製品解説
スペック
トキナーらしさが楽しめるXマウント対応広角レンズ
ケンコー・トキナーは、1957年9月に創立した光学製品の専門メーカーです。「トキナーブルー」と呼ばれるほど青色の発色が優れていることで知られており、高コントラストで鮮やかな描写が楽しめます。
FUJIFILMのXマウントに対応している「atx-m 23mm F1.4 X」はミラーレス専用設計で、FUJIFILMのボディでもトキナーレンズを楽しめます。注目したい特徴は、次の3つです。
1.35mm判換算で35mm相当の大口径単焦点レンズ
「atx-m 23mm F1.4 X」は35mm換算で35mm相当の準広角単焦点レンズです。視野より広い画角で、風景や建物をダイナミックに撮影できます。開放F値は1.4と明るく、室内撮影や夜景撮影に対応。きれいで自然なボケ感にこだわった設計で、ポートレートにも最適です。
「atx-m」シリーズは創作意欲を掻き立てることがコンセプトなので、まさにコンセプト通りの多彩なシーンで使えるレンズとなっています。
10群11枚のレンズ構成で、湾曲収差や色収差を最低限に抑えられるところもポイント。トキナーらしい鮮やかな色合いと印象的な写真撮影が楽しめます。
2.ステッピングモーターの採用で高速AFを実現
「atx-m 23mm F1.4 X」は、社外レンズであるもののAFに対応しています。AFの設計に関してはトキナーとFUJIFILMの両技術者がやり取りをしながら、ブラッシュアップをして仕上げています。
レンズにはステッピングモーターを採用しているので、高精度で迅速なAFを実現。ここぞという瞬間を逃さず動画、静止画ともに納得のいく1枚を撮影できます。
3.300gを切る軽量設計
「atx-m 23mm F1.4 X」は重量276g、直径65mm× 全長72mmの軽量設計。常用レンズや長時間の携帯にも対応できます。重厚感のある金属鏡筒を採用しており、FUJIFILMのボディに装着しても高級感を損ないません。
また、動画撮影での使用感を重視したクリックのない絞りリングなので、直感的な明るさ調整がしやすくなっています。
こんなシーンにおすすめ
「atx-m 23mm F1.4 X」は35mm換算で35mm相当の準広角単焦点レンズなので、風景撮影や建物撮影など広角域を活かしたダイナミックな構図が向いています。トキナーらしい高コントラストで鮮明な描写が楽しめます。
開放F値1.4の明るさがあるので、柔らかいボケ感のあるポートレート撮影や草花の撮影にもおすすめ。最短撮影距離は0.3mと意外と近寄れるため、表情をしっかりと描写できます。
また、携帯のしやすさや高速AFを活用すれば、動きのある被写体や動画にも億することなく使えます。
併せて比較検討したいレンズ
「atx-m 23mm F1.4 X」を検討するときに迷うのが、純正レンズの「XF23mmF1.4 R LM WR」と「XF23mmF1.4 R」ではないでしょうか。両者との主な違いは下記のとおりです。
「XF23mmF1.4 R」との違い
製品 | TOKINA atx-m 23mm F1.4 X | FUJIFILM XF23mmF1.4 R |
---|---|---|
価格 | 新品:52,334円〜 中古:43,478円〜 | 新品:70,000円〜 中古:57,500円〜 |
焦点距離 | 23mm(35mm判換算:35mm) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) |
F値 | F1.4〜16.0 | F1.4〜16.0 |
最短撮影距離 | 30.0cm | 28.0cm |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 7枚 |
手ブレ補正 | - | - |
防塵 | - | - |
防滴 | - | - |
重量 | 276g | 300g |
発売年月 | 2020年12月 | 2013年10月 |
- 「XF23mmF1.4 R」はFUJIFILMの初期レンズなので、柔らかい描写が魅力
- 「XF23mmF1.4 R」はマクロ撮影に対応しており最短撮影距離が0.28mなので「atx-m 23mm F1.4 X」よりも被写体に近寄れる
「XF23mmF1.4 R LM WR」との違い
製品 | TOKINA atx-m 23mm F1.4 X | FUJIFILM XF23mmF1.4 R LM WR |
---|---|---|
価格 | 新品:52,334円〜 中古:43,478円〜 | 新品:108,140円〜 中古:125,960円〜 |
焦点距離 | 23mm(35mm判換算:35mm) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) |
F値 | F1.4〜16.0 | F1.4〜16.0 |
最短撮影距離 | 30.0cm | 19.0cm |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
