製品解説
スペック情報
Canonの高級Lレンズの広角単焦点レンズが「EF35mm F1.4L II USM」で、2015年9月に発売されて以来、多くのハイアマチュアからプロカメラマンに絶大な支持を得ている最高級レンズです。
特に注目の点が、Canonが独自開発した「BRレンズ(Blue Spectrum Refractive Optics)」が初めて採用されたこと。BRレンズとは、青色の短い波長域の光を大きく屈折させることにより、極限まで色収差が補正されています。また、光学系には研削非球面レンズやUDレンズも採用されており、画像の周辺部の細部にいたるまで、写真全体の超高画質化が実現された一本です。
現在は20万円超で販売されており、Lレンズの中でも最高級レンズの位置づけと価格設定になっています。付属品は、基本的なレンズケースとフードが標準で付属しています。
Canon EOS 6D Mark II / EF35mm F1.4L II USM
Canon EOS 5D Mark IV / EF35mm F1.4L II USM
Canon EOS 5D Mark IV / EF35mm F1.4L II USM
特に注目の点が、Canonが独自開発した「BRレンズ(Blue Spectrum Refractive Optics)」が初めて採用されたこと。BRレンズとは、青色の短い波長域の光を大きく屈折させることにより、極限まで色収差が補正されています。また、光学系には研削非球面レンズやUDレンズも採用されており、画像の周辺部の細部にいたるまで、写真全体の超高画質化が実現された一本です。
現在は20万円超で販売されており、Lレンズの中でも最高級レンズの位置づけと価格設定になっています。付属品は、基本的なレンズケースとフードが標準で付属しています。
モデルチェンジでの進化
初代モデル「EF35mm F1.4L USM」は2002年8月に発売され、発売当初から描画性能は高く評価されており、非常に満足度の高いレンズで人気のある一本でした。今現在も旧モデルながらファンも多く、価格も15万円前後で販売されています。
EF35mm F1.4L II USM(初代モデル)
出典:flickr(@Mr.TinDC)
EF35mm F1.4L II USM(初代モデル)
出典:flickr(@VirtualWolf)
EF35mm F1.4L II USM(初代モデル)
出典:flickr(@VirtualWolf)
EF35mm F1.4L II USM(初代モデル)
出典:flickr(@VirtualWolf)
このレンズが約13年の時を経てモデルチェンジしたのが「EF35mm F1.4L II USM」で、Canonの持つ光学系のテクノロジーのすべてが詰め込まれた究極のレンズといっても過言ではない程こだわりが感じられるレンズです。レンズ本体の基本性能のほぼすべてがグレードアップしています。
光学系では初搭載された「BRレンズ」に「研削非球面レンズ」や「UDレンズ」の搭載に、周辺部のフレアやゴーストの発生を大幅に軽減する「SWC(Subwavelength Structure Coating)」機能が搭載され、周辺部まで妥協のないキレのあるシャープな描写を実現しています。
撮影時の使用感は、高速で正確なAFを可能にしたリングUSM(超音波モーター:Ultrasonic Motor)の搭載にフルタイムマニュアルフォーカスも可能になっており、フォーカスシステムでは、ピント合わせの際にレンズの全長が変わらない「リアフォーカス形式」が採用されています。
このレンズが約13年の時を経てモデルチェンジしたのが「EF35mm F1.4L II USM」で、Canonの持つ光学系のテクノロジーのすべてが詰め込まれた究極のレンズといっても過言ではない程こだわりが感じられるレンズです。レンズ本体の基本性能のほぼすべてがグレードアップしています。
光学系では初搭載された「BRレンズ」に「研削非球面レンズ」や「UDレンズ」の搭載に、周辺部のフレアやゴーストの発生を大幅に軽減する「SWC(Subwavelength Structure Coating)」機能が搭載され、周辺部まで妥協のないキレのあるシャープな描写を実現しています。
撮影時の使用感は、高速で正確なAFを可能にしたリングUSM(超音波モーター:Ultrasonic Motor)の搭載にフルタイムマニュアルフォーカスも可能になっており、フォーカスシステムでは、ピント合わせの際にレンズの全長が変わらない「リアフォーカス形式」が採用されています。
手ぶれ補正機構「IS(イメージ・スタビライザー:IMAGE STABILIZER)」は搭載されていないので、手持ちで撮影する場合は注意が必要です。ただ、開放でF1.4という大口径の明るいレンズなので、若干の光量不足の撮影環境でも十分なシャッター速度を確保できます。
