HOME単焦点レンズSIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary [ソニーE用]
SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary [ソニーE用]

SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary [ソニーE用]

「やりすぎ」のレンズメーカーSIGMA。レンズメーカーとしては大手と言えるSIGMAがここまでする必要はあるのでしょうか。24mm F3.5 DG DN|Contemporaryはそんな「やりすぎ」が感じられるレンズの1本です。24mm F3.5 DG DNの「やりすぎ感」を見ていきましょう。

単焦点レンズ / SIGMA / 広角
新品:
58,500円〜(34)
中古:
38,400円〜(26)

やりすぎのIシリーズ、やりすぎのF3.5


24mm F3.5 DG DN|Contemporaryの第一感としては、やはり「暗い」ということでしょう。

CANON TS-E24mm F3.5L IIやSONY E 30mm F3.5 Macroといった、ティルトシフトレンズやマクロレンズ、LUMIX G FISHEYE 8mm/F3.5といった超広角レンズでは暗い単焦点も見られますが、標準域の単焦点としてはかなり暗い値です。

24mmという焦点距離は、24-70という標準ズームレンズの焦点域ではありますが、かなりパースの効いた写真が撮れる広角レンズではあります。しかし、ズームレンズでもF2.8が可能となる焦点距離でF3.5で単焦点を設計した理由はどこにあるのでしょう。

それは、このレンズはContemporaryのIシリーズということにあります。

ContemporaryはArtやSportsのレンズと比べると、価格的にもサイズ感的にも入手性の高いレンズラインです。そしてIシリーズはContemporaryラインに「手にする喜び」という新たな付加価値を加えたシリーズです。

それを実現するための開放F値がF3.5だったということになります。24mm F3.5 DG DNは他のIシリーズと同様に鏡筒の殆どを金属削り出し加工で組み上げられています。金属削り出し加工は非常に高い精度で部品を作ることができますが、その分、手間がかかりコストが高くなります。

鏡筒だけでなく、レンズフード、キャップまで金属で作られた24mm F3.5 DG DNは手にするだけで高い満足感を得ることができます。マグネット式のレンズキャップはフードを付けたままでもつけ外しが容易で、マグネットでカチッとハマる感触はその操作だけでも気分が高揚します。

一方で、Contemporaryラインは価格、サイズ感を抑えるという使命もあるので、そのバランスをとったのがF3.5という開放F値です。F値を抑えることで光学設計をシンプルにすることが可能で、レンズ構成はフォーカス部を挟んで対称形の理想的な形になっています。

それによって、収差補正などに使うレンズも必要最低限に抑えることができ、コストを抑えつつも高い光学性能とビルドクオリティのあるレンズを生み出しています。
 

F3.5が生み出したハーフマクロという付加価値


F3.5という開放F値は、コストとサイズを抑えるという他にも最大撮影倍率0.5というハーフマクロ性能をもたらすことにも成功しました。

ワーキングディスタンスが約3cmと短いので、前玉が被写体に触れないように気をつける必要がありますが、普通のズームレンズでは撮影できないような、ちょっとしたマクロ撮影を楽しむことができます。

SONYには純正レンズでFE 24mm F2.8 G SEL24F28Gというレンズがあります。またSIGMAには同じIシリーズに24mm F2 DG DN というレンズもあります。これらは似たような価格帯のレンズではありますが、比較すると明るさが違う代わりにハーフマクロ性能があるということが大きな違いといえます。

Iシリーズのレンズは、レンズ本来の実用品としての機能性はもちろんですが、コレクション的にレンズを集めるファンも多くいます。それほど魅力的なビルドクオリティと造形美のあるレンズです。

また、手に馴染むコンパクトなサイズ感もあることで、複数のレンズを持ち歩いて、撮影に適したレンズを選ぶという一眼カメラの醍醐味を手軽に楽しむこともできます。

24mm F3.5 DG DNを1本だけ持ち歩いても、広角やマクロ撮影などを楽しむことができますが、同じ24mmの24mm F2 DG DNも一緒に持ち歩いて、撮影シーンで使い分けたり、他のIシリーズレンズも一緒に持ち歩いてレンズを変えながら楽しむという方法が定番の使い方といえそうです。
製品

