HOMEズームレンズTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063) [ソニーE用]
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063) [ソニーE用]

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063) [ソニーE用]

2021年12月上期、ヨドバシカメラの交換レンズ売上トップに躍り出たのがTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)です。10月の発売からトップ3に食い込む快進撃でついにNo.1になりました。売上好調なTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)の魅力をみていきましょう。

ズームレンズ / TAMRON / 標準
新品:
94,050円〜(27)
中古:
90,090円〜(4)

ミラーレスレンズの熟成期に登場したレンズ

SONY α7 IV / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
出典:instagram(@oya_oya.photo)
SONY α7 IV / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
出典:instagram(@oya_oya.photo)
SONY α7 IV / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
出典:instagram(@oya_oya.photo)
SONY α7 IV / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
出典:instagram(@oya_oya.photo)

カメラ業界に限りませんが、半導体を使った製品の品薄が続いています。2021年10月発売のTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)も供給不足と、人気の高さが相まって品薄となっています。

そういた発売タイミングもあるとはいえ、SONY Eマウント専用のサードパーティレンズが純正レンズを抑えて売上トップになり、品薄になるほどの人気というのは驚異的ともいえます。

その大きな要因の1つにフルミラ用のF2.8通しレンズが10万円を切る価格であるということもありますが、価格だけでなく、性能を伴ったコスパの良さが光るところです。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2は「G2」という型名からわかるとおり、28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)の後継レンズです。Model A036と比較するとA063は全体的な解像感がかなりアップしています。

特に周辺部の解像感の高さはこのレンズの大きな特徴で、A036を大きく上回っていることはもちろんですが、価格的にライバルとなるSIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryに対して優位性があります。

価格的には倍以上となる純正レンズFE 24-70mm F2.8 GMとの比較でも、絞り値などで優劣の差がそれぞれにあるぐらいで、レンズの優劣としての差はほぼありません。

ボケに関しても、A036であった「うるさい」印象のボケはなくなり柔らかな印象となっています。サイズ感はほぼそのままで、光学性能は大きく向上しています。

あえて光学的に弱点をあげるなら、周辺減光があります。とはいえ周辺減光はデジタル的に補正されることが多く、近年のレンズでは無理に光学的に補正しないことも多くなっているのでさほど気にする弱点とは言えなさそうです。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2の進化ポイントは光学的なものだけではなく、外観、デザインにもあります。近年のTAMRONレンズはデザイン的にも高級感があり好評ですが、A063はさらに洗練されたものとなっています。

艶のあるブラック塗装は見た目の高級感だけでなく防指紋、防傷効果があります。マウント部のブランドリングもより光沢感のある高級感があるものになっています。またフォーカスリングは少し大きくし細かな凹凸を増やしたことで操作性がアップしています。

機能的、見た目的にも大きな改善がみられます。この4年で進化したフルミラに合わせて光学系を進化させ、機能的にブラッシュアップされたことがTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2の人気のポイントとなっています。
製品

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063) [ソニーE用]

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) [ソニーE用]

SONY FE 24-70mm F2.8 GM SEL2470GM

価格新品:94,050円〜
中古:90,090円〜
新品:87,400円〜
中古:59,480円〜
新品:218,000円〜
中古:142,580円〜
焦点距離28-75mm28-75mm24-70mm
F値F2.8〜22.0F2.8〜22.0F2.8〜22.0
最短撮影距離18.0cm19.0cm38.0cm
絞り羽根枚数9枚9枚9枚
手ブレ補正---
防塵--
防滴
重量540g550g886g
発売年月2021年10月2018年05月2016年04月
 

VXDが純正に匹敵するAF速度を実現


TAMRONは28-75mm F/2.8 Di III VXD G2をはじめとして、VXD(Voice-coil eXtreme-torque Drive)を積極採用しています。VXDは名前から推察されるようにボイスコイルモーター制御のAFモーターです。

ボイスコイルモーターはリニアモーターカーの様に、並べられた磁石が生み出す磁場の中をコイルに電流を流して運動制御するモーターです。28-75mm F/2.8 Di III初代のModel A036ではRXD(Rapid eXtra-silent stepping Drive)が採用されていましたが、Model A063にはVXDを採用したことで約2倍のAF速度を実現しました。