もう一つモデルチェンジで変わった点が、絞り羽根が8枚から9枚に変更されたこと。この1枚の差がボケの美しさをワンランクアップさせています。
その他、過酷な撮影状況でも、防塵・防滴構造にフッ素コーティングされていますので、あらゆる撮影環境でも安心して使用できるようになっています。
難点は価格が高額なことと、旧モデルから180gも増えて760gとなり、このクラスのレンズにしてはかなり重量があること。確かに重いことで長時間の撮影や、フットワークは鈍くなるかもしれませんが、重いことがすべて悪いかというとそうでもありません。三脚固定時の安定感と安心感、カメラに装着したときのバランス、そしてコンパクトな設計による扱い易さと、悪いことばかりではありません。
主な撮影シーン
周辺部まで歪みの少ない高画質な描画が可能なことから、広角を活かして広大な風景や夜間の星空の撮影に、真俯瞰で撮影するテーブルフォトなどで、レンズによる性能を違いがはっきりと感じられる描写が得られます。また35mmの広角と綺麗なボケを活かしての人物の全身カットのポートレートなどでもシャープでキレのある撮影を楽しめます。
併せて検討したいレンズ
同じ35mmの焦点距離を持つ単焦点レンズとして人気なのが「SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art」です。シグマには「Contemporary・Art・Sports」と大きく分けて3つのプロダクト・ラインのレンズがあり、その中でも光学性能と表現力に定評のある「Art(アーティスティック・ライン)」のレンズです。最大の魅力は販売価格は10万円を切るリーズナブルさ。初心者からハイアマチュアまで気軽に高画質な広角単焦点の味のある表現を楽しめる人気のレンズです。
ネット上のユーザーレビュー
どんなに優秀なレンズであっても、ユーザーレビューやクチコミの中には批判的な意見が見受けられますが、このレンズに関しては、そのような批判的な意見がほとんど見当たりません。
それほど非の打ち所がない程、完成度の高いレンズと言えるのではないでしょうか。色のりやヌケ、シャープさ・美しいボケなどの描画や表現に関しる事項については、さすが「神レンズ」と賞されるレンズだけはあると感じさせます。
唯一、評価が低い点は「画質」には影響しない軽さやコンパクトさなどを評価する「携帯性」です。本レンズを使用するユーザー層は、携帯性よりも画質重視するハイアマチュアからプロカメラマンであることを考えれば「携帯性」は二の次。究極の高画質を得られる事が最大の魅力です。
それほど非の打ち所がない程、完成度の高いレンズと言えるのではないでしょうか。色のりやヌケ、シャープさ・美しいボケなどの描画や表現に関しる事項については、さすが「神レンズ」と賞されるレンズだけはあると感じさせます。
唯一、評価が低い点は「画質」には影響しない軽さやコンパクトさなどを評価する「携帯性」です。本レンズを使用するユーザー層は、携帯性よりも画質重視するハイアマチュアからプロカメラマンであることを考えれば「携帯性」は二の次。究極の高画質を得られる事が最大の魅力です。
まとめ
ここまで述べてきたとおり、EF35mm F1.4L II USM はこのクラスのレンズの最高峰と言って良いほど完成度の高いレンズで、広角単焦点ならではの味のある高画質な表現が可能な一本です。
一枚一枚の写真に最高のクオリティを求めるプロフェッショナルなカメラマンや、これから写真を生業としていきたいカメラマンには是非使っていただきたい最高級の広角単焦点レンズです。
一枚一枚の写真に最高のクオリティを求めるプロフェッショナルなカメラマンや、これから写真を生業としていきたいカメラマンには是非使っていただきたい最高級の広角単焦点レンズです。
基本仕様 | |
---|---|
対応マウント | Canon EFマウント |
フォーカス | AF/MF |
フルサイズ対応 | ○ |
APS-C専用 | - |
レンズ構成 | 11群14枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
焦点距離 | |
最短撮影距離 | 28.0cm |
最大撮影倍率 | 0.21倍 |
開放F値 | F1.4〜22.0 |
画角 | 63 |
手ブレ補正機構 | - |
防塵 | ○ |
防滴 | ○ |
サイズ・重量 | |
最大径×長さ | 80.4x105.5mm |
重量 | 760g |
フィルター径 | 72mm |
発売日 | |
発売日 | 2015年09月17日 |
製品情報
- カテゴリ
- 単焦点レンズ
- メーカー
- Canon
- タイプ
- 広角
- マウント
- Canon EFマウント