
Canon RF14-35mm F4 L IS USM
Canon RFマウント
2021/09/30発売
CanonはRF14-35mm F4 L IS USMの発売でフルミラの小三元レンズラインナップを完成させました。ワクワクさせるような斬新なレンズの多いRFレンズですが、RF14-35mm F4 Lも広角端が広がって興味津々なレンズとなっています。Canon RF小三元の全体像の中、最後に発表されたRF14-35mm F4 Lの仕上がりはどのようなものになっているのでしょう。
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出品するRF小三元はRF14-35mm F4 L IS USMで完成
CanonはRFマウントのF2.8通しの広角、標準、望遠の3本のズームレンズ、大三元についてはEOS Rの発売とともにあっという間にコンプリートしていました。
通常、レンズ開発には光学設計から試作、トライ・アンド・エラーなどで1本完成させるにも年単位での開発期間が必要となりますが、大三元というプロスペックのレンズを3本同時に開発できるというのは流石Canonと言わざるを得ません。
一方でF4通しの小三元については、RF24-105mm F4 L IS USMを2018年に、RF70-200mm F4 L IS USMを2020年に発売し、2021年にRF14-35mm F4 L IS USMが発売されたことで4年弱での完成となりました。
CanonはRFマウントでは大三元の広角ズームレンズで広角端をEFレンズの16mmから15mmに変更したことが話題となりましたが、その他にも、F2通しのズームレンズや、100-500mmや800mmという今までに馴染みの少ない焦点距離のレンズを発売するなど、新しいRFマウントの強みを活かした斬新なレンズを発売してきました。
小三元最後に発売された広角ズームはRF14-35mm F4 L IS USMと、広角端はRF大三元よりもさらに1mm短い14mmとなりました。
広角の1mmは血の1mm。
RF14-35mm F4 LはEF16-35mm F4L IS USMと比べると広角端が広くなってもフィルター径は同じで、全長、質量ともにコンパクトになっています。
通常、レンズの焦点距離を短くするには前玉を大きく、出目金にする必要があります。しかし、RF14-35mm F4 Lは、EFレンズでは前玉に相当したレンズを、ミラーレスのショートフランジバックを活かし、後玉にもってくることで14mmという広角端とコンパクトさを同時に実現しました。
製品 | ||
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価格 | 新品: 113,497円 中古: 55,000円 | |
焦点距離 | 14-35mm | 16-35mm |
F値 | F4.0〜22.0 | F4.0〜22.0 |
最短撮影距離 | 20.0cm | 28.0cm |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
重量 | 540g | 615g |
発売日 | 2021/09/30 | 2014/06/01 |
14mmの広角撮影で出目金となっていないことでフィルターが自由に使えるというのは大きなメリットです。
また、RF小三元はEFと同じく77mmというフィルター径で統一されているだけでなく、3本とも同じ様なサイズ感となったことで携帯性が大きく向上されています。
サイズ感については、単に持ち運びしやすくなったというだけでなく、コンパクトなミラーレスボディとのバランスも良く、ホールド感の向上にも繋がります。
使い勝手のアップは良好でも光学性能は?
