Nikon F80D / F80S

Nikon F80D / F80S

デジタルカメラに移行しつつある2000年に発売されたフィルム一眼レフF80。現代のデジタルカメラの元となった操作性や中古価格の低さから、フィルムカメラ初心者におすすめのカメラです。今回はF80の特徴や中古価格、作例をご紹介いたします。

フィルム一眼レフ / Nikon / AF機
中古:
7,800円〜(6)

Nikonミドルクラスの最後のAFフィルム一眼レフ


Nikon F80 / Nikkor 20mm f/2.8 AF-D
出典:flickr(@Edward Simpson)

Nikon F80 / Nikkor 85mm f/1.8 AF-D
出典:flickr(@Edward Simpson)

Nikon F80 / Nikkor 85mm f/1.8 AF-D
出典:flickr(@Edward Simpson)

1.現代カメラのような操作性

F80の特徴の一つが、現代カメラのような簡単な操作で綺麗な写真が撮れるということです。F5やF100に次ぐ実用機として開発されたF80は、F100のような簡単な操作や質の高い測光機構を受け継ぎながらも、低価格化と小型化に成功したカメラです。

F80が現代カメラのような操作性と表現されるのは、その使いやすい操作系やボディの構造が現代のカメラに引き継がれているからです。撮影モードをダイヤルで選択したり、細かなデータがファインダー内に表示されたりと、デジタルカメラと同じような操作ができるので、フィルムカメラ初心者でも扱いやすいカメラです。
 
2.現行Nikonレンズが使用可能

F80の最大のメリットは、最新のニコンFマウントレンズが使用できるということです。デジタル一眼が販売され始めた時期に発売されたカメラなので、最新のレンズにも対応した造りになっています。

D/GタイプAFニッコールレンズはフル機能使用可ですし、AF-SやVRなどのレンズも使用できるので、最新のレンズでフィルム写真を楽しめます。特に既にNikonのデジタル一眼ユーザーである場合は、手持ちのレンズと組み合わせて使用することができるので、初期費用を抑えることができます
 
3.中古市場

2006年まで生産されていたモデルなので、オンラインショップでも多く流通しています。大体F80DはF80Sの半額の値段で、F80Sは7,000円から12,000円、F80Dは3,000円から7,000円で取引されていることが多いです。

状態によってはこの価格帯から外れるものもありますが、安い場合は致命的な故障を抱えたジャンク品であることがほとんどなので、カメラ初心者にはおすすめしません。F80D / F80S共にCR123Aが2本必要なので、ボディと一緒に購入しましょう。


F80DとF80Sの違いについて


F80Sの方には「コマ間データ写し込み」という機能が付いています。これは、シャッタースピードや絞り値、露出補正値などとコマとコマの間に書き込んでくれるので、作品自体に数字を被せずに記録できるという機能です。また、F80Dの方がわずかに厚みが薄く、5gだけ軽いです。
 

ベタつき(加水分解)を解消するには


F80を始め、中古カメラはグリップなどのゴム部分が経年劣化によって加水分解が起こり、ベタついている場合があります。症状に合わせていくつかの解消法があり、軽度のベタつきの場合は、無水エタノールでふき取ることによって軽減することができます。マニキュアの除光液などでも代用可能ですが、カメラのことを考えると無水エタノールを使うことをおすすめします。

もし、それでも軽減しない場合は、重曹を使います。重曹を溶いた水に布を浸して、やさしくふき取りましょう。仕上げにシリコンスプレーを布に吹き付け、カメラに塗り込んでいくとサラサラになります。
 

Nikon F80を楽しむなら


「撮りたい気持ちにすぐ応えてくれる」がコンセプトのカメラなので、ぜひスマホで写真を撮るような感覚で楽しんでいただきたいカメラです。コンパクトなボディはどこへ連れて行っても邪魔にはなりませんし、デジタル一眼のような簡単な操作で瞬時に欲しい瞬間を焼き付けてくれます。

そして、スマホとは違いF80は高性能な機構がフィルム独特の雰囲気や粒子感を最高の状態で引き出してくれます。フィルムカメラと構えずに気軽に楽しんでみてください。


作例紹介


Nikon F80 / Nikkor 85mm f/1.8 AF-D
出典:flickr(@Edward Simpson)
真剣な猫の視線と周囲に行くほどに落ちていく光量のバランスがたまりません。

Nikon F80
出典:flickr(@nakimusi)
風の揺らぎや風鈴の音が聞こえる一枚。あえて逆光にすることで、全体的に穏やかな光に包まれた優しい作品になっています。

Nikon F80 / Nikkor 20mm f/2.8 AF-D
出典:flickr(@Edward Simpson)
フラッシュが内蔵されているので、暗い場所での撮影も安心です。写ルンですのような雰囲気に仕上がっています。

Nikon F80
出典:flickr(@Gregory Bodnar)
かぼちゃのずしっとした重さを感じる作品。大胆な陰影がかっこよく全体を引き締めています。

Nikon F80
出典:flickr(@nakimusi)
色々なレンズが使えるF80だからこそできる遊び方。空と海の青さに包まれるようです。


ネットユーザーのレビュー


軽量なので、持ち運びが簡単でスナップ写真などが気軽に撮れるという意見が多かったです。ただ、小型なボディなので、普通のレンズは問題ありませんが大口径ズームレンズを装着するとややバランスが悪いようです。

液晶も見やすく、操作もデジタルカメラに似ているので分かりやすいという声が多かったです。
 

まとめ


デジタルカメラが登場し始めた2000年に発売されたフィルム一眼F80D/F80S。現代カメラのような簡単な操作と最新のレンズが使用可能であることから、これからフィルムカメラを始めたいという方におすすめのカメラです。中古価格が非常に低く、3000円台から入手可能です。

小型軽量なので気軽に持ち運びができ、簡単な操作で高品質の作品が撮れるのでさまざまなシーンで活躍してくれるカメラです。ぜひ、F80と共にフィルムカメラで思い出を残してみてはいかがでしょうか。
レンズマウント
型式

モーター、スピードライト内蔵35mm一眼レフレックス電子制御式フォーカルプレーンシャッターオートフォーカスカメラ
※以下スペックはNikon F80Dについて記載

レンズマウントNikon Fマウント
ファインダー
視野率92%
倍率約0.75倍
ミラークイックリターン式
露出制御
測光方式TTL開放測光方式
測光範囲

3D-10分割マルチパターン測光:EV0~21、中央部重点測光:EV0~21、スポット測光:EV3~21

露出モード/撮影モード

P:マルチプログラムオート(プログラムシフト可能)
S:シャッター優先オート
A:絞り優先オート
M:マニュアル

ISO感度

<DX時>ISO25~5000、<手動設定時>ISO6~6400,1/3段ごとにセット可能

多重露光
シャッター
シャッター速度1/4000〜30秒
巻き上げ・連写速度
レリーズ機能
セルフタイマー
AF
AF方式TTL位相差検出方式、マルチCAM900オートフォーカスモジュールにより検出、AF補助光付(約0.5~3m) ・検出範囲:EV-1~+19(ISO100・常温)
測距点5点
電源
使用電池3Vリチウム電池(CR123AまたはDL123A)2本使用、バッテリーパックMB-16により単3形電池(アルカリ、リチウム、ニカド、ニッケル水素)4本使用可能
サイズ・重量
サイズ約141.5mm×98.5mm×71.5mm
重量520g
発売日
発売日2000年04月01日