
Canon EF28mm F2.8 IS USM
Canon EFマウント
2012/06/01発売
ミラーレスレンズが続々と発表されてはいますが、長年に渡って育てられた一眼レフ用レンズのラインアップには遠く及びません。その最たるものが単焦点レンズで、Canonの単焦点レンズにはEF28mm F2.8 IS USMの様に細かいニーズに対応する単焦点レンズがあります。Lレンズではなく、絶対的なニーズのある焦点距離ではありませんが、EF28mm F2.8 IS USMの存在意義はしっかりとあります。
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出品するCanonらしい優等生な単焦点





EF28mm F2.8 IS USMは2012年発売のレンズで、2002年に発売されたEF28mm F2.8の後継レンズとなります。Canonの28mm単焦点には既に販売終了となっていますが、EF28mm F1.8 USMもあり、これの後継ともされています。
EF28mm F2.8 IS USMはEF24mm F2.8 IS USMと同じく、広角単焦点レンズとしては珍しく手ブレ補正IS機能が搭載されていることが特徴のレンズです。広角側の単焦点レンズとしてはフィルター経も58mmとそこまで大きくなく、重量も約260gと軽量で、さらにIS付きなので使い勝手は抜群といえます。
初心者でも手ブレを気にせず、レンズの重さに四苦八苦せずに使えるこのレンズはCanonらしいユーザーライクなレンズといえます。
周辺光量落ちに多少難がありますが、フレアやゴーストは良好に抑制されているの逆光耐性も高く、歪曲収差も少ないので、単焦点らしい写真を初心者でも比較的簡単に撮影できます。
周辺光量落ちは多少絞ってもあまり改善されないので、そういうレンズであるとして納得する必要はありそうですが、中心部はしっかりと解像するので中央に被写体を置くような構図にすれば単焦点レンズらしい写真となります。
このレンズのネックとなる部分は、若干価格が高いということでしょうか。Lレンズではない無印のレンズですが、新品では約5万円とお手軽に買える価格とまではいきません。中古であれば、3万円強である程度買いやすくはなりますが、流通量が多くないので入手性はよくありません。
EF28mm F2.8 IS USMは鏡筒部分にそこまでプラスチックが多用されているわけではなく、レンズフードは付属、IS機能、さらに素早く正確なAFを実現するUSMが採用されているということを考えれば、5万円という価格は妥当と言えます。
APS-Cでの使い勝手は抜群
28mmという焦点距離は、フルサイズ一眼では標準画角の中でもやや広角よりということになりますが、APS-Cではど真ん中の焦点距離となります。フルサイズでは24-70mmが標準ズームの焦点距離範囲ですが、APS-Cは18-55mmなので、APS-Cでは28mmが真ん中にきます。
EF28mm F2.8 IS USMはそんなAPS-Cど真ん中の焦点距離で手ブレ補正を搭載、AFもUSMで素早く正確ということで非常に使い勝手の良い単焦点レンズとなります。
画角もそうですが、手ブレ補正はレンズの撮影の幅を大いに広げてくれます。Canonのフルサイズ一眼レフは6Dしかバリアングル液晶は採用されていませんが、APS-Cはほとんどがバリアングル液晶搭載となっています。バリアングル液晶を使ったハイアングルやローアングルでの手持ち撮影では手ブレが起きやすいのでISが搭載されていることは大きなメリットとなります。
また、バリアングルという点で言えばCanonフルサイズミラーレスは標準搭載で、IS搭載レンズではボディ内手ブレ補正と連携して強力な手ブレ補正を行ってくれます。APS-C一眼レフからミラーレスへの移行を考えている場合でもこのレンズは1本持っていればミラーレスでも有効活用できそうです。
周辺光量落ちに仕事をさせて撮影したい
このレンズの特徴は周辺光量落ちです。周辺光量落ちというと、レンズの評価としてはネガティブな要素とされ、近年発売される優秀なレンズでは殆どが綺麗に補正されています。さらにCanonは純正現像ソフトのDPPでデジタルレンズオプティマイザを使ってデジタル補正すれば開放で撮影しても周辺光量落ちはほとんど出なくなります。
しかし、EF28mm F2.8 IS USMはフルサイズ一眼を使って開放で撮影すると目立つ周辺光量落ちが出ます。通常、周辺光量落ちは少し絞ることで改善したりもしますが、EF28mm F2.8 IS USMはF5.6以上に絞ることで多少改善されますがそれでも完全には消えません。
まるで額縁の様に周辺部が暗くなってしまいます。撮影時の構図の一種として額縁構図というものがありますが、EF28mm F2.8 IS USMでは額縁を探さなくとも周辺光量落ちが額縁の役割を果たしてくれます。
周辺光量落ちに縁取られた写真はなんとも言えない趣を醸し出します。最新のレンズではわざわざPhotoshopなどでわざと加工して足すこともある周辺光量落ちですがEF28mm F2.8 IS USMは加工なしにそれを活かした撮影にトライすることができます。
作例紹介

周辺光量落ちを上手に活用することで中心部のシャープさが引き立ちます

夜景では周辺光量落ちに十分注意する必要があります

歪曲収差はかなり少なく、建築写真でも活用できます

最短撮影距離は23cmで接写も可能です

F7くらいまで絞ることで、周辺光量落ちもデジタル補正で十分カバーできる範囲となります
ユーザーレビュー
■ ポジティブレビュー
- 収差はDPPで補正すればさほど気にならなくなる
- レンズフードが付属しているのがCanonとしては好評価
- コンパクトでAFもISも良好で使いやすいレンズ
- 周辺以外はかなり解像度が高い
- 全体的な作りは良く、価格相応
レンズの作りが良く、フードも付属していることで購入者の価格に対する不満はあまり目立ちませんでした。
■ ネガティブレビュー
- ISは不要なのでコンパクトにして価格を下げてほしかった
- スナップ撮影だとフルサイズに28mmはちょっと広い
- レンズフードをつかうとキャップが付けにくい
- やはりF2.8は単焦点レンズとしては暗い
- レンズがコンパクトすぎて、フルサイズだとホールド感が悪い
周辺光量落ちへのネガティブなレビューは意外と少なく、購入前にわかっていればそこまで問題とはならないようです。
まとめ
EF28mm F2.8 IS USMは数少ない手ブレ補正付きの広角単焦点レンズです。広角と分類されますが、APS-Cでは標準域ど真ん中で、手ブレ補正があることとコンパクトであることでとても相性が良いレンズとなっています。
新品価格は約5万円と無印レンズとしては決して安くありませんが、鏡筒の作りやレンズフードが付属であることなどを考慮すればその価値は十分ありそうです。
価格情報

単焦点レンズ > 広角
Canon EF28mm F2.8 IS USM
新品: 82,000円 / 中古: 34,800円
新品: 97,517円 / 中古: 34,800円
新品: 89,054円 / 中古: 34,800円
製品情報
カテゴリ | 単焦点レンズ |
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メーカー | Canon |
タイプ | 広角 |
マウント | Canon EFマウント |
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