製品解説
スペック
FUJIボディとの相性抜群のダブルガウス設計レンズ
コシナは、長野県に本社を持つ光学設計・製造メーカーです。創業は1959年と歴史があり、各カメラブランド向けのレンズを手掛けています。中でも「NOKTON 23mm F1.2 Aspherical」は、2022年4月発売のFUJIFILMのXマウント対応単焦点レンズです。新品価格は90,000円ほど。注目したい特徴は、次の3つです。
1.フルサイズ換算で35mm相当の単焦点レンズ
「NOKTON 23mm F1.2 Aspherical」は、35mm換算で35mm相当の大口径準広角レンズです。汎用性の広い画角で、風景撮影やスナップ撮影、ポートレート撮影など多彩な目的で使えます。MF撮影にしか対応していませんが、だからこそ被写体とじっくり向き合い納得のいく1枚を撮影する楽しさを体感できます。
開放F値は1.2と明るく、周囲の光量に左右されることなく鮮明な描写が可能。12枚羽根の円形絞りを採用しており、柔らかいボケ感や玉ボケを演出できます。
両面非球面レンズ などを採用した6群10枚のレンズ構成。FUJIFILMのXマウント専用設計となので、色彩表現やシャープでキレのある高解像度をキープできるところも大きな魅力です。
2.ボディの情報を共有できる電子接点を搭載
社外レンズではありますが、電子接点を搭載することでレンズとボディ間で情報を共有することが可能。撮影距離連動表示やボディ内手振れ補正の使用など、FUJIFILMのボディの性能を余すことなく活用できます(全てのボディで使用できるわけではありません)。
3.重量214gの軽量設計
「NOKTON 23mm F1.2 Aspherical」は重量214g、直径59.3mm×全長43.8mmの軽量設計です。長時間の携帯や撮影にも使いやすくなっています。FUJIFILMのボディに装着したときに違和感がないスタイリッシュなブラックボディで、デザイン性を損ねることなく使えます。
こんなシーンにおすすめ
「NOKTON 23mm F1.2 Aspherical」は35mm換算で35mm相当の使いやすい画角なので、風景撮影やスナップ撮影など多彩なシチュエーションで使えます。MFのみに対応しており、ピントを合わせながらここぞという瞬間を狙う楽しさを体感できます。
電子接点を搭載しているので「X-T4」や「X-H1」などボディ内手ぶれ補正が備わっている機種に装着すれば、MF時に気になるブレを軽減することが可能です。
開放F値が1.2と明るいため、室内撮影や夜間撮影にも対応。柔らかいボケ味や立体感を活かしたポートレートもおすすめです。
また、最短撮影距離は0.18mと被写体に近寄れるため、テーブルフォトや草花の撮影にも活用できます。解像度や描写力はそのままで純正レンズとは一味違う楽しみ方ができるので、ぜひ試してみてください。
併せて比較検討したいレンズ
「NOKTON 23mm F1.2 Aspherical」を検討するときに気になるのが純正レンズの「XF23mmF1.4 R」と銘匠光学の「TTArtisan 23mm f/1.4 C」ではないでしょうか。主な違いは、下記のとおりです。
■ XF23mmF1.4 Rとの違い
製品 | Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical [フジフイルムX用] | FUJIFILM XF23mmF1.4 R |
---|---|---|
価格 | 新品:79,920円〜 | 新品:70,000円〜 中古:57,500円〜 |
焦点距離 | 23mm(35mm判換算:35mm) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) |
F値 | F1.2〜16.0 | F1.4〜16.0 |
最短撮影距離 | 18.0cm | 28.0cm |
絞り羽根枚数 | 12枚 | 7枚 |
手ブレ補正 | - | - |
防塵 | - | - |
防滴 | - | - |
重量 | 214g | 300g |
発売年月 | 2022年04月 | 2013年10月 |
- 「XF23mmF1.4 R」は純正レンズなのでAFでの撮影が可能
- 「XF23mmF1.4 R」はFUJIFILM独自の多重コーティング「HT-EBC」を採用しており、フレアやゴーストを防げる
- 「XF23mmF1.4 R」は最短撮影距離が0.28mなので、「NOKTON 23mm F1.2 Aspherical」のほうが被写体に近寄れる
■ TTArtisan 23mm f/1.4 Cとの違い
製品 | Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical [フジフイルムX用] | TTArtisan 23mm f/1.4 C [フジフイルムX用] |
---|---|---|
価格 | 新品:79,920円〜 | |
