HOME単焦点レンズSIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art [ソニーE用]
SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art [ソニーE用]

SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art [ソニーE用]

SIGMAが初めて開放F1.2の大口径Artレンズを発売しました。SIGMA Artレンズといえば大口径の明るいレンズが多いのでF1.2がなかったということはちょっと驚きです。SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art。Art初のF1.2となった35mm単焦点レンズの魅力をみていきましょう。

単焦点レンズ / SIGMA / 広角
新品:
128,000円〜(42)
中古:
118,800円〜(13)

2012年を思い出させる妥協なきArtレンズ

SONY α7R IV / SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art
出典:instagram(@naoyuki_1031)
SONY α7R III / SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art
出典:instagram(@naoyuki_1031)
SONY α7R IV / SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art
出典:instagram(@naoyuki_1031)
SONY α7R IV / SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art
出典:instagram(@naoyuki_1031)

SIGMA Artレンズ初の開放F1.2 35mm F1.2 DG DN|Artは全長138.2mm、重量は1080gという非常に大きなレンズです。

SIGMA Artといえば、大口径単焦点はもはや代名詞ともなっていますが、35mmの単焦点としては異例とも言える大きさのレンズです。望遠域や超広角であれば1kg超えというレンズは決して珍しくありませんが、標準域となると話は別です。

通常、標準域のレンズは使用頻度も高くなるので、ある程度使いやすいサイズ感が求められます。特に、近年発売されるレンズはミラーレスボディの大きさに合わせてある程度コンパクトなサイズ感となっているものが多くなっています。

しかし、SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Artは全くそうったところを考慮せずに設計されています。サイズ感を犠牲にしたことで得られたのが圧倒的な解像力です。

この文言はArtレンズでは定番となってきてはいますが、最初に発売された一眼レフ用のArtレンズ 35mm F1.4 DG HSMが665gであったことを考えると、ミラーレスで1kg超えというのがいかにサイズを犠牲にして光学性能を追求したレンズであるかということがわかります。

35mm F1.2 DG DN|Artはやや広角よりの焦点距離でありながら、中心部の解像力はもちろん、周辺部も開放からしっかりと解像します。軸上色収差、倍率収差、コマ収差は明るい大口径レンズでありながら実用では目立たないレベルに補正されていて、その高い光学性能を支えています。

一方で、デジタル補正が容易な周辺減光や歪曲収差は割り切って必要以上に抑えないことで、SONY αシリーズの高画素カメラで等倍拡大しても細部まで描写されるような高い解像力を得ています。わざと残した周辺減光と歪曲収差の他に、このレンズの弱点とされるのが、逆光でたまにゴーストが出ることです。

しかし、この光学的な3つの弱点とサイズ感というネガティブ要素をもってしても全く陰ることない、F1.2の明るさと他のレンズにはない最高峰の圧倒的な解像力という魅力がこのレンズにはあります。
 

人間の視覚に近い35mmでF1.2を選ぶ魅力


35mmの単焦点の魅力とは何でしょう。それは「人の目に近い」レンズであるという点です。

「人の目に近い」というと50mmという焦点距離があげられますが、これは人が対象にフォーカスして見たとき、片目などで見たときのの視野とされます。両目である程度広く視野をとったときは35mmが近いとされています。

しかし、人間は視野全部を認識しているわけではありません。意識して見ている部分以外はボヤけています。つまり、見た目に近い写真を撮るなら、35mmか50mmの大きくボケる明るいレンズがベストということになります。

SIGMAには35mmのSONY Eマウント用単焦点が、SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Artの他に、35mm F1.4 DG DN、35mm F2 DG DNと3種類があります。F2は非常にコンパクトで持ち運びやすいレンズですが、開放F2ではボケ量が少なく見た目よりも周辺の情報が多くなります。

F1.4は大きさと性能、価格のバランスが良く、見た目に近い写真を撮るという目的なら非常にコスパの高いレンズと言えます。35mm F1.2 DG DN|Artは非常に大きなレンズでお世辞にも一般用途向けとは言いにくいレンズではあります。

しかし、F1.4よりも更に踏み込んだ、F1.2によって生み出される大きなボケは見た目を超えた、はっと息を飲むような写真を撮ることができます。
35mm F1.2 DG DNは描写力の限界を探究したい人に最適のレンズといえます。妥協なき写真家には妥協なきレンズが似合います。
製品

SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art [ソニーE用]