SIGMA 24mm F3.5 DG DN|Contemporary [ソニーE用]

SONY FE24mm F2.8 G SEL24F28G

SIGMA 24mm F2 DG DN|Contemporary [ソニーE用]

価格新品:58,500円〜
中古:38,400円〜
新品:74,250円〜
中古:56,800円〜
新品:68,900円〜
中古:49,800円〜
焦点距離24mm24mm24mm
F値F3.5〜22.0F2.8〜22.0F2.0〜22.0
最短撮影距離10.8cm18.0cm24.5cm
絞り羽根枚数7枚7枚9枚
手ブレ補正---
防塵
防滴
重量230g162g360g
発売年月2021年01月2021年04月2021年09月
 

それでも暗く、大きく、高いレンズに買う価値はあるのか


SIGMA 24mm F3.5 DG DNというレンズは、高いビルドクオリティで手にする喜びをもたらしてくれて、24mmの広角撮影から、ハーフマクロまで楽しめる魅力あるレンズです。

しかし、そうは言っても単焦点としてはF3.5と暗く、金属を多用した鏡筒は同サイズのレンズと比較すると100gほど重く、F2.8などの明るいレンズと同等の価格というこのレンズに買う価値はあるのでしょうか。

光学的には、近年のSIGMAらしく色収差は価格以上に良好に抑えられていて、F値を抑えたことで歪曲収差なども完全には抑えられてはいないものの、完全にデジタル補正頼りということもありません。解像性能は中心から周辺部まで目立った弱点はなく、より明るいレンズと比較しても大きく見劣ることはありません。

明るさという弱点はありますが、光学的には色収差や歪曲は他レンズに劣ることなく補正されていて、そこにビルドクオリティが加わることで十分に購入する価値を見いだせるレンズとなっています。
 

ユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー
  • フォーカスリングは十分な可動域があり操作感も良好
  • 24mmをよく使うのであればこれは面白い選択肢
  • 絞りリングのフィーリングがメカニカルな感じで心地よい
  • ハーフマクロでもAFは十分な速度がある
  • 工芸品を触っているかのような質感
やはりIシリーズの高い質感に高レビューが集まっています。手にして、ずっと使っていたくなる魅力がこのレンズにはあります。


■ ネガティブレビュー
  • 接写時はフォーカスシフトが大きくなるので動画撮影時は注意
  • 歪曲収差は補正をしないと結構残っている
  • レンズボディだけでなく、フードも重く、携帯性が良いとは言えない
  • フードの取り付けは、かなりしっかり回す必要がある
  • レンズキャップは前にフィルターを付けると使えなくなる
画質に関するネガティブなレビューは少ないですが、重さやリングの操作感などは好みの差でネガティブなレビューがよくみられました。
 

まとめ


SIGMA Iシリーズをコレクションしている人にとって、24mm F3.5 DG DN|Contemporaryは即購入に値するレンズでしょう。Iシリーズの高いビルドクオリティは、実用品としてのレンズの価値だけではなく、並べてみたり、手に取ったりすることでも満足感を得ることができます。

F3.5というネガティブ要素も、ハーフマクロ性能を併せ持ち、なおかつ価格に値する光学性能を持っていることを考えればそのコスパは高いと判断することもできます。

常用する24mmとして、1本手にする価値あるレンズです。
基本仕様
対応マウントSONY Eマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成8群10枚
絞り羽根枚数7枚
焦点距離

24mm

最短撮影距離10.8cm
最大撮影倍率0.5倍
開放F値F3.5〜22.0
画角84.1度
手ブレ補正機構-
防塵
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ64x50.8mm
重量230g
フィルター径55mm
発売日
発売日2021年01月22日