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Canon RF15-35mm F2.8 L IS USM

Canon RF15-35mm F2.8 L IS USM

Canon RFマウント
2019/09/27発売

ミラーレス一眼は、カメラ内にミラーがない分、レンズマウントとイメージセンサーが近くなります。所謂、ショートフランジバックと呼ばれる構造はレンズ設計の自由度がアップするとされますが、とりわけ広角レンズで大きな恩恵があるとされます。Canonがフルミラ用のF2.8Lレンズ、大三元として発売した広角ズームレンズ、RF15-35mm F2.8L IS USMではスペック上からもその恩恵が見て取れます。RF15-35mm F2.8L IS USMにはEF広角ズームレンズからどの様な進化を遂げているのでしょう。

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この1mmにはCanonの血が流されている

Canon EOS R / RF15-35mm F2.8 L IS USM
Canon EOS R / RF15-35mm F2.8 L IS USM出典: instagram(@takuto_ph89)
Canon EOS R6 / RF15-35mm F2.8 L IS USM
Canon EOS R6 / RF15-35mm F2.8 L IS USM出典: instagram(@takuto_ph89)
Canon EOS R6 / RF15-35mm F2.8 L IS USM
Canon EOS R6 / RF15-35mm F2.8 L IS USM出典: instagram(@takuto_ph89)
Canon EOS R6 / RF15-35mm F2.8 L IS USM
Canon EOS R6 / RF15-35mm F2.8 L IS USM出典: instagram(@takuto_ph89)

Canonは2019年にフルミラ用RFレンズマウントの大三元レンズ3本を発売しました。

通常、レンズは開発スピードに合わせて順々に発売されていくので、新マウントの新開発レンズ、しかもプロ向けのクォリティが求められる大三元を一気に発売したCanonの開発力は流石としか言いようがありません。

その大三元の中の広角ズームレンズ、RF15-35mm F2.8L IS USMは発表の瞬間に大いに話題となりました。

標準、望遠ズームは24-70mm、70-200mmとEFレンズと同じ焦点域を踏襲したことに対して、広角ズームはEFレンズのEF16-35mm F2.8L III USMから広角端を1mm短くしてきたからです。

たかが1mmと思われるかもしれませんが、広角の1mmは「血の1mm」と呼ばれるほど重要なものとされます。

望遠レンズの場合、1mm焦点距離が長くなってもさほど大きな画角の変化はありません。もともと、焦点距離が200mmや400mmなどと長いので1mm、全体の割合で0.5%や0.25%程度焦点距離が変わっても大きな変化はないからです。

一方、広角レンズの場合は、焦点距離が短いので1mmは5%や10%といった大きな割合の変化となります。

広角レンズでは1mm焦点距離が変わると1〜2度も画角が変化し、その画角の差が、画面周辺部の写る、写らないという大きな差となるのです。

そんなに重要な1mmの差ならば、いっそのこと広角端を14mmや12mmまで短くしてしまえばよいという考えも浮かぶことでしょう。しかし、広角端を短くすれば歪曲収差や周辺部の低解像化などをより大きく補正するために、レンズは等比級数的に大きく重くなり、現実離れした大きさと価格になってしまいます。

RF15-35mm F2.8L IS USMはEF16-35mm F2.8L III USMと比較すると、若干重いものの、ほぼ同じ様なサイズ感に仕上がっています。

製品
価格

新品: 275,110円

中古: 258,970円

新品: 263,394円

中古: 149,980円

焦点距離15-35mm16-35mm
F値F2.8〜22.0F2.8〜22.0
最短撮影距離28.0cm28.0cm
絞り羽根枚数9枚9枚
重量840g790g
発売日2019/09/272016/10/01

EFと違って手ブレ補正機構ISが組み込まれているにも関わらず、広角端を広げてもサイズ感がおおきく変わらないのは驚きです。

また広角端15mmでの描写も、歪曲収差は最終的にはデジタル補正が必要とされますが、光学補正だけでもかなり軽減されていて、周辺部の描写についても、夜景や星空撮影でも点光源が流れたりはしません。

