製品解説
スペック
動画機としての進化を追求した、MFT規格のフラッグシップモデル
Panasonic LUMIX DC-GH6 / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.
出典:instagram(@pelanpelan60)Panasonic LUMIX DC-GH6 / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.
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出典:instagram(@pelanpelan60)2021年まで目立った進化が見られず、停滞気味であったMFT規格。加えてフルサイズ規格進出もあって、PanasonicからのMFT規格カメラへの期待値が低くなっていたところ、超進化を果たしたOM-1ともに、GHシリーズの最新モデル「DC-GH6」がリリースされたことは、MFTユーザーにとっては大きな朗報だったと思います。
GH6は、競合機種であるOM-1に負けず劣らずの大きな進化を果たしたカメラとなっています。数字の部分だけでなく、進化のアプローチ自体がOM-1のそれとは全く異なります。そもそも、GHは動画に重きをおいたシリーズ。そのため、フラッグシップ機にも関わらず、スチールユーザーにはあまり認知度が高くないのですが、動画撮影を生業にしている人からは非常に高い支持を受けています。
今回のGH6については、そういったユーザーへのアプローチをさらに強めていて、5.7K撮影、C4Kでの撮影を前機種の60p→120pへと拡張。さまざまな撮影モードや長時間撮影に向けた対応として、バッテリーは大容量のものに代わり、新たに放熱構造も追加。記録媒体もSDカードだけでなく、読み込み・書き出し速度に定評のあるCFexpressカードとのダブルスロットを実現させています。
操作性にもテコ入れし、人間工学に基づいた形状・構造・レイアウトを追求。背面液晶はフルサイズセンサー機のS1Hに採用されているチルトとバリアングルを可能にした「チルトフリーアングル構造」とした汎用性の高いものに。これは動画のみならず、スチール撮影においても強いアドバンテージといえるでしょう。
こうした動画特化とも言える進化は、これまで以上のサイズボリュームをもたらせており、重さは約823gで前機種よりも96gアップ、競合機であるOM-1と比べると約212gも重いです。特に厚みがありOM-1よりも約27mmも厚く、全体的なボリュームについてはフルサイズセンサー搭載のミラーレス機に匹敵。そういった意味では、人間工学に基づいたレイアウトの追求は、必要不可欠な進化であったと言えるかもしれません。
製品 | Panasonic LUMIX DC-GH6 | OLYMPUS OM-1 |
---|---|---|
価格 | 新品:254,729円〜 中古:255,800円〜 | 新品:245,520円〜 中古:264,960円〜 |
センサーサイズ | 4/3型Live MOS センサー | マイクロフォーサーズ(17.4 mm × 13.0 mm) |
有効画素数 | 2,521万画素 | 2,037万画素 |
連続撮影速度 | 最高約75.0コマ/秒 | 最高約120.0コマ/秒 |
4K対応 | ○ | ○ |
手ブレ補正 | ○ | ○ |
防塵・防滴 | ○ | ○ |
撮影可能枚数 | 360枚 | 520枚 |
重量 | 739g | 511g |
発売年月 | 2022年03月 | 2022年03月 |
MFT規格における最高画素数とともに高画質なスチール撮影を
スチール撮影に必要な性能も前機種に比べて大幅に進化しています。有効画素数だけでいってもMFT規格では初となる2521万画素を実現。OM-1が裏面照射積層型とはいえ従来並の2037万画素に留まっていることからも大きな利点で、ハイレゾ撮影を行えば、約1億画素もの高解像度撮影を手持ちで行うことだってできます。
画像処理エンジンは、フルサイズセンサー機のS1Hのものよりも処理能力が約2倍のヴィーナスエンジンを搭載。高画素センサーに合わせた適切な絵作りが行われ、前機種のGH5と比べてその進化は明らか。メーカーサイトなどの作例とともにその違いを体感してみてください。
作例紹介
Panasonic LUMIX DC-GH6 / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.
出典:instagram(@pelanpelan60)Panasonic LUMIX DC-GH6 / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.
出典:instagram(@pelanpelan60)Panasonic LUMIX DC-GH6 / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.
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出典:instagram(@pelanpelan60)ユーザーレビュー
■ ポジティブレビュー
- コストパフォーマンスの高さを感じる動画撮影性能
- 熱停止しない安定感の良さ
- 動画における手ブレ補正性能が高い
- 高感度に強くなっている
- 前機種とは明らかに向上が分かる映像の仕上がり
動画、静止画ともに前機種からの進化が大きく、しばらく停滞していたぶんだけポジティブな感想が多く見られました。
■ ネガティブレビュー
■ ネガティブレビュー
- 起動から動画撮影まで動作が緩慢としている印象
- 暗所にあまり強くない
- AF性能が物足りない
- 分厚い
- ハイレゾ撮影のおけるラグがOM-1と比べて長い
特にサイズや重さについて、手ブレが影響しやすい動画撮影では比較的プラスに捉えられるものの、小さめのセンサーを搭載したスチール機としてはやはりマイナス評価をしている傾向にある印象でした。
まとめ
GH6は、動画性能の高さが際立つコストパフォーマンスに優れた2in1カメラ。動画撮影がメインの人にこそ有効なカメラと思えますが、他にはない2521万画素というスペックや、秒間約14コマという連射速度、高感度性能の飛躍的な向上など、スチール撮影においても無視できないスペックを持ち合わせた機種でもあります。
ミラーレス黎明期から培ってきたレンズ資産があり、その中にはLeica銘の高性能レンズも多数展開。Panasonicが生み出す彩度豊かな絵作りを好むファンも多いです。MFTカメラとして新たなステージに立ったGH6を軸に、Panasonicが誇るLUMIXシリーズでシステムを組んでみるのはいかがですか?