焦点距離 | 23mm(35mm判換算:35mm) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) |
F値 | F1.2〜16.0 | F1.4〜16.0 |
最短撮影距離 | 18.0cm | 20.0cm |
絞り羽根枚数 | 12枚 | 10枚 |
手ブレ補正 | - | - |
防塵 | - | - |
防滴 | - | - |
重量 | 214g | 225g |
発売年月 | 2022年04月 | 2021年12月 |
- 「TTArtisan 23mm f/1.4 C」もMFのみに対応している
- 「TTArtisan 23mm f/1.4 C」はオールドレンズのような雰囲気のある描写が得意
- 「TTArtisan 23mm f/1.4 C」は最短撮影距離が0.2mなので、「NOKTON 23mm F1.2 Aspherical」のほうが若干近寄れる
全て同じ画角ではありますが特徴や価格が異なるため、比較検討してみてください。
ユーザーレビュー
「NOKTON 23mm F1.2 Aspherical」のレビューを見てみると「開放から抜けがよく、解像度が高い。現代的な写りをしてくれる」「軽量コンパクトで持ち歩きやすい」という声が目立ちます。
一方で、「シビアなピント合わせを求める場合は、拡大機能などを使い合わせる必要がある」という声も。いずれにしても、高解像度のクリアな描写が支持を集めているようです。
まとめ
「NOKTON 23mm F1.2 Aspherical」は、FUJIFILMのボディの性能を活かす描写力と高解像度が魅力的なレンズです。使いやすい画角で汎用性が高いのはもちろんのこと、MFレンズだからじっくりと構えて撮影する楽しさを体感できます。
純正以外のレンズを試してみたい人や初めてのMF専用レンズを探している人は、ぜひチェックしてみてください。
基本仕様 | |
---|---|
対応マウント | FUJIFILM Xマウント |
フォーカス | MF |
フルサイズ対応 | - |
APS-C専用 | ○ |
レンズ構成 | 6群10枚 |
絞り羽根枚数 | 12枚 |
焦点距離 | 23mm(35mm判換算:35mm) |
最短撮影距離 | 18.0cm |
最大撮影倍率 | |
開放F値 | F1.2〜16.0 |
画角 | 63.2度 |
手ブレ補正機構 | - |
防塵 | - |
防滴 | - |
サイズ・重量 | |
最大径×長さ | 59.3x43.8mm |
重量 | 214g |
フィルター径 | 46mm |
発売日 | |
発売日 | 2022年04月01日 |
製品情報
- カテゴリ
- 単焦点レンズ
- メーカー
- COSINA
- タイプ
- 広角
- マウント
- FUJIFILM Xマウント
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Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical [フジフイルムX用] | TTArtisan 23mm f/1.4 C [フジフイルムX用] | FUJIFILM XF23mmF2 R WR | TOKINA atx-m 23mm F1.4 X | FUJIFILM XF23mmF1.4 R | FUJIFILM XF23mmF1.4 R LM WR | FUJIFILM XF18mmF2 R | |
価格 | 新品:79,920円〜 | 新品:45,400円〜 中古:35,800円〜 | 新品:52,334円〜 中古:43,478円〜 | 新品:70,000円〜 中古:57,500円〜 | 新品:108,140円〜 中古:125,960円〜 | 新品:58,800円〜 中古:38,000円〜 | |
焦点距離 | 23mm(35mm判換算:35mm) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) | 23mm(35mm判換算:35mm) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) | 18mm(35mm判換算:27mm相当) |
F値 | F1.2〜16.0 | F1.4〜16.0 | F2.0〜16.0 | F1.4〜16.0 | F1.4〜16.0 | F1.4〜16.0 | F2.0〜16.0 |
絞り羽根枚数 | 12枚 | 10枚 | 9枚 | 9枚 | 7枚 | 9枚 | 7枚 |
手ブレ補正 | - | - | - | - | - | - | - |
重量 | 214g | 225g | 180g | 276g | 300g | 375g | 116g |
発売年月 | 2022年04月 | 2021年12月 | 2016年10月 | 2020年12月 | 2013年10月 | 2022年02月 | 2012年02月 |