Nikon Z 5

Nikon Z 5

2020年の夏はCanonがEOS R5、R6というインパクトのある2機種を発表して話題となりましたが、これからカメラをはじめるなら同時期に発表されたNikon Z 5が魅力的です。フルミラはレンズも高価でカメラ初心者には敷居が高い印象がありますが、Nikon Z 5はどうでしょう。入門機としてのZ 5の魅力を見ていきましょう。

ミラーレス一眼 / Nikon / ミドル
新品:
146,999円〜(54)
中古:
121,480円〜(41)

Nikonフルサイズミラーレス入門機


Nikon Zの外観
出典:flickr(@Henry Söderlund)

Nikon Z / NIKKOR Z 85mm f/1.8S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

Nikon Z / NIKKOR Z 85mm f/1.8S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

Nikon Z / NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
出典:flickr(@Henry Söderlund)

イメージセンサーが大きなフルサイズ一眼は、高画質を求めるプロカメラマンのニーズが高いことや、大きなCMOSはどうしても製造コストがかかるので初心者が最初に買うカメラとしては敷居が高くなってしまいます。

特にフルサイズミラーレス機は各社まだまだ様々な機能を開発段階で、プロ向けハイスペック機種の更新が続き、入門機は後回しとなっていました。そんな中で、ようやくNikonから入門機と言えるフルミラ、Nikon Z 5が発売されました。

NikonはAPS-CのZ 50から、フルサイズのZ 5と経て続けてにZマウントカメラを発売し、Zマウントの普及を図っています。

カメラボディが10万円前後の価格帯となるZ 50、15万円前後のZ 5は今までZマウントカメラを持っていない人が手を出しやすい価格帯で、はじめて買う一眼カメラとして手を出しやすい価格でありながら、十分な機能を備えたカメラとなっています。

デジタルカメラが登場しはじめて数年は画素数がデジカメの1つの評価基準となっていましたが、近年はプロ向け超高画素の4000万画素以上、一般用途向けの2000万画素台という棲み分けが出来始め、カメラの評価基準は画素数以外の部分に目が向けらるようになりました。

ミラーレス機では瞳AF、ボディ内手ブレ補正というレフ機では実現しづらいミラーレス特有の機能をもたせ、EVFやバッテリーもちなどをいかに向上させるかというところが評価のポイントとなっています。

Z 5は画素数は有効2432万画素という一般的な画素数で、CMOSをZ 7,6シリーズで採用した裏面照射型CMOSセンサーではなく、通常のCMOSにすることでコストカットを図っています。

一方で、EVFや瞳AF、ボディ内手ブレ補正などは上位機種とほぼ同一スペックのものを搭載し、ミラーレスとしては十分な機能を備えています

Z 6IIでは約14コマ/秒という高速連写を実現しているので、Z 5の約4.5コマ/秒という連写性能がやや物足りないスペックとはなっていますが、その他は上位機種にも見劣りしない数字です。

このスペックのフルミラが15万円前後で手に入るというのは2〜3年前では考えられないコスパの良さとなっています。

Nikon Z / NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
出典:flickr(@Henry Söderlund)

24-200mm f/4-6.3と組み合わせると携帯性の良いフルサイズスナップ撮影が可能です

Nikon Z / NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
出典:flickr(@Henry Söderlund)

上位機種と同様に動物への瞳AFにも対応しています

Nikon Z / NIKKOR Z 35mm f/1.8S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

暗所AFに弱いというレビューもあるのでピーキングMFなどを上手く使う必要がありそうです

Nikon Z / NIKKOR Z 85mm f/1.8S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

一眼レフでは不可能な5軸のボディ内手ブレ補正はマクロ撮影でも大活躍です

Nikon Z / NIKKOR Z 85mm f/1.8S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

単焦点と組み合わせると上位機種と同様の美しい描写が得られます


他社フルサイズ入門機との比較は


CanonとしてはEOS RPは最初のフルミラということでボディ内手ブレ補正もなく、価格はかなり下がってきましたが操作系などもちょっとクセのある印象で、EOS 6D相当のフルミラ登場が待たれるところです。