SIGMA 35mm F1.4 DG DN|Art [ソニーE用]

SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary [ソニーE用]

価格新品:128,000円〜
中古:118,800円〜
新品:94,050円〜
中古:78,600円〜
新品:69,100円〜
中古:50,800円〜
焦点距離35mm35mm35mm
F値F1.2〜16.0F1.4〜16.0F2.0〜22.0
最短撮影距離30.0cm30.0cm27.0cm
絞り羽根枚数11枚11枚9枚
手ブレ補正---
防塵
防滴
重量1,080g640g325g
発売年月2019年07月2021年05月2020年12月
  

開放からF2前後まで絞って遊びたい


やはり35mm F1.2 DG DN|Artの魅力は開放から使える高い解像感です。

基本的には開放をメインで使うことで、ピント面のシャープな描写とその背後に広がる大きなボケで、他の明るさのレンズでは撮影できない、立体的な描写を楽しむというのが王道の使い方でしょう。ポートレートではモデルの瞳にしっかりとフォーカスすれば、その表情が大きなボケを背景にまとって浮かび上がります。

ただ、各種収差を抑えて、合焦部分の解像をピークに持っていったり、玉ボケを美しく撮影するならF2前後まで絞って使うことも選択肢となります。大口径のレンズは明るい開放で大きなボケを楽しむこともポイントですが、少し絞ったときにピークとなる高解像力も楽しみとなります。

各種収差がしっかりと補正された35mm F1.2 DG DN|Artはその両方を高いクオリティで楽しむことができます。

1つ注意点としては、このレンズには絞りリングが搭載されていますが、SONY αシリーズでは絞りをオートからマニュアルに変更したときはF4に戻ってしまうということです。ファームアップ等で改善される可能性もありますが、絞りリングを動かしたときのクセには注意が必要です。
 

作例紹介

SONY α7 III / SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art
見たままの画角で撮影できるのが35mmの魅力です
SONY α7R IV / SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art
出典:flickr(@Tony Webster)
補正なしではかなり目立つ歪曲がありますが、補正すればその影響はほぼありません
SONY α7R IV / SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art
出典:flickr(@Tony Webster)
明るいレンズは暗がりでの撮影でもシャッタースピードを稼ぐことができます
SONY α7R III / SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art
出典:flickr(@Tony Webster)
少し絞ることでより解像感が高まります
SONY α7R IV / SIGMA 35mm F1.2 DG DN|Art
出典:flickr(@Tony Webster)
 

ユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー
  • AFはまったく不満を感じさせない速度と精度
  • ボケとピント面、単焦点の楽しいところが存分に楽しめる
  • 歪曲収差は聞いていたほどひどくはない
  • 解像力は純正GMレンズを超えると言っても過言ではない
  • この価格でこの解像力を得られるレンズは他にはない
群を抜く光学性能に多くの高評価が集まっています。さらに高画素化がすすむαシリーズにはピッタリのレンズと言えます


■ ネガティブレビュー
  • 玉ボケは年輪と口径食が出てしまう
  • 24-70F2.8よりはるかに重いので使い勝手は悪い
  • フードの一部がラバーになってるのでそこにホコリが着いてしまう
  • バッテリーグリップをつけないとバランスはかなり悪い
  • α9でこのレンズを使うとたまにフリーズすることがある
ネガティブなレビューはやはり使い勝手についてが多くみられました。大きさが犠牲になっているので仕方のない点だといえます。
 

まとめ


かつて、SIGMA初のArtラインレンズ、35mm F1.4 DG HSMが発売されたときのような衝撃が35mm F1.2 DG DN|Artにはありました。

高画素化するカメラボディに対応する、高解像力のレンズ。それを実現するため、光学性能、特に解像力の最適化に一切の妥協なき設計を行った結果の35mm単焦点とは思えないサイズ感。

近年のミラーレスボディに合わせたコンパクトなレンズとは全く逆方向に舵を切った35mm F1.2 DG DNはかつてのArtレンズがそうだったように、今後発売されるフルミラレンズの新たなトレンドとなるかもしれません。
基本仕様
対応マウントSONY Eマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成12群17枚
絞り羽根枚数11枚
焦点距離

35mm

最短撮影距離30.0cm
最大撮影倍率0.19倍
開放F値F1.2〜16.0
画角63.4度
手ブレ補正機構-
防塵
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ87.8x138.2mm
重量1,080g
フィルター径82mm
発売日
発売日2019年07月26日