HOME単焦点レンズSIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art [ソニーE用]
SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art [ソニーE用]

SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art [ソニーE用]

35mmの単焦点レンズと聞いて真っ先に思いつくのがSIGMAではないでしょうか。そして大口径の単焦点というのもSIGMAのイメージがあります。そんなSIGMAから新たに登場した35mmの単焦点は「比較的」コンパクトなものでした。2021年春に発表されたSIGMA 35mm F1.4 DG DN|Artをみていきましょう。

単焦点レンズ / SIGMA / 広角
新品:
94,050円〜(31)
中古:
78,600円〜(5)

SIGMAと35mm単焦点

SONY α7 III / SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art
出典:instagram(@forestbump)
SONY α7 III / SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art
出典:instagram(@forestbump)
SONY α7 III / SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art
出典:instagram(@forestbump)

「35mm単焦点」と「大口径」という2つのワードとSIGMAを結びつけるのは2012年に発売された35mm F1.4 DG HSM | Artの存在があります。2012年前後は、NikonやCanonから3000万画素超えの超高画素カメラが発売された時期で、SIGMAは新たなArtラインを発表し、大口径高解像レンズの先駆け的存在となりました。

その第一歩となったのが35mm F1.4 DG HSM | Artであり、SIGMA Artラインを象徴するレンズとなりました。その後継ともいえるのがSIGMA 35mm F1.4 DG DN|Artです。

後継的位置付けに近いレンズですがSIGMA 35mm F1.4 DG DNはミラーレス用レンズであり、SONY EマウントとSIGMAやライカなどのLアライアンスに対応したものがあります。

SIGMAの35mm F1.4への高い熱量はYouTubeでライブ配信された山本社長のプレゼンテーションからも感じ取ることができます。

今回、SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Artを開発したのは、35mm F1.4 DG HSM | Artと同じチームということです。つまり、10年以上同じチームでレンズ開発を続けてきたSIGMAのエキスパートが開発したレンズということになります。

また、このチームは85mm F1.4 DG DNといった高評価を得たレンズも開発しており、35mm F1.4 DG DNの性能も保証されたものと言って良いでしょう。

もちろん、実際の性能も35mm F1.4 DG HSMを大きく進化させてもので、特に周辺部の解像性能は段違いとなっています。

SONYはα7R IVでは6100万画素という、従来の高画素機よりもさらに1段上の高画素機を発売し、動画でもα1では8K対応となりました。35mm F1.4 DG HSM | Artがそうであったように、今度はミラーレスの高画素化の変化に鋭く反応したレンズがSIGMA 35mm F1.4 DG DN|Artといえます。

カメラやレンズは芸術を生み出すアート的な側面もありますが、持ち運んで写真を撮るという道具的な側面もあります。35mm F1.4 DG HSM | Artは当時としてはかなりの大型レンズでしたが、SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Artは持ち運びにも配慮したサイズ感です。

機能面でも、AFLボタンや絞りリング、防塵防滴性、サイズ感など、実用面とアート性を高い次元で両立させています。
製品

SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art [ソニーE用]

SIGMA 35mm F1.4 DG HSM|Art [ソニーE用]

価格新品:94,050円〜
中古:78,600円〜
新品:90,009円〜
中古:52,580円〜
焦点距離35mm35mm
F値F1.4〜16.0F1.4〜16.0
最短撮影距離30.0cm30.0cm
絞り羽根枚数11枚9枚
手ブレ補正--
防塵
防滴
重量640g755g
発売年月2021年05月2018年06月
 

飽和する35mmの魅力とは


フルミラのレンズは大三元や小三元などズームレンズは出揃って来ていますが、単焦点はまだまだといった感じです。

しかし、35mmの単焦点についてはかなり充実しています。SIGMAのSONYフルミラ用単焦点も、35mm F1.4 DG HSM、35mm F1.2 DG DN、SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporaryと既に3種類があります。

SONYにもFE 35mm F1.4 GM SEL35F14GMをはじめ、FE 35mm F1.8、Distagon T* FE 35mm F1.4 ZAなど、十分なラインナップが揃っています。

35mmという焦点距離は、50mmが「人の目に近い」焦点距離であることに対して「広角と標準の境目」と言われます。見たままに撮れるのが50mmであり、パースを効かせて手前の被写体を強調できるのが35mmの魅力となります。

35mm F1.4 DG HSM | Artはそんな多くの35mmと比較すると、最もバランスの取れた単焦点の1つということができます。35mm F1.2 DG DNと比較すると少し暗いもののコンパクト、SIGMA 35mm F2 DG DNよりも大きいレンズですが明るく高解像。

