トップ カテゴリ 単焦点レンズ Nikon NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S
Nikon NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S

Nikon NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S

Nikon Zマウント
2022/02/18発売

2021年末、明確なZマウントフラッグシップ機としてリリースされたZ9とともに、いよいよ本格的にプロユースを考慮したレンズのリリースにも着手したNikon。その筆頭となったのが大口径超望遠単焦点レンズ NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sです。プロ御用達必至にもなる本レンズに詰め込まれた、プロユースならではの性能・特徴について詳しくお届けしていきます。

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“ヨンニッパ”だからこそ盛り込まれた最高性能

Nikon Z 9 / NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S
Nikon Z 9 / NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S出典: instagram(@shin_g_abe)

Nikon Z 9 / NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S
Nikon Z 9 / NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S出典: instagram(@shin_g_abe)

Nikon Z 9 / NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S
Nikon Z 9 / NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S出典: instagram(@shin_g_abe)

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Nikon Z 9 / NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S出典: instagram(@shin_g_abe)

Nikon Z 9 / NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S
Nikon Z 9 / NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S出典: instagram(@shin_g_abe)

レンズの明るさや描写性能、サイズ感などを高いレベルで集約できる400mm F2.8通称“ヨンニッパ”は、スポーツ、レースシーン、動物といった動く被写体を遠くから狙うプロカメラマン御用達のレンズとして長年親しまれています。

今となっては望遠ズームレンズの性能も高いので、利便性など考えると高額で重量級の単焦点レンズをわざわざ買うことに疑問符が付くかもしれません。しかし、確実な結果が求められるプロの世界においては、余計なものを排除してそれが良い結果に繋がるのならそれに越したことはないわけです。

例えば、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sは、ズーム機能を備えている分、F値が暗くなっています。明るさはシャッタースピードや感度の調整でいくらでもカバーできますが、F2.8の絵作りを実現することはどうしてもできないわけです。

また、センサーの性能と画像処理エンジンによって感度を多少上げても大きな影響はないとはいえ、影響がないわけではないので、やはり感度は上げないにこしたことはありません。

基本的に描写も単焦点のほうが良いです。AFなどの駆動面においても、構造が単純な単焦点のほうに利点があります。結局、一瞬を切り取るようなシビアなシチュエーションでの撮影中にズームで画角を変えるような時間は皆無なので、画角は決めてしまい、ひたすらに撮影に集中するほうが理にかなっていたりするのです。

そういったシビアなシーンで使うユーザーに向けたレンズということで、各社その時点でのあらゆる最高性能を盛り込んできます。

NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sにおいては、これまで長年高い評価を得てきたナノクリスタルコートよりもさらに高い逆光耐性を誇る「メソアモルファスコート」を初採用。AF性能や精度をさらに上げた新機構も初搭載されています。

1.4倍のテレコンバーター内蔵で、なおかつカメラを構えたまま手元で即座に変えられる機構も搭載されるなど、操作性にも考慮。いちいちレンズを交換したり、その際に粉塵を気にしたりすることもなく、撮影に大いに集中できるお膳立てが施されています。

ちなみにテレコンバーターは外付けタイプにも対応しているため、焦点距離をさらに伸ばすことも可能です。

製品
価格
焦点距離400mm(内蔵テレコンバーター使用時:560mm)100-400mm
F値F2.8〜22.0F4.5〜32.0
最短撮影距離250.0cm75.0cm
絞り羽根枚数9枚9枚
重量2,950g1,355g
発売日2022/02/182022/02/04

Fマウント版からのさらなる進化

ヨンニッパはFマウントでももちろんリリースされており、AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VRは、蛍石レンズとマグネシウム合金を採用することで、前レンズよりも約820gの軽量化に成功。今では当たり前になった「フッ素コートNIKKOR」を初採用したレンズとしても注目されました。

あれからおよそ8年。NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sはさらに850g減らし、約2,950gという軽量化ボディを実現。長さはFマウント版に比べると約2cmほど長くなっているのですが、Fマウントにはなかった内蔵テレコンバーターのことを考えると些末な差で、むしろ驚くべき軽量化を実現しているといえます。

金リングの復活

Fマウントレンズに比べると、余計な配色をなくしたシンプルなデザインとなって賛否分かれるZマウントレンズでしたが、NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sで突如としてレンズの先端に往年の金リングが施されました。

今後こうした超望遠単焦点レンズにだけ採用されるのか、ハイエンドレンズにはすべて施されるのか。往年のFマウントファンはその動向に注目してみましょう!

ユーザーレビュー

■ ポジティブレビュー

  • ファインダーを覗いただけで良さがわかる描写力
  • 内蔵テレコンの切り替えが非常に楽
  • 心がカメラ側にあって、数値よりも重量は軽く感じられる
  • 見た目が良い
  • AFの駆動音が極めて小さい

描写性能に定評のあるZマウントレンズの中でもひと際高い評価を得ています。軽さも特筆ポイントで、重心の位置で数字以上の軽さを体感できるようです。

■ ネガティブレビュー

  • 高額
  • フォーカスブリージングが目立つ
  • 三脚座がアルカスイス非対応

ピント調整で画角が変わってしまうフォーカスブリージングは動画で使用する際にはネック。野鳥カメラマンがよく使っているアルカスイス製雲台に三脚座が非対応なのも気になるポイントでしょう。

まとめ

ヨンニッパはプロにとっても高嶺の花。特にNIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sは、メーカー希望小売価格では税込200万円を超えてくる価格帯で、おいそれとは買えないレンズといえます。

ただ、400mmという望遠域においてはあらゆる面においてメーカー最高性能が約束されており、用途が明確に決まっているのであれば、たとえプロでなくても買って損することがないレンズといえます。

NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sとともに、Nikonが生み出した最高描写の世界を堪能してみてはいかがでしょうか。

製品情報

カテゴリ単焦点レンズ
メーカーNikon
タイプ望遠
マウントNikon Zマウント