また、SONY α7Cは非常にコンパクトなフルミラであることが特徴です。フルミラをリードするSONYだけにスペック的にも魅力的ですが、価格が高く、入門機というよりもサブ機としての選択肢が最適となりそうです。

Nikon Z 5の1番の特徴は、肩部分にサブ液晶がなく、モードダイヤルの位置が違うということ以外はZ 6、7シリーズとほぼおなじボディであるという点です。背面のボタン配置やシャッター周り、レンズ横ファンクションボタンなどもほぼ同じです。

さらにエントリー機では珍しいSDカードのダブルスロットとなっていたり、防塵防滴性まで備えているので、上位機種と同様に使うことが可能です。

Canonは一眼レフでもEOS Kissシリーズなどカメラ初心者が扱いやすい機種をエントリー機として作る傾向があります。SONYはAPS-Cのα6000シリーズやα7Cの様な、コンデジサイズの一眼をエントリー機とする傾向があります。

NikonはZ 5を見てわかる通り、エントリー機でも妥協なくNikonのこだわりの上位機種と同じ操作系で、Z 5からZ 6IIへとステップアップしても全く操作に戸惑うということはありません。

入門機という意味では、Z 5は本格一眼と同じ操作系なので決して初心者ライクとは言えないかもしれませんが、今後も長く一眼カメラと付き合うのであれば、Nikon一眼に入門すれば機種を変えても同じ操作系で安心して使い続けられるというメリットがあります。


ニコニストは買うのか


NikonがCanonやSONYと違う特徴として、Nikonを愛するニコニストの存在があります。

フィルムカメラ時代から、デジタル一眼レフ、そしてミラーレスへとカメラが変遷していく中で、Nikonはずっとカメラとレンズを作り続けてきました。その歴史の中で、光学を知り尽くすからこそできる高い描写力に惚れ、Nikonの熱狂的なファンとなった人をニコニストと呼んだりします。

もちろん、CanonやSONYの一眼カメラにも熱狂的なファンはいますが、ニコニストの特徴としてはカメラをコレクションする一面があるということです。Nikonはデジタル一眼でも、Nikon 1やDfといった特徴あるカメラにチャレンジしたりもしました。フラッグシップのD1桁機は言うに及ばず、そういった特徴ある名機などをコレクションするニコニストも少なくありません。

今回のZ 5はどうでしょう。すでにZ 7やAPS-CのZ 50をコレクションしているニコニストにとっては、Z 5は安心して使えるカメラでしょう。外観としてはZ 50と同じで、機能的にはZ 7と画素数と連写速度以外はほぼ同じなので説明書などは読まずに使いこなすことが可能です。

NikonはZマウントカメラを作るに当たって、人間工学に基づいてかなり入念にデザインを決定しました。完成度の高いデザインは上位機種だけでなく、下位機種であるZ 5でも同様に採用され、使いやすいカメラをプロから初級者まで同様に提供するというのがNikonのフィロソフィーとなっています。

そうやって完成されたカメラは、使い込めば使い込む程にその良さが滲み出てきます。Z 5は際立った特徴はないのでコレクションアイテムには加わらないかもしれませんが、その安心して使えるカメラボディはサブ機などとしても使えるカメラになりそうです。


豊富なレンズキットは初心者ライク


Nikon Z 5はZマウント初心者をターゲットとしてるので豊富なレンズキットが設定されていることも魅力です。

まずはベーシックなキットレンズとなるNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3。そして、広角から、中望遠までというZマウントの特徴を活かした高倍率のNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR。そして、数量限定ですが高級S-LineレンズNIKKOR 24-70mm f/4 S。