レンズマウント | |
---|---|
レンズマウント | マイクロフォーサーズマウント |
撮像素子 | |
センサーサイズ | 4/3型Live MOS センサー |
有効画素数 | 2,521万画素 |
ダスト低減機能 | ○ |
映像エンジン | ヴィーナスエンジン |
画像記録 | |
記録媒体 | CFexpressカードTypeB
|
スロット数 | ダブルスロット
|
記録画素数 | [4:3]設定時:
|
画像ファイル | JPEG/RAW |
動画 | |
4K対応 | ○ |
記録サイズ | 5760×4320 (4:3 5.8K):30p
|
記録形式 | MOV/MP4 |
ライブビュー | |
フォーカス | 映像検出によるTTL方式(コントラストAF)、[AFS] /[AFC] / [MF] |
シャッター | |
シャッター速度 | 1/32000~60秒 |
連続撮影速度 | 最高約75.0コマ/秒 |
露出制御 | |
測光方式/測光分割数 | 1728分割測光、マルチ測光 / 中央重点測光 / スポット測光 / ハイライト重点測光 |
ISO感度 | 100〜25,600 |
AF | |
測距点 | 最大315点 |
ファインダー | |
視野率 | 100% |
倍率 | 約1.52倍 |
ストロボ | |
内蔵ストロボ | - |
液晶モニター | |
サイズ | 3型(インチ) 184万ドット |
可動式 | チルトフリーアングル |
I/F | |
インターフェース | USB3.2 Type C、HDMI |
無線LAN | |
Wi-Fi機能 | ○ |
ネットワーク | |
NFC | - |
Bluetooth | ○ |
防塵・防滴 | |
防塵・防滴 | ○ |
手ブレ | |
手ブレ補正機構 | ○ |
GPS | |
GPS | - |
電源 | |
撮影可能枚数(ファインダー) | 360枚 |
撮影可能枚数(ライブビュー) | 360枚 |
動画撮影可能時間 | 約90分 |
USB充電 | ○ |
使用電池 | バッテリーパック(付属、7.2V) |
サイズ・重量 | |
サイズ | 約138.4mm(W)×100.3mm(H)×99.6m(D) |
重量 | 739g |
発売日 | |
発売日 | 2022年03月25日 |
価格情報2022.07.08 更新
製品情報
- カテゴリ
- ミラーレス一眼
- メーカー
- Panasonic
- タイプ
- ハイアマチュアモデル
- マウント
- マイクロフォーサーズマウント
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センサーサイズ | 4/3型Live MOS センサー | 4/3型Live MOS センサー | 4/3型Live MOS センサー | 4/3型Live MOS センサー | 4/3型Live MOS センサー |
有効画素数 | 2,521万画素 | 2,033万画素 | 1,028万画素 | 2,033万画素 | 2,033万画素 |
連続撮影速度 | 最高約75.0コマ/秒 | 最高約12.0コマ/秒 | 最高約12.0コマ/秒 | 最高約12.0コマ/秒 | 最高約60.0コマ/秒 |
4K対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
手ブレ補正 | ○ | ○ | - | ○ | ○ |
撮影可能枚数 | 360枚 | 410枚 | 410枚 | 400枚 | 360枚 |
重量 | 739g | 647g | 580g | 645g | 586g |
発売年月 | 2022年03月 | 2021年06月 | 2018年01月 | 2017年03月 | 2018年01月 |
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価格 | 新品:254,729円〜 中古:255,800円〜 | 新品:245,520円〜 中古:264,960円〜 | 新品:319,697円〜 中古:266,800円〜 | 新品:272,282円〜 中古:234,800円〜 | 新品:292,337円〜 中古:282,010円〜 | 新品:247,500円〜 中古:225,800円〜 | 新品:244,000円〜 中古:217,800円〜 |
センサーサイズ | 4/3型Live MOS センサー | マイクロフォーサーズ(17.4 mm × 13.0 mm) | フルサイズ(35.9×23.9mm) | フルサイズ(35.7×23.8mm) | フルサイズ(35.9×23.9mm) | フルサイズ(36.0×24.0mm) | フルサイズ(35.9×23.9mm) |
有効画素数 | 2,521万画素 | 2,037万画素 | 2,010万画素 | 6,100万画素 | 3,300万画素 | 6,100万画素 | 2,450万画素 |
連続撮影速度 | 最高約75.0コマ/秒 | 最高約120.0コマ/秒 | 最高約20.0コマ/秒 | 最高約10.0コマ/秒 | 最高約10.0コマ/秒 | 最高約10.0コマ/秒 | 最高約14.0コマ/秒 |
4K対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
手ブレ補正 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ |
撮影可能枚数 | 360枚 | 520枚 | ファインダー[なめらかさ優先]設定時 約250枚(ファインダー撮影時) 約360枚(モニター撮影時) 約590枚(エコモード/ファインダー撮影時) ファインダー[省電力優先]設定時 約380枚(ファインダー撮影時) 約510枚(モニター撮影時) 約730枚(エコモード/モニター撮影時) | 530枚 | 520枚 | 240枚 | 340枚 |
重量 | 739g | 511g | 598g | 580g | 573g | 375g | 615g |
発売年月 | 2022年03月 | 2022年03月 | 2020年08月 | 2019年09月 | 2021年12月 | 2021年04月 | 2020年11月 |