製品解説
スペック情報
2003年以降ベストセラーとなっているレンズのEマウントモデル
「フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE」は2020年5月に発売されたSONYのEマウントに対応している単焦点レンズです。注目したい特徴は、次の3つです。
1.オールドレンズのような描写が魅力的な大口径広角単焦点レンズ
「フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE」は、35mm換算で35mmの視野に近く使いやすいマニュアル撮影専用の単焦点レンズです。構えずにサクッと撮影できる画角なので、風景撮影やスナップ撮影、ポートレート撮影や日常的な撮影など幅広く活用できます。
比較的コアなファンが多いレンズで、その秘訣はオールドレンズのような独特な描写力です。光や影を柔らかく捉えられるので、レトロな雰囲気やフィルム写真のような風合いが演出できます。
また、非球面レンズを含む7群9枚のレンズ構成となっており、色収差や湾曲収差を抑えながら高い解像度を維持しているところも大きな魅力だと言えるでしょう。
2.解放F値は1.2で大きなボケ感を円滑できる
単焦点レンズは比較的解放F値が明るいものが多いですが、「フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE」は解放F値1.2とかなり明るく幅広い描写が楽しめます。光量の足りない場所や室内でも安心して撮影できるのはもちろんのこと、前ボケや背景ボケを取り入れ単焦点レンズらしい立体感のある写真に仕上がります。
とくに開放に近づけば近づくほど、12枚の絞り羽根による円形ボケを演出することが可能です。ボケ感も大きく、ふんわりとした柔らかい雰囲気が簡単に演出できます。
3.軽量コンパクトで扱いやすい
「フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE」は重量387g、直径66.5×全長59.9mmと手軽に持ち運べるサイズとなっています。常用レンズにするのはもちろんのこと、長時間撮影や旅行など長い時間持ち歩くときにもおすすめです。SONYのボディにもよく似合う重厚感のあるデザインで、装着したときの風合いも損ないません。
また、電子接点を搭載しており、撮影データのExif情報にレンズ情報がしっかりと反映されるところも嬉しいポイントです。この他にもSONYのボディ側の5軸手ブレ補正などにも対応しているので、SONYのボディ性能を発揮できるように工夫されています。
本レンズを楽しむなら
「フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE」は、35mm換算で35mmの視野に近い画角なのでとても使いやすく、風景撮影やスナップ撮影、日常的な写真撮影など多彩なシーンで使えます。
開放F値1.2の持つ独特なボケ感を活かせば、魅力的なポートレート撮影や草花の撮影ができるでしょう。最短撮影は0.3mと意外に近寄れるので、テーブルフォトやフードフォトにも活用できます。また、オールドレンズのような温かみのある描写ができることにも定評があるため、オールドレンズを好む人や柔らかい雰囲気の写真を撮りたい人にもおすすめです。
併せて検討したいレンズ
「フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE」を検討するときに気になるのがSONYから発売している単焦点レンズ「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」ではないでしょうか。両者の主な違いは次のとおりです。
- どちらも35mm換算で35mmという広角域の単焦点レンズというところは同じだが「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」は開放F値が1.4なので、「フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE」と比べると少し暗い
- 「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」はカールツァイスと共同開発をしたレンズで、解像度の高さや鮮明な描写が特徴となっている
- 「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」はAF撮影ができるので、マニュアル撮影に慣れていなくても使いやすい
- 「フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE」はオールドレンズのような描写が得意で「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」は鮮やかな描写は得意という違いがある
- 「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」はレンズ表面に「T*コーティング」を施しており、フレアやゴーストを抑えたヌケのいい描写ができる
- 「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」は重量630g、直径78.5mm×全長112mmなので、軽量コンパクトを求めるなら「フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE」
このように両者は同じ画角でも色彩表現や風合い、解像度に大きな差があるので、好みの雰囲気と照らし合わせながら選んでみてください。
作例紹介
F値を絞りモノクロ設定にすると、最新レンズらしい解像度の高さや収差の少なさを感じられます。
光の捉え方が柔らかく、フィルムカメラのような印象を受けます。何気ない風景もドラマチックに撮影できます。
ユーザーレビュー
「フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE」のレビューを見てみると「オールドレンズのような独特な描写にハマってしまう」「軽量コンパクトで手軽持ち歩けるので、使いやすい」という声が多いです。
一方で「AFでも利用できると、もっと使いやすくなる」という声も。いずれにしても、このレンズでしか表現できない世界観が高い評価を得ているようです。
まとめ
「フォクトレンダー NOKTON 35mm F1.2 Aspherical SE」は35mmという使いやすい画角と解放F値1.4という明るさだけとっても、とても魅力的な単焦点レンズです。
それに加えて、オールドレンズのような柔らかい雰囲気やふんわりとしたボケ感を作り出すことができ、写真を撮るのがより楽しくなります。オールドレンズが好きな人や描写力にこだわった単焦点レンズが欲しい人は、ぜひチェックしてみてください。
基本仕様 | |
---|---|
対応マウント | SONY Eマウント |
フォーカス | MF |
フルサイズ対応 | ○ |
APS-C専用 | - |
レンズ構成 | 7群9枚 |
絞り羽根枚数 | 12枚 |
焦点距離 | |
最短撮影距離 | 30.0cm |
最大撮影倍率 | |
開放F値 | F1.2〜22.0 |
画角 | 61.9度 |
手ブレ補正機構 | - |
防塵 | - |
防滴 | - |
サイズ・重量 | |
最大径×長さ | 66.5x59.9mm |
重量 | 387g |
フィルター径 | 58mm |
発売日 | |
発売日 | 2020年05月27日 |
製品情報
- カテゴリ
- 単焦点レンズ
- メーカー
- COSINA
- タイプ
- 広角
- マウント
- SONY Eマウント
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