Canon小三元はフィルター径が同じで、サイズ感も揃っていることから、非常に使い勝手の良いレンズとなりました。
しかし、レンズで最も大切なのは光学性能です。逆にいえば、使い勝手が悪くても、光学性能が抜群のレンズの方が重宝されます。
レンズとはそういうものでしょう。さて、RF14-35mm F4 L IS USMはどうでしょう。RF14-35mm F4 Lはコントラスト、シャープネスは良好で、F4通しといっても「L」の冠は伊達じゃないといった光学性能を示してくれます。
ただし、歪曲収差についてはボディ内デジタル補正に頼っているので注意が必要です。近年、ミラーレス用のレンズは多かれ少なかれ、ある程度のデジタル補正を前提として設計されています。
デジタル補正の精度が高まったことで、光学のみではどうしても補正しきれない収差をボディ内で積極的に補正するようになっている傾向があります。RF14-35mm F4は広角側での歪曲収差の補正をかなりの部分でデジタル補正に頼っています。
そのため、RAWで撮影して、Lightroomなどの社外製の現像ソフトを使う場合は注意が必要となります。
Canonとしては、「デジタル補正なしでも四隅はケラレることなくLレンズクォリティを維持してる」としていますが、ユーザーからはケラレるといったレビューもあり、基本的にはデジタル補正必須と言えそうです。
テジタル補正の恩恵を受けるにはJPEGで撮影するか、純正現像ソフトであるDigital Photo Professionalで現像する必要があります。
デジタル補正については好みの分かれる問題とはいえ、基本的な解像性能、逆光耐性などはLレンズとしての高いクオリティがあり、高解像度のEOS Rシリーズを堪能できる性能があります。
動画でも活躍するレンズ
広角レンズの近年の需要として注目されているものにvlog撮影があります。vlog撮影は自撮りすることも多く、画角の広い広角レンズの方が全体が撮影できるのでメリットがあります。
RF14-35mm F4 L IS USMは広角端の14mmという画角だけでなく、最短撮影0.2m、倍率0.38という広角レンズとしては高い接写性能があります。フルミラボディと合わせても約1.1kgという重量は片手で手持ち撮影することも可能です。
Canonのフルミラはバリアングル液晶に対応していて、さらにRFレンズはボディと協調した強力な手ブレ補正もあるので、自撮りもしやすく、一眼画質で動画撮影をしたいという場合にはこのレンズがおすすめの1本となります。
ただし、RAW動画撮影をすると前述の通りデジタル補正ができないので広角端では歪曲がやや目立つので注意が必要です。
作例紹介
歪曲の補正には賛否ありますが、仕上がった写真には納得させられるものがあります
周辺減光も絞ればほとんど気にならず良く補正されています
接写に強いというのはこのレンズの特徴の1つです
この焦点域は持ち歩くとなんでも撮影できる画角となります
ユーザーレビュー
■ ポジティブレビュー
- 超広角ともいえる画角でフィルターを選ばないのは大きなメリット
- AFがとても静かで動画撮影時も気にならない
- 手ブレ補正が強力で14mmでも手持ちで撮影できる数少ないレンズ
- 広角の歪みは好きなので補正なしでも気にならない
- これ1本で広角の単焦点はいらないかなと思えるようなレンズ
デジタル補正に賛否ありますが、そこを納得して使えば高い解像感とクリアな描写が得られるレンズという評価が多くみられます。
■ ネガティブレビュー
- 鏡筒の伸びはわずかでもアウターズームなのは残念
- 20万のレンズでデジタル補正前提なのは残念
- 四隅はEFレンズを使ったほうが解像感は高い
- 安価なRF16mm F2.8 STMの発売もあるので慌てて買うレンズではない
- さすがに常時7段の手ブレ補正とはいかず、1秒以上のSSは三脚が必須
やはりRFレンズ最大のネックは価格で、F4ズームでこの価格となると二の足を踏むユーザーも少なくないようです。
まとめ
RF14-35mm F4 L IS USMでRF小三元が出揃いました。CanonのRF小三元はサイズ感も揃っていて、実用面をとても重視しているように見受けられます。
RF14-35mm F4も広角を広げたことでさらに対応できる撮影シーンは広がり、万能感があります。
高性能ゆえに手の出しにくい価格ではありますが、使用シーンの多さを考えると揃えたいレンズの1本となりそうです。
価格情報

ズームレンズ > 広角
Canon RF14-35mm F4 L IS USM
新品: 337,514円 / 中古: 199,800円
新品: 211,500円 / 中古: 188,830円
新品: 210,110円 / 中古: 191,780円
製品情報
カテゴリ | ズームレンズ |
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メーカー | Canon |
タイプ | 広角 |
マウント | Canon RFマウント |
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