手ブレ補正 | - | - |
防塵 | - | ○ |
防滴 | - | ○ |
重量 | 276g | 375g |
発売年月 | 2020年12月 | 2022年02月 |
- 「XF23mmF1.4 R LM WR」は「XF23mmF1.4 R」の第二世代レンズなので「XF23mmF1.4 R」よりも性能が高くクッキリとした描写ができる
- 「XF23mmF1.4 R LM WR」は最短撮影距離が0.19mなので「atx-m 23mm F1.4 X」よりもぐんと被写体に近寄れる
- 「XF23mmF1.4 R LM WR」はリニアモーターを内蔵しており「atx-m 23mm F1.4 X」同様に高速AFが叶う
すべて同じ画角ではありますが、特徴が異なるため重視したいポイントをチェックしながら検討してみてください。
ユーザーレビュー
「atx-m 23mm F1.4 X」のレビューを見てみると「ボケ感が柔らかく、質感の伝わる描写ができる」「真っ直ぐなものは真っ直ぐに描写でき、描写力の高さが伺える。携帯しやすいサイズ感も嬉しい」「FUJIFILMのフィルムシミュレーションとの相性がよく鮮やかな色彩表現ができる」という声が目立ちます。
一方で「レンズの取り付け指標が小さいので、最初は戸惑うかもしれない」という声も。いずれにしても、性能と高い描写力が支持を集めているようです。
まとめ
「atx-m 23mm F1.4 X」はサードパーティレンズでありながらもFUJIFILMと相性がよく、創作意欲が掻き立てられます。
ボケ感や色合いも美しく、多彩なシチュエーションで撮影を楽しめるでしょう。使い勝手のいいサードパーティレンズを探している人や描写力にこだわった単焦点レンズが欲しい人は、ぜひチェックしてみてください。
基本仕様 | |
---|---|
対応マウント | FUJIFILM Xマウント |
フォーカス | AF |
フルサイズ対応 | - |
APS-C専用 | ○ |
レンズ構成 | 10群11枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
焦点距離 | 23mm(35mm判換算:35mm) |
最短撮影距離 | 30.0cm |
最大撮影倍率 | 0.1倍 |
開放F値 | F1.4〜16.0 |
画角 | 63.4度 |
手ブレ補正機構 | - |
防塵 | - |
防滴 | - |
サイズ・重量 | |
最大径×長さ | 65x72mm |
重量 | 276g |
フィルター径 | 52mm |
発売日 | |
発売日 | 2020年12月11日 |
製品情報
- カテゴリ
- 単焦点レンズ
- メーカー
- TOKINA
- タイプ
- 広角
- マウント
- FUJIFILM Xマウント
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TOKINA atx-m 23mm F1.4 X | FUJIFILM XF23mmF2 R WR | FUJIFILM XF23mmF1.4 R | TTArtisan 23mm f/1.4 C [フジフイルムX用] | Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical [フジフイルムX用] | FUJIFILM XF23mmF1.4 R LM WR | FUJIFILM XF18mmF2 R | |
価格 | 新品:52,334円〜 中古:43,478円〜 | 新品:45,400円〜 中古:35,800円〜 | 新品:70,000円〜 中古:57,500円〜 | 新品:79,920円〜 | 新品:108,140円〜 中古:125,960円〜 | 新品:58,800円〜 中古:38,000円〜 | |
焦点距離 | 23mm(35mm判換算:35mm) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) | 23mm(35mm判換算:35mm) | 23mm(35mm判換算:35mm相当) | 18mm(35mm判換算:27mm相当) |
F値 | F1.4〜16.0 | F2.0〜16.0 | F1.4〜16.0 | F1.4〜16.0 | F1.2〜16.0 | F1.4〜16.0 | F2.0〜16.0 |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 | 7枚 | 10枚 | 12枚 | 9枚 | 7枚 |
手ブレ補正 | - | - | - | - | - | - | - |
重量 | 276g | 180g | 300g | 225g | 214g | 375g | 116g |
発売年月 | 2020年12月 | 2016年10月 | 2013年10月 | 2021年12月 | 2022年04月 | 2022年02月 | 2012年02月 |