このように3種類のレンズキットが設定されています。

予算と数量限定に間に合ったのであればS-Line 24-70mmが絶対におすすめですが、コストなどを考えるとNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3がおすすめです。24-200mmは高倍率で魅力的ですが、連写性能の低いZ 50はスナップ向けなので、軽量コンパクトな24-50mm f/4-6の方がその優位性を活かせます。

フルサイズカメラでは200mmだと本格的な望遠撮影にはちょっと足りず、遠目のポートレートで活躍する焦点距離です。となれば、まずは24-50mm f/4-6を購入して、望遠撮影をする場合は100-400mmなどの購入予算に回したほうがよいでしょう。もちろん、旅行などでレンズ交換を極力しないような撮影スタイルの場合は24-200mmはかなり魅力的です。

そこは予算と用途に合わせて選択することになります。


ユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー

  • コスパ最高のフルミラ
  • ボディ内手ブレ補正でVRなしのマクロなどでも手持ちで撮影できる
  • ピント精度はD810よりも良い印象
  • パワーセーブonで1日撮影できる
  • EVFは自然で一眼レフからの移行も違和感なく

一眼レフからの買い替えでもミラーレスを意識することなく、自然に撮影できる性能があります。

■ ネガティブレビュー

  • 暗所でのAFはかなりストレス
  • デュアルスロットはクセがあり、第2スロットからなど自由には使えない
  • 瞳AFの精度はいまいち
  • 説明書が不親切なので、ボタンカスタムはネットの情報収集が必要
  • Z 50と比べると明らかに重い

AFへの不満が多く見られました。CMOSが上位機種とは違うのでそれが検出AFの精度などに影響している可能性がありそうです。


まとめ


レンズ購入費用なども考えると数十万円の出費が必要ともされたフルミラへの移行ですが、Nikon Z 5の登場で20万円を切る金額でレンズまで揃えられるようになりました。

これを期にNikonに入門するというのはどうでしょう。Z 5は他のZマウントカメラとほぼ同じ外観と機能性で、上位機種を買い足したり買い替えたりしても違和感なく使うことができます。また、大口径のZマウントはNikonの誇る光学技術で将来的に斬新なレンズの登場も期待できます。

Z 5からNikonを使い始めればこれからのカメラライフへの期待感が広がります。
レンズマウント
レンズマウントNikon Zマウント
撮像素子
センサーサイズフルサイズ(35.9×23.9mm)
有効画素数2,432万画素
ダスト低減機能
映像エンジンEXPEED 6
画像記録
記録媒体

SDカード
SDHCカード
SDXCカード

スロット数

ダブルスロット
SDカード×2

記録画素数

・撮像範囲[FX(36×24)]の場合:
6016×4016ピクセル(サイズL:24.2M)
4512×3008ピクセル(サイズM:13.6M)
3008×2008ピクセル(サイズS:6.0M)

画像ファイル

JPEG/RAW(NEF)

動画
4K対応
記録サイズ

3840×2160(4K UHD):30p
1920×1080:60p

記録形式

MOV/MP4

ライブビュー
フォーカスハイブリッドAF(位相差AF/コントラストAF)、AF補助光付
シャッター
シャッター速度1/8000~30秒
連続撮影速度最高約4.5コマ/秒
露出制御
測光方式/測光分割数撮像素子によるTTL測光方式
ISO感度100〜51,200
AF
測距点最大273点
ファインダー
視野率100%
倍率約0.8倍
ストロボ
内蔵ストロボ-
液晶モニター
サイズ3.2インチ 104万ドット
可動式チルト式液晶
I/F
インターフェース

USB Type-C、miniHDMI

無線LAN
Wi-Fi機能
ネットワーク
NFC-
Bluetooth
防塵・防滴
防塵・防滴
手ブレ
手ブレ補正機構
GPS
GPS-
電源
撮影可能枚数(ファインダー)

390枚

撮影可能枚数(ライブビュー)

470枚

動画撮影可能時間

115分

USB充電
使用電池Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15c※ 1個使用
サイズ・重量
サイズ134x100.5x69.5mm
重量590g
発売日
発売日2020年08月28日