サイズ感は大きく変更すること無く広角端を1mm短くできたのは、フルミラのショートフランジバックによって生まれた設計自由度の広がりを、Canonが血の滲む努力で広角ズームレンズ製品化にまとめあげたからと言えます。

RF14-35mm F4 L IS USMは悩ましい選択肢

さて、EF16-35mm F2.8L III USMを持っていたとしても、RF15-35mm F2.8L IS USMは是非とも買っておきたいレンズの一つとなっています。

広角端が1mm違うので当然です。しかも、RF15-35mm F2.8Lには手ブレ補正ISがあり、レンズ単体で約5段、ボディ協調補正で約7段の効果があるならなおさらです。

そういった考えで言うと、悩ましい選択肢がもう1つ出てきます。

RF14-35mm F4 L IS USMの存在です。

このレンズは開放がF4と1段暗いものの広角端がRF15-35mm F2.8Lより更に1mm短くなっています。開放F4通しと少し暗いことで、サイズは一回りコンパクトに抑えられていて、価格は3〜5万円ほど安いレンズです。

しかし、どちらも20万円を超えるレンズなので2本同時購入するにはかなり資金が求められるだけに悩ましいところです。

Canonは広角ズームレンズの望遠端を標準ズームとつながりの良い24mmではなく、標準ズームと一部重複する35mmにしています。これはある程度の標準域まで広角ズームでカバーすることによって、広角ズームレンズ1本でスナップ撮影などを完遂できるようにするという意味合いもあります。

登山しながらなどの長時間移動を伴う撮影ではレンズ1本の重さは大きな違いになるので、広角ズームレンズ1本だけで賄えるというのは大きなメリットです。そういった持ち運びを考えると、軽量コンパクトなRF14-35mm F4 L IS USMは大きな魅力となります。

一方で、解像力、特に四隅の解像感などまでを考えるとより明るいRF15-35mm F2.8L IS USMが魅力です。

広角撮影を重視するならRF15-35mm F2.8L IS USMを買っておき、さらに広角な画角を求めるならさらに焦点距離が短いレンズを買い足すとするのが良さそうです。

ユーザーレビュー

■ ポジティブレビュー

  • 15mmの広角でも出目金ではないので普通のフィルターが使える
  • ISがついてるので手持ちでガンガン撮ることができる
  • 滑らかなボケ味がお気に入り
  • サジタルコマフレアも少なく星空も撮影しやすい
  • コンパクトなフルミラとの重量バランスも悪くない

レンズの質感や使い勝手は流石Lレンズといった評価で、15mmでもフィルターが付くので持ち運び安いという好評価がみられました。

■ ネガティブレビュー

  • R5で使ったところEF16-35mmの方が解像力は上に感じる
  • 周辺光量落ちが大きいのでデジタル補正は必須
  • レンズフードやフィルターで900g近くになるのでちょっと重い
  • 周辺光量落ちで天の川のパノラマなどは撮影しにくい
  • F8以下の絞りでは解像ムラが目立つことがある

画質は賛否あるようで、単純なコントラストからみた解像力はEF15-35が優秀な部分もあるようです。

まとめ

Canonの一眼レフを長年使っていると、16-35mm、24-70mm、70-200mmという焦点距離が体に染み付いています。

しかし、ミラーレス時代ではそんな固定概念の様な焦点距離もどんどん変化し、撮影の自由度はより高まってきそうです。

まずは広角ズームはRF15-35mm F2.8L IS USMに更新されました。出目金を使うほどは広角撮影しないかなという人でも、RF15-35mm F2.8Lがあれば、EF16-35mmよりもさらに一歩踏み込んだ広角撮影が可能となります。

価格情報

Canon RF15-35mm F2.8 L IS USM

ズームレンズ > 広角

Canon RF15-35mm F2.8 L IS USM

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製品情報

カテゴリズームレンズ
メーカーCanon
タイプ広角
マウントCanon RFマウント