HOMEズームレンズTAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047) [ソニーE用]
TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047) [ソニーE用]

TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047) [ソニーE用]

TAMRONが2020年から2021年にかけて発売したレンズは10本。それらすべてがミラーレス用レンズであり、8本はフルミラ用レンズでした。70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は2020年に発売された、そんな8本のレンズの1本です。フルミラに力をいれるTAMRONが生み出した70-300はどの様なレンズなのでしょう。

ズームレンズ / TAMRON / 望遠
新品:
53,700円〜(80)
中古:
56,000円〜(77)

ミラーレスを楽しむTAMRON

SONY α7 II / TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD
出典:instagram(@_nau_tilus)
SONY α7 II / TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD
出典:instagram(@_nau_tilus)
SONY α7 II / TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD
出典:instagram(@_nau_tilus)
SONY α7 II / TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD
出典:instagram(@_nau_tilus)

次々と新たなフルミラレンズを生み出し続けるTAMRON。2年で9種10本発売されたTAMRONのレンズはどれもズームレンズでした。

しかも、そのズームレンズの多くが28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)をはじめとして、今まであまり見なかったような焦点距離となっています。

SONY αシリーズがバカ売れカメラということで、それ用のEマウントを拡充するということは当然ですし、Eマウントはレンズ開発に必要な情報が開示されているのでCanon RFマウントやNikon Zマウントよりも開発しやすいので急ピッチでレンズ開発をしているという背景があります。

しかし、それ以上に、TAMRONからは新たなミラーレスマウント用レンズを楽しんで開発しているようにも感じます。

フルミラのショートフランジバックはレンズ開発の自由度が高まります。Canon、Nikon、SONYといったカメラメーカーの純正レンズにももちろん、ユニークなレンズもいくつかあるものの、基本的には大三元や小三元などの既存一眼レフレンズの焦点距離を踏襲したものが多くなっています。

ズームレンズで個性を発揮するTAMRONからは新しいものへと挑戦する開発者の心意気が伝わってきます。

70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)の70-300mmという焦点距離はEマウントでは既に純正のFE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSがあり、一眼レフとしてはCanon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMが有名です。今まで無かったズーム域というわけではありませんが、70-200mmといった所謂メジャーな焦点距離とは言えないレンズです。

あえてこの距離に踏み込み、ミラーレスのマウントを生かしてこのクラスでの世界最小・最軽量というレンズを生み出したのはさすがTAMRONと感じさせます。
 

FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSとの比較は


それではTAMRONが生み出した70-300mmとSONY純正FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSを比較してみましょう。

まず大前提ですが、TAMRON 70-300mmは純正FE 70-300mmの半額で変えるレンズです。にもかかわらず、TAMRON 70-300mmは中心部では純正レンズよりも高い解像力があります。一方で周辺部はTAMRONが弱く、この点については軽量化と価格の犠牲になっている部分とされます。

TAMRON 70-300は重量545gと純正レンズよりも300g軽く、軽量化のためプラスティックも多用された鏡筒ですが、作りはしっかりしていて純正と比較しても安っぽさを感じさせる部分はありません。

そういったサイズや価格を考えても四隅の描写は許容範囲内と考えられます。むしろ望遠レンズでは重要な中心部がしっかりと解像されているところが評価できます。各種収差については、デジタル補正によって自動補正されるので、十分な性能といえます。

TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXDは純正の半額かつ一回りコンパクトで300gも軽量というのが大きな武器のレンズといえます。

また、完全にコストカットに振り切ったわけではなく、AFモーターはRXDを使うことで高倍率でAFリミットがなくとも純正に劣らない素早いAFが可能になっています。さらに、それに加えた中心部の解像力をもって、コスパの高いTAMRONレンズといえます。
製品

TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047) [ソニーE用]

SONY FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS SEL70300G

価格新品:53,700円〜
中古:56,000円〜
新品:142,700円〜
中古:55,000円〜
焦点距離70-300mm70-300mm
F値F4.5〜22.0F4.5〜29.0
最短撮影距離80.0cm90.0cm
絞り羽根枚数7枚9枚
手ブレ補正-
防塵-
防滴
重量545g854g
発売年月2020年10月2016年04月
 

70-300は野鳥を撮らないならフルサイズでは最適解の1つ


大三元や小三元には70-200mmという中望遠レンズがありますが、ブライダル撮影や選手に近づいてスポーツ撮影をするプロカメラマンにとっては必須のレンズとされる一方で、アマチュアにとっては望遠レンズとしてはテレ端がやや短く、ポートレートなら単焦点を使えばよいので絶対的に使い勝手の良いレンズとは言えません。

70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXDは大三元や小三元の様な明るいレンズではありませんがテレ端が300mmあるので運動会でも十分に使えるレンズといえます。

