のNikonレンズと比べると価格は2万円ほど安い相場傾向にあるにも関わらず焦点距離のレンジが広く、重さも約2Kgと軽量であることが魅力的です。SIGMAらしい無骨でシャープな描写力があり人気なレンズの一つですが、手ブレ補正機能などはNikonのVRの方が初心者には使い安い印象も。
こちらは前述のNikonレンズと比べると価格は2万円ほど安い相場傾向にあるにも関わらず焦点距離のレンジが広く、重さも約2Kgと軽量であることが魅力的です。SIGMAらしい無骨でシャープな描写力があり人気なレンズの一つですが、手ブレ補正機能などはNikonのVRの方が初心者には使い安い印象も。
二つ目はTAMRONのTAMRON SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)。
こちらはまずコストパフォーマンスが抜群に高く前述のNikonレンズよりも2万円ほど安い相場傾向にあります。こちらもTAMRONらしい機動性と操作性を持ち合わせたレンズとなっており、特にAFの速度と追従性はとても優秀です。アクティブなシチュエーションがメインの方にはこちらのレンズもオススメの一本です。
こちらはまずコストパフォーマンスが抜群に高く前述のNikonレンズよりも2万円ほど安い相場傾向にあります。こちらもTAMRONらしい機動性と操作性を持ち合わせたレンズとなっており、特にAFの速度と追従性はとても優秀です。アクティブなシチュエーションがメインの方にはこちらのレンズもオススメの一本です。
ネット上のユーザーレビュー
・抜群のコストパフォーマンス
・品質と価格で考えれば望遠レンズはこれしかない
・F4通しにも負けない解像力
・径が太いため腰を据えた撮影向き
・望遠に必要な様々なサポート機能を持つスイッチが一通り揃っている
・航空機や野鳥を撮るために買ったが大満足
・サードパーティ製の望遠ズームレンズに満足がいかず買い換えたが大正解
まとめ
いかがでしたでしょうか。やはり超望遠ズームレンズとなるとある程度の重量と径があるため、できれば一度店頭で触れてみるのがオススメです。
本格的に冬を迎えたこの季節は、空も澄み渡り航空機や野鳥シューティングには絶好の季節です。特に葉が落ちるこの季節は野鳥の観察に適していると言われており、枝に留まった野鳥を想像しただけで撮影欲が湧いてきますよね。
超望遠レンズを持っていない方には是非、本文をレンズ選びの参考にして頂ければ幸いです。
本格的に冬を迎えたこの季節は、空も澄み渡り航空機や野鳥シューティングには絶好の季節です。特に葉が落ちるこの季節は野鳥の観察に適していると言われており、枝に留まった野鳥を想像しただけで撮影欲が湧いてきますよね。
超望遠レンズを持っていない方には是非、本文をレンズ選びの参考にして頂ければ幸いです。
基本仕様 | |
---|---|
対応マウント | Nikon Fマウント |
フォーカス | AF/MF |
フルサイズ対応 | ○ |
APS-C専用 | - |
レンズ構成 | 12群19枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
焦点距離 | |
最短撮影距離 | 220.0cm |
最大撮影倍率 | 0.22倍 |
開放F値 | F5.6〜32.0 |
画角 | |
手ブレ補正機構 | ○ |
防塵 | - |
防滴 | - |
サイズ・重量 | |
最大径×長さ | 108x267.5mm |
重量 | 2,090g |
フィルター径 | 95mm |
発売日 | |
発売日 | 2015年09月17日 |
製品情報
- カテゴリ
- ズームレンズ
- メーカー
- Nikon
- タイプ
- 望遠
- マウント
- Nikon Fマウント
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