
Nikon NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
Nikon Zマウント
2020/10/30発売
神レンズ。かつてNikonの広角大三元ズームレンズはそう呼ばれてきました。その伝説はミラーレス時代にも受け継がれています。NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S──Zマウントに登場した新たな広角大三元は、どのような物語を描くのでしょうか。ここでは、新たな神レンズの実力をじっくり見ていきます。
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本体の買取額:178,700円(定額)
著者: enoF
ミラーレスに転生した伝説



一眼レフ時代、AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDは「神レンズ」として圧倒的な評価を獲得していました。広角端14mmでも四隅までシャープに解像し、コマ収差が少ないため星空撮影にも対応。Nikonらしい色乗りの良さと立体感ある描写で、建築撮影にも重宝され、ズームでありながら単焦点に匹敵する性能で広角撮影の多くをカバーできるレンズとして名を馳せました。
その後、2020年にミラーレスZマウント版となるNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sが登場。焦点域と開放F値は同じながら、Zマウントの大口径・ショートフランジバックという特性を活かし、さらなる光学性能を実現しています。発売時点で世界最小最軽量を誇り、AF-S版を超える描写を実現しながらも約650gまで軽量化。出目金形状を解消したことでフィルター装着も可能となり、専用フード経由で前玉フィルターを取り付けられるようになりました(フィルター径は112mmと大口径のため選択肢は限られますが、純正品を中心に必要最低限は揃えられます)。リアフィルターホルダーも備え、多彩な撮影表現に対応します。
光学性能は前モデルの長所を引き継ぎつつ、最新コーティングによって逆光耐性も強化。ピント面のキレやボケの柔らかさ、自然な色再現など、神レンズの名にふさわしい進化を遂げています。
製品 | ||
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焦点距離 | 14-24mm | 14-24mm |
F値 | F2.8〜22.0 | F2.8〜22.0 |
最短撮影距離 | 28.0cm | 28.0cm |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
重量 | 650g | 970g |
発売日 | 2020/10/30 | 2007/11/30 |
この神レンズに代わるレンズはあるのか
弱点がほとんどないNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sですが、価格と重量は悩みどころです。防塵防滴仕様で堅牢な鏡筒ながら、カメラと組み合わせると1kgを超えるため、登山などでの携行性はやや制限されます。価格も約30万円とプロ仕様として妥当ながら、アマチュアには高嶺の花です。
この点でよく比較に挙げられるのがNIKKOR Z 14-30mm f/4 S。重量約485g、価格約16万円と半分ほどで、明るさがf/4通しで足りるシーンなら有力な選択肢となります。特に登山や旅行など荷物を軽くしたい場合には大きなメリットがあります。ただし星空撮影にはf/4では光量が不足し、長時間露光による星の流れが避けられないため不向きです。四隅のシャープさも14-24mm f/2.8 Sには及ばず、価格差はそのまま描写力の差とも言えるでしょう。
製品 | ||
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焦点距離 | 14-24mm | 14-30mm |
F値 | F2.8〜22.0 | F4.0〜22.0 |
最短撮影距離 | 28.0cm | 28.0cm |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 7枚 |
重量 | 650g | 485g |
発売日 | 2020/10/30 | 2019/04/19 |
愛用者のコメント

Zマウントシステムからフルサイズデビューをしまして、本格的に風景写真と星景写真を撮影したい為、大三元レンズであり、神レンズであるNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sを選びしました。
風景での撮影では四隅まで解像することができ、逆光での撮影ではゴーストやフレアの影響がほぼ皆無です。コントラストの低下も見受けられない為、撮影時の打率は高くなりますね。 ニコンZマウントレンズの「S-Line」は逆光耐性と圧倒的な描写力には毎度、驚きと安心感を感じられます。 個人的にはこのレンズで太陽の光芒(ウニウニ)を出す表現が好きになりましたね。
今製品から両面非球面レンズとなり、付属のバヨネットフードを取付ける必要がありますが、前モデルでは出来なかったフィルターワークが可能になりました。大三元広角ズームでありますが比較的にコンパクトで軽い為、旅行や撮影シーンには必ず持参卒るアイテムになりました。
超広角レンズである本製品は、日常では見られないダイナミックな世界観を表現してくれるレンズです。



ユーザーレビュー
■ ポジティブレビュー
- 一眼レフから劇的に進化している
- フィルターが装着できる専用フードがとても便利
- インナーズームで鏡筒が伸びないので安心
- このレンズのためにZマウントを選ぶ価値がある
- AFは静かで滑らかで速度も申し分ない
既に神レンズの領域であった一眼レフの14-24F2.8ですが、そこから更に劇的進化を遂げて高評価が多く集まっています。
■ ネガティブレビュー
- 装着するフィルターによっては逆光で緑色のゴーストが出る
- 12mmなどさらなる広角レンズの登場も期待してしまう
- ボケは2線ボケになる傾向がある
- 鏡筒が樹脂製なのがちょっと残念
- 112mmのフィルターは高価なのが。。
前玉フィルターが使えますが、112mmのフィルターは高価で入手性に難があることが懸念点となっているようです。
まとめ
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDが築いた伝説を受け継ぎ、さらに進化させたNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S。約300gの軽量化と最新コーティングによる描写強化を果たし、Nikonの新たな神レンズとして君臨しています。この1本のためにZマウントカメラを選ぶ価値がある──そう断言できる完成度を誇るレンズです。
著者

enoF
大学在学中より、編集プロダクションに所属し、様々な雑誌の発行に携わる。 その後、フリーランスとなり、カメラやレンズ関連の記事をはじめ、パソコンやIT関連機器など様々なガジェットに関する記事を執筆するライターに。現在はWeb記事を中心として執筆活動中。
販売中
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本体の買取額:178,700円(定額)
製品情報
カテゴリ | ズームレンズ |
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メーカー | Nikon |
タイプ | 広角 |
マウント | Nikon Zマウント |
関連製品
製品 | ![]() Nikon NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S (本製品) | ||||
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焦点距離 | 14-24mm | 14-30mm | 17-28mm | 12-28mm(35mm判換算:18-42mm相当) | 16-30mm |
F値 | F2.8〜22.0 | F4.0〜22.0 | F2.8〜22.0 | F3.5〜16.0 | F2.8〜16.0 |
最短撮影距離 | 28.0cm | 28.0cm | 19.0cm | 19.0cm | 19.0cm |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 7枚 | 9枚 | 7枚 | 9枚 |
重量 | 650g | 485g | 450g | 205g | 450g |
発売日 | 2020/10/30 | 2019/04/19 | 2022/10/28 | 2023/05/19 | 2025/08/22 |
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