これにはボイスコイルモーターの電気的応答に優れた特性が寄与しています。

近年のフルミラは像面位相差により瞳AFに代表される創造性の高いAF機能と、画面全体に広がるAFポイントが特徴となっています。AF速度は制御するカメラの性能もありますが、カメラ側の命令にレンズ側のフォーカス制御がいかに素早く応答できるかということも重要です。

TAMRONのレンズは今まで純正に比べるとAF速度がいまいちと評されることもありました。AFモーターについては多数の特許による制約もあり、TAMRONは開発力に勝るカメラメーカーに一歩譲る部分もありましたが、VXDの開発で純正に劣らないAF速度を実現しました。
 

ボタンカスマイズで動画にも最適のレンズに


Model A063にはUSB Type-Cのコネクターポートが採用されたことも初代Model A036との違いとなっています。USBケーブルでパソコンとダイレクトに接続することで、ファームアップだけでなくTAMRON Lens Utilityで様々なカスタマイズが可能となります。

例えば、フォーカスセットボタンにフォーカスリングの機能切り替えをセットすると、撮影中スムーズに絞りを変えられます。これは動画撮影などに歓迎されます。

28-75mm F/2.8 Di III VXD G2は周辺部の解像感が良好に改善されているので、画面内の様々なポイントで被写体を捉える動画撮影には機能的にも性能的にももってこいのレンズとなります。
 

作例紹介

SONY α7R IV / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
出典:flickr(@Henry Söderlund)
四隅までしっかり解像してくれるので、風景や建築向きのレンズといえるかもしれません。
SONY α7R IV / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
出典:flickr(@Henry Söderlund)
柔らかなボケ感で積極的に開放で撮影したくなるレンズです。
SONY α7R IV / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
出典:flickr(@Henry Söderlund)
AF応答性の向上は動物撮影などでは大きな助けとなってくれます。
SONY α7R IV / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
出典:flickr(@Henry Söderlund)
広角側でも歪曲は少なく、周辺減光も補正をすれば気になることはなさそうです。
SONY α7R IV / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
出典:flickr(@Henry Söderlund)
近接撮影能力も向上していて、この距離での中央部の画質はとてもシャープです。
 

ユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー
  • リングのトルク感が高級感あって良い感じ
  • GMレンズと比べてガチピン率が高くなった印象
  • F2.8でも軽量でカメラボディとのバランスが良好
  • 純正に劣らないやわらかく美しいボケ味
  • 画質、AF、操作性、A036の殆どの欠点を克服している
前モデルからの買い替えや比較しての好レビューが多く、その進化の大きさが伺えます。


■ ネガティブレビュー
  • 望遠側はA036より画質が劣る印象
  • 純正レンズと比べると若干ピントの迷いが多い気がする
  • 近接性能があがったというが、寄りすぎると滲む
  • 周辺減光が強いので補正だけでなくレタッチが必要
  • やっぱり広角24mmまで欲しくなる
全体的に画質の評価の高いレンズですが、望遠側に若干の欠点があるようで、そこは作例などから確認が必要でしょう。
 

まとめ


TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2は一眼レフ用レンズの様にCanon、Nikon両タイプがあるわけではなく、SONY Eマウントのみの対応レンズとなっています。

それでもレンズ売上の上位となっているということは、SONYフルミラの人気はもちろんですが、純正レンズにはないコスパの良さもポイントとなっています。

フルミラが高機能、高解像化されていく中でも、価格を抑えたまま性能を向上させて、さらに外観や操作性もアップさせているのはさすがTAMRONと感じさせます。
基本仕様
対応マウントSONY Eマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応-
APS-C専用-
レンズ構成15群17枚
絞り羽根枚数9枚
焦点距離

28-75mm

最短撮影距離18.0cm
最大撮影倍率0.37倍
開放F値F2.8〜22.0
画角75.23~32.11度
手ブレ補正機構-
防塵-
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ75.8x117.6mm
重量540g
フィルター径67mm
発売日
発売日2021年10月28日