SONY FE 35mm F1.4 GMと比べると640gと100g強重いものの、価格は抑えられていながら、解像性能は遜色ないものとなっています。価格が抑えられていながら、GMレンズに匹敵する解像性能というのはさすがSIGMAのArtレンズといったところでしょう。
製品

SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art [ソニーE用]

SONY FE 35mm F1.4 GM SEL35F14GM

価格新品:94,050円〜
中古:78,600円〜
新品:176,814円〜
中古:157,910円〜
焦点距離35mm35mm
F値F1.4〜16.0F1.4〜16.0
最短撮影距離30.0cm25.0cm
絞り羽根枚数11枚11枚
手ブレ補正--
防塵
防滴
重量640g524g
発売年月2021年05月2021年03月

AFにステッピングモーターが搭載された理由 


このレンズのスペックをみて1つ気になったのがAFモーターにステッピングモーターが採用されていることです。AFモーターにはステッピングモーターの他に超音波モーターやリニアモーターが使われます。

単純比較すると、超音波モーターやリニアモーターの方がステッピングモーターよりも高級レンズに多用される傾向があります。

では、なぜステッピングモーターがArtレンズである35mm F1.4 DG DNに採用されたかというと、AF応答性を重視した結果と言えます。

大口径レンズでは大きく重いフォーカスレンズを動かすためにトルクのあるリニアモーターがよく採用されますが、35mm F1.4 DG DNはフォーカスレンズを1枚にしたことで、トルクは少なくいがより制御精度の高いステッピングモーターを使うことができました。

ミラーレス一眼は像面位相差AFのため、一眼レフよりもAFが迷いやすい傾向にあります。そのAF迷いを少なくし、素早いAF応答性を実現するためにステッピングモーターが採用されています。
35mm F1.4 DG DNのAF速度は純正GMレンズに匹敵する精度、速度となっています。
 

作例紹介

SONY α7R IV / SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art
出典:flickr(@Henry Söderlund)
パースを効かせられるのが35mmの特徴です
SONY α7R IV / SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art
出典:flickr(@Henry Söderlund)
歪曲と減光はデジタル補正が前提ですが、しっかり補正すれば問題なさそうです
SONY α7R IV / SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art
出典:flickr(@Henry Söderlund)
F1.2より軽いので街角スナップでも持ち歩けるサイズ感です
SONY α7R IV / SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art
出典:flickr(@Henry Söderlund)
透明感ある柔らかなボケ味がSIGMAらしい描写です
 

ユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー
  • 純正のGMに比べるとフォーカスブリージングは良く抑えられている
  • 鏡筒が長くないのでα7シリーズとのバランスは良好
  • コマ収差も少なく、星空でも使えるレンズ
  • 絞りリングは適度なクリック感でロックも出来るので使い勝手が良い
  • AF追従は純正レンズよりも良好に感じた
多くのレビューで純正レンズと比較されていますが、ほぼ性能差を感じさせないというのは価格を考えると驚くべきことです


■ ネガティブレビュー
  • RAWでは歪曲と周辺減光がかなり目立つ
  • α1では連写速度が30コマ/秒出ず、12コマくらいまで落ちる
  • 開放F1.4ではGMレンズに分があるように感じた
  • 85mm F1.4 DG DNの様な突き抜ける解像感は今回はなかった
  • 長時間使うならGMの方が軽いしバランスが良いかも
近年のレンズに多い、デジタル補正を前提としたレンズ設計となっているのでその点は注意が必要です

まとめ


発売当時、35mm単焦点を代表するレンズ、35mmを持ってないなら真っ先に買うべきレンズと評された35mm F1.4 DG HSM | Art。

そのミラーレス版後継ともいえる35mm F1.4 DG DN|Artは、フルミラボディのサイズ感に合わせたコンパクトさになっていますが、光学性能は大きく進化し、新たな超高画素機でも十分にカメラ性能を引き出せるレンズとなっています。

しかも、そんなレンズが純正レンズの約半分の価格であり、35mmはやっぱりSIGMAと思わせるレンズです。
基本仕様
対応マウントSONY Eマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成11群15枚
絞り羽根枚数11枚
焦点距離

35mm

最短撮影距離30.0cm
最大撮影倍率
開放F値F1.4〜16.0
画角63.4度
手ブレ補正機構-
防塵
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ75.5x111.5 mm
重量640g
フィルター径67mm
発売日
発売日2021年05月14日