その他にも航空機撮影や、観客席からのちょっとしたスポーツ撮影であればAPS-Cでクロップすれば460mmということで十分な望遠撮影ができます。

さすがに小さな野鳥撮影にはもう少し長いレンズが必要となりますが、本格的な野鳥撮影などはせずに、望遠レンズを使う頻度がさほど多くないのであれば、これ1本に任せてしまえる十分な性能があります。
 

VCなしは動画向けの側面も


とにかく最小、最軽量にこだわったこのカメラにはTAMRONの手ブレ補正、VCが非搭載となっています。TAMRONの手ブレ補正といえば、AFをオンした途端にガコッっと止まることが評判ですが、手ブレ補正が重要な望遠レンズでVC非搭載というのはなんとも寂しい気がします。

しかし、SONY αシリーズのフルミラは4〜5段分の効果があるとされるボディ内手ブレ補正を搭載しています。αシリーズの手ブレ補正は弱いとも言われますが70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXDとα7RIVとの組み合わせでこの数値に近い効果が得られた検証もあるので、不安はなさそうです。

一眼レフの望遠レンズ内手ブレ補正が同じ様な段数であったことを考えれば、ボディ内手ブレ補正だけでも十分な効果が得られるといえます。

また、VCはガコッと止まるので動画撮影時は不自然な動きとなることもあります。どうせ動作撮影時にVCをオフにするなら、はじめからなくとも問題なさそうです。ある程度カメラをしっかりと保持してファインダー撮影すればSONYフルミラでの撮影でVC非搭載への不安はそこまで感じる必要ないでしょう。

ただし、APS-Cミラーレスとの組み合わせは注意が必要です。SONYのAPS-Cミラーレスでは70-300mm F/4.5-6.3発売時点でα6600とα6500しかボディ内手ブレ補正を搭載していません。

SONYはAPS-Cでも同じEマウントを採用しているので、70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXDはAPS-Cでも使うことができますが、ボディ内手ブレ補正非搭載機種では手ブレ補正がないということを頭に入れておかなくてはなりません。
 

作例紹介

SONY α7R IV / TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD
出典:flickr(@Henry Söderlund)
広角端での四隅が特に甘いということですが、確かに拡大せずに確認できる甘さはあります
SONY α7R IV / TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD
出典:flickr(@Henry Söderlund)
被写体に近寄れない場合などはバッグに入れておけば、スナップ撮影でもこのレンズの出番がありそうです
SONY α7R IV / TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD
出典:flickr(@Henry Söderlund)
周辺減光、歪曲等はボディで自動補正されるので開放でもそこまで目立つことはなさそうです
SONY α7R IV / TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD
出典:flickr(@Henry Söderlund)
ボディ内手ブレ補正オンリーなのでテレ端での撮影はシャッタースピードに注意が必要です
SONY α7R IV / TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD
出典:flickr(@Henry Söderlund)
この価格帯のレンズでも中心部に高い解像力があるというのは魅力です
 

ユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー
  • 望遠キットレンズの代わりとして十分な性能と価格
  • 純正とは明確な性能差、価格差があるのでコスパを考えれば買いやすい
  • 70-300では貴重な選択肢
  • 動物瞳AFも問題なく作動し、AF速度も十分な速度がある
  • F8まで絞ると各種収差は気にならない
やはりコスパの高さに高評価が集まります。光学性能、コスト、サイズという3方向から評価する必要があるレンズです。


■ ネガティブレビュー
  • 近年のTAMRONレンズとしては画質が残念
  • キットレンズレベルに5万は高いかな
  • APS-C画角にすると、手ブレ補正が欲しくなる
  • やはり手ブレ補正のないα6400ではブレブレになった
  • ズームロックやフォーカスロックが必要な人には不向き
手ブレ補正がないことに不満のレビューもありますが、三脚や一脚での支持も見当すると良いかもしれません。
 

まとめ


ここ2年ほどで次々と新しいミラーレス用レンズを生み出したTAMRON。70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXDはそんな中でも、最小・最軽量にこだわった望遠ズームレンズです。

価格的にも純正の半額で、キットレンズよりやや高価といった価格帯なので多少の傷などは気にせずにどんどん持ち出して使っていけるということも魅力です。

望遠撮影がメインでないのならば、空いたカメラバッグにこれを1本入れておけば、意外な遠景のシャッターチャンスにも即座に反応できそうです。
基本仕様
対応マウントSONY Eマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成10群15枚
絞り羽根枚数7枚
焦点距離

70-300mm

最短撮影距離80.0cm
最大撮影倍率
開放F値F4.5〜22.0
画角34.21~8.15度
手ブレ補正機構-
防塵-
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ77x148mm
重量545g
フィルター径67mm
発売日
発売日2020年10月29日